Steam版『忘失のイストリア』レビューと評価・感想:スライムがヒロインのサクサクRPG|日本語化対応

ゲーム評価RPG, レビュー

isutoria

ストーリーがサクサク進む快適ライトRPG『忘失のイストリア』。Exe Creatが開発し、ケムコによって2017年7月6日にSteamで配信されました。

けっこう前のゲームだニャ。

詰んだままでやっていなかったのですが、最近プレイしてクリアしました。RPGとしての特色もありますし、いま遊んでもけっこう面白いですね。True Endまでクリアしてだいたい7時間ぐらいです。

けっこう短いニャ。

サブクエストを飛ばしているぶん、速くクリアできましたね。だらだらと長いゲームよりも満足度が高かったです。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

もともとは2016年に携帯用ゲームとして発売されていたものを、PC用に移植した作品です。パッドにも対応していますし、日本語も入っています。

ケムコはライトRPGを多数配信していますが、本作はその中でも初期のころの作品に当たります。Steam内だと5作目にあたりますね。

出たばかりのころの初期作は日本語対応していなかったのですが、いまではすべて日本語対応になっています。

日本ユーザーも尊重されるようになったのニャ。

本作の主人公はヒロイン(スライム)や仲間たちとともに、行方不明になった人々と、最終的には世界を救うという王道的なストーリーになっています。

パーティのキャラクターは固定の4人で、途中の入れ替えなどはありません。そのためあまり面倒なことを考えずにゲームを進めていけます。

ゲームシステム自体はよくある見下ろし方の2DRPGですが、戦闘では高速のオートバトルが使えたり、どこでもセーブができたりなど、快適にプレイすることが可能になっています。この遊びやすさは本作の特徴といえますね。

 

ゲームシステムについて

使用キャラクターたちの装備ですが、武器と防具、それにアクセサリが3つという、これもよくあるRPGスタイルとなっています。

本作の特筆すべきところは、やはりスライムのヒロイン・ルナーリアでしょう。

ルナーリアだけは経験値によるレベルアップができません。

どうやって強くするのニャ?

戦闘後に敵の落とすジェムを食べることによって、それに対応するパラメータが個別で上がっていくというシステムになっています。

またいらないアクセサリを食べさせても、パラメータが上がります。

捕食系ヒロインなのニャ。

アクセサリはけっこう強力なものもあるので、むやみに食べさせないように注意が必要です。

たとえば「待機時間なしで一番最初に攻撃」「通常攻撃で敵を倒したら、次の敵を攻撃」という2つのアクセサリがあれば、これらを主人公に装備させることによって戦闘開始と同時に敵を全滅させることもできます。

なんかチートっぽいニャ。

武器やアクセサリは、宝箱やショップからの入手以外に、ゲーム内ガチャでも手に入ります(もちろん課金はありません)。

ここで出現する武器やアクセサリには強力なものが多いので、序盤からかなり強くなることも可能でしょう。

ゲーム開始時には難度選択もでき、ゲーム中も次どこへ行くかなどすべて親切にマップに表示されており、RPGでありがちな「次どこに行っていいのかわからない」ということはなくなっています。

そのため、つまづくことなく最後までクリアできるかと思います。

やっぱりどこ行くのかわからなくて、おなじマップを何度もうろうろするのは時間がもったいないですしね。

マップのわかりづらいゲームは、じっさいイライラするニャ。

 

マルチエンディングについて

エンディングはノーマルとトゥルーの2種類があります。

ノーマルをクリアすることで、そのクリア後セーブデータを利用すれば、ラスボス戦のあとで新しい選択肢が表示され、トゥルーエンドコースに行くことが可能です。ラスボス前からの再開なので、いちいち最初からプレイする必要はありません。

筆者はマルチエンディングのRPGはあまり好きじゃないのですが(ただでさえ長いRPGを何度もプレイするのがきついので)、このシステムならOKかと。

「RPGやりたいけど、長くて最後まで続かない」という方は、本作を試してみるといいかと思います。クリア後のやり込み要素もあります。

 

総評

非常に遊びやすいRPGです。セール時で200円ちょっとで買えるので、「ちゃんと最後までRPGが遊びたい」という方はぜひ本作を試してみてください。

近年のケムコのRPGは、DLC要素が入ってきたり、ゲームが多少複雑化したりで、気軽さが減ってきたようにも思えます。

本作はある意味、古き良き時代のケムコRPGといった作りなので、どれを遊ぶか迷ったときは本作をプレイするのがいいかと思います。