【初心者向け】『EVE Online』の遊び方や日本語化、サーバー、事件、課金についてなどをまとめてざっくり解説
『EVE Online』のDLC『EVE Online: Starter Pack』がSteamで無料配布されました(配布終了しました)。本体自体は無料でプレイできます。
『EVE Online』といえばゲームをプレイしたことのない方でも、クリックミスから大規模戦争につながってしまった『アサカイの戦い(Battle of Asakai)』や、21時間に及ぶゲーム史上最大規模の戦争『B-R5RBの大虐殺(Bloodbath of B-R5RB)』などをネットで目にしたことがあるのではないかと思います。
これを機会に『EVE Online』をプレイする方が増える(かもしれない)と思い、本作の遊び方や魅力、日本語化やサーバー、事件、課金などについてお伝えします。
『EVE Online』とは?
『EVE Online』は宇宙を舞台としたMMOです。プレイヤーは自分の宇宙船を操って交易をしたり、採掘をしたり、戦争をしたりと、自由にその世界で生きていくことができます。
『Elite Dangerous』との違い
似たゲームとして『Elite Dangerous』がよく挙げられますが、『Elite Dangerous』は1人称視点でパイロットでのプレイを楽しむゲームなのに対して、『EVE Online』は3人視点での宇宙船操作を楽しむゲームになっています。
ゲームのジャンルで無理やりたとえるなら、『Elite Dangerous』はシューティング、『EVE Online』はRTSといったところですね。
パイロットになって宇宙をさすらいたい人は『Elite Dangerous』のほうが雰囲気的に合っているかと思います。
単一のサーバ
MMOを始めるときに問題になるのは、どのサーバでゲームをスタートするかです。できればフレンドのいるサーバで遊びたいですよね。
『EVE Online』のばあい、それに頭を悩ませる必要はありません。というのも、サーバが一つしかないからです(中国向けサーバについてはここでは論じない)。
6万人が同時接続できるサーバで、MMOでは世界最大規模のものです。国ごとにサーバが分かれていないので、いろいろな国籍の人たちと一緒にプレイすることになります(アメリカとロシアが多いです)。大規模戦争が起こる理由もここにあります。
そのため、チャットでは基本英語になってしまうという問題もありますが、チャットをしなくてもゲームを進められますので、そこまで心配することもないかと思います。
日本語対応について
ランチャーから言語で日本語を選ぶことができます。
ただ2017年以降から日本語サポートをしなくてなっているため、それ以降に追加された要素については英語のままになっています。
しかしプレイを始めたばかりならば、気にするほどのことではないかと思います。
そもそも遊び方自体がわかってしまえば、英語でも問題はなくなります。
ソロプレイには不向き?
そんなことはありません。ソロプレイでも集団プレイでも、どちらでも楽しめるようにゲームデザインがされています。
それにゲーム開始時は基本ソロプレイになるので、あまり気にしなくていいかと。
また戦闘には対人戦以外に対CPU戦もあるので、ソロでも協力プレイでも挑むこともできます。
無課金でも楽しめる?
成長ブーストなど課金要素はありますが、無課金でも問題なく楽しめます。
それにお金はゲーム内で稼ぐことができます。
課金要素としては「PLEX」というものがあり、一カ月間ブースト効果があるというものです。要は月額課金です。
PLEXはゲーム内で他のプレイヤーに売ることもできるため、間接的にゲーム内通貨を入手する手段にもなっています。
メディアでよく報じられる「〇〇万円の損害が出た」というのは、あくまでゲーム内通貨をPLEXでリアルマネー換算したときの値段というだけで、じっさいにそれだけの経済損失が出ているわけではありません。
ゲーム内で出来ること
『EVE Online』では交易や採掘、戦闘などさまざまな活動をおこなえます。具体的にどのようなものか、概要を述べていきます。
交易や採掘
プレイを始めてまずやること(やれること)といえば、交易です。
要は安いところで買って、高いところで売ることですね。
本作では実社会の経済のように価格変動があるので、値上がりしそうなものに投資をして、高値になったところで売りさばくといったこともできます。
また小惑星で採掘をおこない、それを売却することも可能です。
ミッション
ファンタジー系MMOでいえばクエストのようなものです。ミッションをこなすことで、報酬を得ることができます。
ミッションには敵を倒すものや輸送、採掘などがあります。自分のレベルに合わせたものを引き受けるのがいいでしょう。
生産や建造
本作では宇宙ステーションを建造することができますが、プレイを始めたばかりのときは気にする必要はありません。それよりも自分の宇宙船をパワーアップさせましょう。
そもそも建造はコーポレーション(ギルドのようなもの)でしかおこなえません。このあたりができるようになったら初心者ではないので、ここでの説明は省きます。
戦闘
戦闘にはPvPとPvEがあります。
PvPは1対1で戦えるものから集団戦、領土をめぐる大規模戦争があります。
PvEはいわゆるCPUを相手にしたプレイで、1人で挑むものから、集団で攻略するものまであります。勝利すると報酬を得ることができます。種類が多いのでここでは細かく述べません。
『EVE Online』で発生した事件
単一サーバということで大規模戦争が起こりやすい本作。有名な事件である『アサカイの戦い』『B-R5RBの大虐殺』についてざっくりと紹介します。
アサカイの戦い(Battle of Asakai)
アサカイという星系でおこなわれた大規模戦争。
アサカイはPvPをおこなうことのできる星系で、そこへタイタン級の大戦艦を操るプレイヤーが、操作ミスによって敵陣へと単独ワープしてしまいました。
当然戦闘がおこなわれ、タイタン級のプレイヤーはすぐさま援軍を要請。それを知った敵も援軍を要請と、援軍が雪だるま式に増えていって大規模戦争へと突入することになりました。
戦闘は4時間以上にもおよんだといいます。
じっさいの戦争もこういうささないきっかけで起こったりするので、ある意味現実をリアルにあらわした戦争ともいえるでしょう。
B-R5RBの大虐殺(Bloodbath of B-R5RB)
最大2600人以上のプレイヤーによる7500人以上のキャラクターが参加したMMO史上最大規模の大戦争。
B-R5RBという星系を守っているプレイヤーが維持費の支払いを滞納。これによって所有権が失われます。
所有権を失った隙をついて敵勢力がB-R5RBの制圧に向かい、これに対抗するための戦争が発生します。高価なタイタン級の戦艦が50隻以上も撃沈され、戦いは21時間にもおよんだといいます。
「会社休んで戦争に参加した」という人も多いみたいです。
まとめ
単一サーバによる世界規模での人のつながりを楽しめる『EVE Online』。
ソロプレイで楽しむのもよし、フレンドと共に戦うもよし。宇宙を舞台にSFドラマを満喫することができるでしょう。
いないわけではありません。
いないわけでは(以下略)
ともかくニュースに取り上げられるほどの戦争も発生するゲームなので、スケールの大きなMMOをやってみたい方には打って付けかと思います。