『三國志14』武将能力:蔡氏の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その221】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第221回目は、蔡瑁の姉で劉表の後妻の蔡氏(さいし)についてお届けします。前回の劉琮は以下のリンクから。
人物について
蔡氏は荊州の豪族である蔡瑁の、二番目の姉です。上の姉は諸葛亮の妻・黄月英の父である黄承彦に嫁いでいます。
蔡氏は後妻として、荊州の権力者である劉表に嫁ぎました。『三国演義』においては劉表の次男・劉琮の生母とされています。劉琮には、蔡瑁の姪が嫁ぎました。
しかし劉表にはすでに、前妻との子である劉琦がいます。
長男を跡継ぎにするのが習わしですが、蔡氏は劉琮を跡継ぎにするため、劉琦に対する讒言を劉表にしていました。
このことから劉表は劉琦を疎み、劉琮を可愛がるようになります。
黄祖が孫権軍に討ち取られ、江夏太守の座が空席になると、蔡瑁は張允らと謀って劉琦を江夏太守に任じ、襄陽から追い出しました。『蜀書』「諸葛亮伝」では、劉琦が身の危険を感じて自ら出ていったとあります。
なんにしろ、襄陽から劉琦がいなくなったことにより、劉琮が劉表の跡継ぎであることは公然と認められることとなりました。
劉表の病が重くなると、劉琦は見舞いのために襄陽へ戻りました。
蔡瑁らは劉表が心変わりしてしまうことを恐れ、劉琦を劉表と会わせずに追い返します。
『三国演義』だと、劉表は劉琦にあとを継がせようと遺言状を書きます。
これを聞いた蔡氏は激怒し、劉表の見舞いでやってきた劉琦を門前払いしたり、劉表の遺言を捏造したりなど、悪女として目立った活躍していますね。
やがて劉表が亡くなり、曹操が南下を始めました。劉琮は蔡瑁ら家臣たちのすすめによって、曹操に降伏してしまいます。
それから劉琮らは曹操のもとで安泰に暮らしていたので、蔡氏もとくに難なく余生を過ごしたものと思われます。
『三国演義』のほうでは降伏後、劉琮は青州の刺史に任じられています。
蔡氏は劉琮とともに任地の青州へ向かいましたが、途中で暗殺任務を受けた于禁に、母子ともども殺されてしまいました。
曹操の悪役っぷりの強調が必要なのでしょう。あとは勧善懲悪的に、悪女である蔡氏が殺されたというものあるかと。
今回はそんな蔡氏の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:11
武力:22
知力:70
政治:58
魅力:68
主義:名利
政策:鶴翼強化(Lv3)(鶴翼の効果が上昇)
配偶者:劉表
嫌悪武将:劉琦、劉備
『三国演義』基準での悪女の能力かと。
シリーズ初登場は『三國志11』で、だいたい似たような能力になっていますね。
個性について
消沈:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが壊滅すると、自ユニットの士気が低下。
強欲:自身の俸禄が増加。
統率・武力が低いので戦闘に出す必要はありませんが、「強欲」があるので、いるだけで無駄に金を使うことになりますね。
陣形と戦法
鶴翼
敵と戦ってもいいことがないので、土地の塗りつぶしにでも。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
戦う必要もないでしょう。
総評
蔡氏は文官タイプの武将です。知力70・政治58・魅力68と、文官としては平凡な能力です。
劉琮とおなじく統率・武力は低く、個性はバッドなものだけで、戦法も罵声しかありません
「鶴翼」があるので、手が足りないときにでも土地の塗りつぶしをさせておくのもいいでしょう。
次回は蒯越です。