【AoM:R】DLC「Immortal Pillars」レビュー・評価・感想ー『封神演義』の神々も登場する中国神話DLC

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Immortal Pillars

『Age of Mythology: Retold』(以下『AoM:R』)の中国神話DLC「Immortal Pillars」。

Xbox Game Studiosによって、2025年3月5日にSteamで配信されました。『AoM:R』リリース後で初となるDLCですね。

前作『Age of Mythology: Extended Edition』(以下『AoM:EE』)にも中国神話DLCがあったのニャ。

あれとは別物ですね。『AoM:R』専用につくられた新作DLCです。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなDLC?

中国神話がモチーフの完全新作DLC

本DLCでは中国神話の神々が登場します。

蚩尤や神農、黄帝などの古代の帝王たちや、『封神演義』にも出てくる女媧や哪吒、姜子牙(太公望)なども出てきます。

中国神話や『封神演義』が好きな人であれば導入しておいてもいいでしょう。

前作『AoM:EE』で出ていた中国神話DLC「Tale of the Dragon」とはまったくの別物(新作)と考えてください。

「Tale of the Dragon」はあまり評判がよくなったのニャ。

グラフィックデザインが一新されただけではなく、建設できるものも違いますし、キャンペーンも別物なので、前作で「Tale of the Dragon」をプレイした方も、本DLCは完全に新しい作品として楽しむことができるでしょう。

バランスの良いパンテオン

スカーミッシュや対戦で使える新規追加のパンテオン(神)ですが、これは「Tale of the Dragon」とおなじく「伏羲・女媧・神農」の3人になっています。ただ時代ごとのテクノロジーは新しく設定されています

例えば「Tale of the Dragon」の伏羲は、「古典の時代」での進化先は孫悟空と黄帝でしたが、孫悟空はリストラされて、玄女と蚩尤になりました。あと古典時代で哪吒がユニットとしてつかえるようになってます。

哪吒は『封神演義』の主要キャラニャ。

nata

キャンペーンだと3話目から登場(生産)させることができます(画像はフォトモードで撮影したもの)。性能としては強い歩兵といったところです。極端に強いわけではありません

本DLCのパンテオンやユニークユニット全体にいえることですが、強さがけっこう微妙な感じになっています。まだそれほどプレイしていませんが、全体的にバランスブレイクするような突出した強さがないということですね。

これはある意味、オリジナルパンテオンたちとの整合性がとれているということにもなります。

キャンペーンはボリューム少なめ

『AoM』は対戦よりもキャンペーンのほうがメインのようなつくりになっていますが、本DLCもストーリー重視になっており、そこそこ楽しめます。前述したように前作のDLC「Tale of the Dragon」とは別物です。

呂布みたいな姿をした黄昭武という男が軍を率いて天下を荒らしまわっており、神農がそれに対抗するため英雄を集めているという内容です。

本DLCのキャンペーンはチュートリアルを兼ねていますので、プレイしておいたほうがいいでしょう。

ただボリュームはあまり多くなく(全9章)、内容もチュートリアルに毛が生えた程度でそんなに難しいものではありません。本作のプレイに慣れている人にとっては簡単すぎるかもしれません。

逆にいえば、『AoM』にはあまり興味がなかったけど、中国神話に興味があるという新規参入の人にはプレイしやすいとは思います。

 

総評

本体のほうのキャンペーンは『AoM:EE』とおなじなので、正直あまりプレイする気が起こらなかったのですが、本DLCは新規キャンペーンですし、『AoM:EE』のDLC「Tale of the Dragon」とも完全に違うものなので、楽しむことができました。

中国神話や『封神演義』の神々も登場しますし、新パンテオンも極端に強くはないので、筆者的には満足なDLCになっています。

『AoE』シリーズとくらべると『AoM』はマイナーな部類ですが、今後もDLCで新規キャンペーンをプレイさせてもらえればとは思います。