『三國志14』武将能力:姜維の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その33】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第33回目は、諸葛亮亡きあとの蜀を支えた文武両道の将・姜維(きょうい)についてお届けします。前回の賈詡は以下のリンクから。

人物について

驚異の姜維ニャ!

「三国演義」では諸葛亮並みの知力と、趙雲並みの武力という、文にも武にも通じた武将として描かれていますね。

姜維、字は伯約(はくやく)。天水郡・冀県の人です。

幼いころ、郡の功曹であった父が、羌族の反乱を抑えるために戦い、命を落としました。以来、母とともに暮らしていました。

姜維が成長すると、父の功績から中郎の官職を賜り、天水郡の軍事に参与することになります。

諸葛亮が北伐で攻め込んできたとき、天水太守の馬遵に従って偵察へ向かいました。

ところが馬遵は疑い深い性格でした。各県が蜀に降伏したことを知ると、配下たちも裏切るのではないかと恐れたのです。

そこで馬遵は夜半逃走して上邽へ立てこもりました。姜維ら配下たちが追いかけると、馬遵は彼らを城へ入れないようにしました。

仕方がないので家のある冀県へ戻りましたが、そこでも姜維らは入れてもらえません。

どうにもならないので、諸葛亮に降伏しました。

それだけニャ? 諸葛亮や趙雲との対決はどうなったのニャ?

それは「三国演義」の内容で、現実はこんなものでしょう。

馬謖が街亭の戦いで敗れたのち、諸葛亮は姜維らを連れて蜀へ戻りました。姜維はその才能を諸葛亮から認められ、奉義将軍の官位を授かり、当陽亭侯に封じられました。このころ27歳でした。

大出世ニャ。

以降、北伐に従事し、諸葛亮の死後は諸軍を統率する立場となります。

姜維は諸葛亮の意志を継ぎ、大軍を動かしてたびたび北伐をおこなおうとしました。

大将軍の費禕は姜維に、

「我々は丞相(諸葛亮)におよばず、その丞相ですら中原の地を平定できなかったのだ。まず国家を保つことが重要だ。僥倖をたのんで一戦で勝敗を決しようと考えるべきではない。うまくいかなかったばあい、後悔しても間に合わないのだ」

といって、一万の兵しかあたえてくれませんでした。

費禕は堅実なお方ニャ。

その費禕がやがて亡くなります。

そしてその年の夏、姜維は数万の兵を率いて北伐を開始しました。

あっ、これだめなやつニャ。

結果は兵糧切れで退却でした。

翌年また出兵し、今度は快進撃を続けます。しかしいくさが長引くことで兵は疲弊し、裏切りもあって、やがて段谷において魏の鄧艾に討ち破られます。このときに多くの死者を出したことから、人びとは姜維を恨むようになりました。

しかし姜維はこののちも、隙あらば魏に攻め込むということを繰り返していました。蜀内では姜維に反発するものが増えていきます。

また姜維は軍事にしか興味がなく、政治をおろそかにしていました。このことで、宦官の黄皓の跋扈を許すことになります。

姜維は根っからの軍人ニャ。

蜀の国内は混乱し、やがて鄧艾・鍾会の軍が攻め込んできます。

姜維が鍾会軍を食い止めているあいだ、鄧艾は成都を急襲。これによって蜀は降伏しました。

姜維は逆転を狙うため、鍾会に独立を持ち掛け、反乱の機会をうかがっていました。しかしこれが失敗し、鍾会ともども殺されてしまいました。

姜維は死んだときにその腹を引き裂かれましたが、その肝は一升ますほどの大きさがあったといいます。

肝っ玉は大きかったのニャ。

今回はそんな姜維の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:91
武力:89
知力:90
政治:67
魅力:80
主義:覇道
政策:軍制改革(Lv5)(部隊、都市の士気上限が上昇)
親愛武将:尹賞、夏侯覇、鍾会、諸葛亮、趙雲、鄧芝、傅僉、梁緒
嫌悪武将:閻宇、黄皓、譙周

能力高いニャ。

統率・武力・知力は90前後で申し分ありません。戦闘ユニットとしてはエース級です。

知力に関しては、1のころは97ありました。そこからどんどん下がっていってますね。やはり蜀を北伐で疲弊させてしまったという評価になっていったのでしょう。

また政治に関しても『三國志4』では86、『三國志5』では81ありましたが、そこから評価が落ちていった形です。これも戦争一辺倒だったことが反映されているものと思われます。

親愛武将に鍾会がいるニャ。

姜維は鍾会を利用していただけで、事が成ったあとで殺すつもりでした。親愛かどうかは微妙なところだとは思います。

なんにしろ、前線で戦える優秀な戦闘ユニットです。

 

個性について

妙算:特定範囲内の敵ユニットの防御が低下(艦船、兵器以外)。

石兵:石兵八陣が建設可能。

胆力:一定兵数以下で自ユニットの全能力が上昇

一心:自ユニットが攻撃を受けたさいに士気が低下しにくくなる。

封殺:特定範囲内の敵ユニットが「足止」になったばあい、その期間を延長。

蜀は「石兵」持ちが多いニャ。

建設コストが高いですけどね。

「胆力」「一心」があるので、かなり粘り強く戦うことができるユニットです。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、鋒矢、鶴翼、長蛇

野戦用陣形が中心ですね。状況に応じて使い分けたいところです。

戦法

気炎万丈:敵の攻軍+士気ダウン。

急襲:ダメージ+「混乱」付与。

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

牽制:敵の攻城+破城ダウン。

業火:発火。対拠点可。

「気炎万丈」は攻軍+士気ダウンで敵を弱体化させることができます。姜維の戦闘能力の高さにより、さらなるダメージをあたえることができるでしょう。

「連弩」は足止の期間を延ばす「封殺」によって相乗効果が期待できます。また対拠点攻撃も可能です。

また知力も高いので、火計や「業火」も効果的ですね。

 

総評

姜維は統率・武力・知力が90前後という驚異のステータスを持っています(シャレではない)。

また「連弩」「封殺」の相乗効果や、敵を弱体化させる「気炎万丈」「胆力」「一心」による戦場での粘り強さなど、第一線で活躍していける戦闘ユニットといえるでしょう。

政治力は低いですが、それ以外は高いので、内政でも使っていくことができます。

人材の少なくなった後期三国志で、大いに活躍していける武将といえるでしょう。

次回は張角を予定しています。

黄巾賊来たニャ。

↓次回できました。