『Seasons after Fall』クリア!レビュー・評価・感想ー名作になれないゲーム設計【Steam】
四季の能力をあやつるキツネを操作して『Seasons after Fall』。
Swing Swing Submarineが開発し、Focus Entertainmentによって、2016年9月2日にSteamで配信されました。
かなり以前買ったのですが、ずっとプレイしていなくて最近クリアしました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は春・夏・秋・冬の四季の能力をあやつるキツネを操作し、森の異変を解決していくプラットフォーム型アクションパズルゲームです。
四季の能力ですが、たとえば冬だと水を凍らせることができる、秋だとキノコの傘を広げることができる(上にのってさらに高い場所に移動可能)など、それぞれの季節に応じてオブジェクトを変化させられます。
この能力を駆使してマップを進んでいき、パズルを解いていくといった内容ですね。
BGMはすばらしく、弦楽四重奏団の生演奏を録音したものらしいです。またキャラクターも可愛く、アートもいい雰囲気が出ていますね。
ここまではいいのですが、問題はゲームデザインです。これがかなりストレスフルです。
まずマップですが、拠点となる「Santcuary」から右上・左上・右下・左下の4方向が、春・夏・秋・冬の守護神のいるエリアへとつながっています。
このマップがけっこう複雑な上に、一度下に落ちるとまた回り込んで最初から進まないといけないみたいな設計の場所がかなり多い。
しかも操作性があまりよくないので、かなりのストレスを感じます。
さらにマップがけっこう広いわりにファストトラベルもありませんし、マップ表示もありません。
さらに極悪なのは、マップの端から拠点に戻るゲートがあっても、拠点からそのゲートへワープすることができません。まちがってそのゲートに入ってしまうと、また拠点からやり直しです。
ゲーム自体もほとんどノーヒントで、昔の洋ゲーを遊んでいるような感じです。
もう少しなんとかしてくれたら名作になっていた可能性は高いのですが、あまりにもユーザーを無視したゲームデザインがすべてをぶち壊してしまっていますね。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(81%、2150人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・キツネが可愛い。
・すばらしいBGM。
・敵がいないので、まったりとプレイすることができる。
・絵本的な手書き調のアートがゲームの雰囲気とマッチしている。
・とにかく移動が面倒。ファストトラベルも無い。
・操作性が悪い。
・マップ表示がないなど、いろいろと不親切。
・基本的にノーヒントなので、広いマップを何度も走りまわらないといけない。
グラフィックやBGMに関しては高い評価を得ていますが、ゲームシステムの面では批判が多いですね。
総評
もうちょっとうまく作ったら、名作として君臨できたのかもしれませんが、あまりにも面倒な移動や、操作性の悪さなどがすべてをぶち壊してしまっています。
グラフィックやBGMがすばらしいので、本当にもう少しゲームデザインをなんとかしてくれたらよかったのにとは思います。
次回作があったら、せめてマップ表示ぐらいはつけてほしいとは思います。