『DungeonTop』レビューと感想・評価:ローグライクカードゲーム|日本語化可能
ローグライク要素のあるダンジョン踏破型カードゲーム『DungeonTop』。 One Up Plus Entertainmentによって、2020年6月22日にSteamで配信されました。日本語にも対応しました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は、敵を倒したり、カードをアップグレードしながら、ダンジョンを踏破していくローグライクカードゲームです。
ダンジョン内では後戻りもできるので、『Slay the Spire』のようなひたすら前に進みつづける他のローグライク系のゲームとは違って、カードのアップグレードなどはあるていど融通が利くものとなっています。
また敵がどこにいるかもあらかじめマップに表示されているので、あえて戦いを避けるなどの判断もすることができます。
他のローグライク系のゲームに比べれば、理不尽な状況にはなりにくいかなという感じですね。
本作の特徴としては、敵とぶつかったとき(正確にいえばこちらから敵にぶつかりにいくのですが)のバトルが、コマを動かす形のボードゲーム的なものになっている点です。
プレイヤーは毎ターン3ポイントをもらえ、これを使ってカードを出していきます。
タイトル画像のように、マス目にユニットカード(=コマ)を配置していくのですが、配置できる位置は味方ユニットの隣だけです。敵もこのルールにのっとります。
そうですね。逆にこちらが囲まれればユニットを出すことはできません。
ユニットには攻撃力とHPがあり、HPが尽きたユニットは盤面から排除されます。
ユニットの移動ですが、基本的には隣接するマスに1歩移動する形になります。隣に敵がいれば攻撃を仕掛けられます。自分の攻撃力とおなじだけ敵のHPを減らすことができますが、カード効果によってブロックされたりのようなこともあります。そのため。殴る前にカードの特徴をチェックしておく必要があるでしょう。
敵のボスを倒すなどすれば戦闘終了になり、カードなどがもらえます。
他のローグライクゲームに比べれば緩く、強いカードなどもあるので、初心者でもプレイしやすいとは思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(86%、271人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・ダンジョン系のゲームとしてのアートワークが良い。
・ローグライク系にしては自由度が高い。
・敵のAIが賢く、やりがいがある。
・難度調整が適切。難しすぎず、易しすぎずといった内容。
・ボリュームのある内容と、優れたリプレイ性。
・開始時に選択できるキャラクターのバランスが悪く、キャラによっては難しくなったり簡単になったりする。
・UIが直感的に理解しづらい。
・全体的に地味な印象。
ゲーム自体のリプレイ性や難度調整に関しては、多くのユーザーが良い点として挙げています。
一方で、主人公キャラのバランスの悪さや、UIの使いにくさなどが批判されていました。
総評
本作はローグライクカードゲームに、ボードゲームのような盤面での戦闘を取り入れたゲームになっています。
ダンジョン探索は一方通行ではないので、どういう手順で進んでいくかをプレイヤーが決めることができます。そのため、運の悪さを戦略で覆すことのできるかもしれません。
戦闘は、盤面での移動もともなうことから、普通のカードバトルに比べると時間がかかりますね。しかし敵を策略で追い詰めていく戦いになるので、プレイしていて楽しいです。
ボードゲームやローグライクカードゲームが好きな方にはおすすめの作品です。Steamストアページにはデモ版もあるので、一度プレイしてみることをおすすめします。