『三國志14』武将能力:馬騰の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その46】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第46回目は、馬超の父でもあり、西涼の実力者でもある馬騰(ばとう)についてお届けします。前回の馬岱は以下のリンクから。
人物について
馬騰、字は寿成(じゅせい)。扶風郡・茂陵県の人です。
後漢の名将・馬援の子孫で、子に馬超・馬休・馬鉄、甥に馬岱がいます。「反三国志」では馬雲騄という娘もいますね。
馬騰の父は字を子碩(しせき)といい、天水郡・蘭干県の県尉を務めていたました。しかし官位を失ったことで隴西に留まり、羌族とともに暮らすことになりました。
馬騰の父は羌族の娘を娶り、そして生まれたのが馬騰です。
馬騰の家は貧しかったため、馬騰はいつも山で材木を取り、それを背負って町の市場で売り、ひとりで生計を立てていました。
やがて馬騰に転機がおとずれます。
霊帝の末期、涼州・刺史の耿鄙(こうひ)が不正をおこなう官吏を信任したことから、異民族の氐や羌が反乱を起こしました。
州や郡が反乱鎮圧の募兵を始めたので、馬騰はこれに応じます。
馬騰は身長が八尺以上もある大男で、顔かたちも立派だったことから、「ただ者ではない」と思われ、部隊の指揮を任されました。
馬騰は、賊討伐でつぎつぎと手柄を立てます。軍の司馬から偏将軍、征西将軍、征東将軍と、とんとん拍子で出世していきました。
馬騰は鎮西将軍の韓遂と手を結び、義兄弟の契りを交わしました。
最初は親しくしていたのですが、次第に仲が悪くなり、ついには馬騰は兵を率いて韓遂を攻撃します。
韓遂は敗走しましたが、すぐに兵をまとめて反撃し、馬騰の妻子を殺しました。馬超も韓遂の部下・閻行に殺されかけました。
泥沼化したいくさを収めたのは、曹操です。鍾繇を派遣し、両者を和解させました。
曹操は馬騰を槐里に駐屯させ、異民族に備えさせました。馬騰が治めた地域は非常に安定し、民は馬騰を敬愛したといいます。
建安十三年(208年)、馬騰は朝廷に召し出されます。
馬騰は自分の老いを感じていたので、馬超に軍を任せると、子の馬休・馬鉄など一族を引き連れて入朝し、警護の役につきました。
この後は馬超の回でも述べたように、馬超と韓遂が反乱を起こしたことで、入朝していた馬騰たち一族が処刑されてしまいます。
どうでしょう。一説では、外(馬超)と内(馬騰)で呼応して曹操を討つ予定があったとも考えられています。馬騰が入朝したのも、その策の一環だとのことです。
馬騰は一族を連れていっていますし、リスクが大きい策とは思いますね。
今回はそんな馬騰の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:82
武力:80
知力:51
政治:59
魅力:89
主義:割拠
政策:軍制改革(Lv4)(部隊、都市の士気上限が上昇)
親愛武将:董承、馬雲騄、馬休、馬岱、馬超、馬鉄、劉備
嫌悪武将:曹操
統率・武力は80台ですし、戦闘ユニットとしては問題ないでしょう。魅力も90近くあります。
ただ武力は、シリーズが進むにつれてどんどん落ちていますね。
1のときは武力97あって、『三國志5』までずっと90台をキープしていました。『三國志6』以降からは80台になって落ちていき、本作は最低値の80です。
よくわかりませんね。韓遂の武力が72なので、あまり強くし過ぎるのもよくないという判断なのかもしれません。
個性について
疾走:自ユニットの機動が上昇(艦船、兵器以外)。
一心:自ユニットが攻撃を受けたときに士気が低下しにくくなる。
不屈:兵站切れしたさい、自ユニットの士気が低下しにくい。
親羌:所属都市に所在していると羌が出現せず、計略「埋伏の毒」で羌が出現する。
直情:敵の罠から受ける被害が増加。
「疾走」は機動力が上がりますし、「一心」「不屈」は士気低下を防ぎます。
また馬岱とおなじく「親羌」がありますね。
「直情」があるので、罠には注意です。
陣形と戦法
魚鱗、鶴翼、錐行
「疾走」持ちなので、「鶴翼」を使えば土地塗りつぶしがはかどりますね。
突撃:ダメージ+敵の士気ダウン。
鯨波:味方の破城アップ+敵の攻軍ダウン。対拠点可。
大喝:敵の防御ダウン。
鼓舞:味方の士気アップ。対拠点可。
「突撃」「鼓舞」で敵味方の士気を上下させられますね。
ただ戦法は汎用のものばかりで、とくに特徴があるわけでもないです。
総評
馬騰は馬岱とおなじく、中堅ポジションの武将です。
「疾走」がありますので、「鶴翼」と組み合わせて土地塗りつぶしに使っていくのがいいでしょう。
また「一心」「不屈」「突撃」「鼓舞」といった士気にかかわる個性・戦法を持っています。馬岱のように長く戦える武将になるでしょう。
取り立てて強いわけではありませんが、馬騰勢力の武将内では上位のパラメータを持っています。うまく使っていきましょう。
次回は周泰を予定しています。
↓次回出来ました。