『三國志14』のSteam評価は「ほぼ不評」ー実際にプレイして確認してみた結果と感想【本日配信】|三国志14

2020年8月25日三國志14三國志

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コーエーテクモゲームスの放つ人気ストラテジー「三國志」シリーズの最新作『三國志14』が本日(1月16日)配信されました。【追記】『三國志14 パワーアップキット』の発売日と内容などの情報が発表されました。わかりやすく解説した記事のリンクを、この記事の最後に掲載しています。

筆者は本体とシーズンパスがセットになった「Digital Deluxe」をSteamで予約していました。Amazonで本体を買ってからシーズンパスを買うよりも値段が安いです。ただこのセットは、配信日以降は購入できなくなっています。

さっそくゲームのインストールを開始して、Steamのストアページを見てみると、「ほぼ不評」の真っ赤な文字がありました。

なんてこったニャ!

今回は不評の理由と、それが本当なのか、じっさいにプレイしてみた感想・評価をお届けします。

 

人気作が「不評」になる理由

人気ゲームはそもそも最初の期待値が高すぎて、Steamでは不評になりやすいという問題もあります。

発売前に宣伝をしまくってユーザーの期待感を上げすぎるため、発売後にその落差で「裏切られた」となってしまうユーザーも多いでしょう。

映画の予告とかもそうニャ。

高すぎる期待値を抜いたら、じっさいには「普通によくできている作品」ということもあります。

『三國志13』のときも、配信直後は大荒れでした。

筆者も『三國志13』を予約購入していましたが、たしかに不満点は多かったです。

都督などに勝手に任命されて断れない、ゲーム開始時のムービースキップができない、敵軍が倒しても倒してもゾンビのように押し寄せてくる、AIの天下統一が速すぎて一般武将プレイがゆっくりできないなどなど。

しかしこれらはパッチで順次解決されていきました。

配信直後は評価が悪くても、そのあとで持ち直したゲームも数多くあります。Paradox社の火星開拓シミュレーションゲーム『Surviving Mars』なんかは持ち直した例ですね。

現在の『三國志13』の全体の評価は「賛否両論」(3,996人中、好評47%)ですが、直近の評価だけで見ると「ほぼ好評」(53人中、好評73%)です。

ちょっと微妙な気もするニャ。

配信直後を知っているユーザーにしてみれば、これでも持ち直したほうです。

そのため『三國志14』が不評になるのは、ある意味いつも通りともいえます。

 

なにが「不評」の原因になっているのか

『三國志14』の不評ですが、内訳をみると「130人中、好評22%」です。

「不評」が多いということは、共通した問題点をゲームが抱えているということです。

『三國志14』は中国でも人気の作品なので、Steamの評価には中国からの書き込みが多く見られます。

中国ユーザーの書き込みの内容を見てみると、多く書かれている問題点は以下のようなものです。

・動作が重い。最初のムービーですでに重い。

・GTX1070で『Total War:THREE KINGDOMS』が高クオリティで動くのに、このゲームだと動作が遅い。

・GTX2070でもカクカクする。

・3秒遊んで1秒止まる。

・ゲーム中に落ちる。

・そもそも起動しない。

ゲーム以前の問題ニャ。

配信直後に、最適化不足で動作が重くて評価を落とされるのは、他のゲームでもよくあることです。

こういうゲーム以外の部分で評判を落とされると、ゲーム自体が面白いのかどうかがわからなくなるのも問題ですね。

ゲーム自体についての評価はないのかニャ?

まだ配信直後なので、ゲーム自体の評価についてはあまりありませんね。そもそも動かなかったり動作が遅かったりで、まともにプレイできていない人もいるようです。

ただこういうのは環境や設定の問題もありますので、全ユーザーに当てはまるわけではありません。

また設定を変えれば直ったりすることもあります。

筆者の環境で、じっさいに動作を確認してみます。

 

じっさいにプレイしてみる

本作のインストール容量ですが、約8.6Gです。最近のゲームからすれば、別段容量が多いわけでもありません。

動作確認にはMSIのノートパソコンを使っています。スペックは「i7-6700HQ、GTX1060、16G」です。

起動時のムービー

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まずはウィンドウモード「1440×900」で起動してみます。他の設定はすべてデフォルトです。

あとなぜかデフォルトでボイスが「なし(オフ)」になっています。「あり(オン)」にしないとボイスが出ませんで注意してください。

これはさすがにチェック不足ニャ。

起動した直後の最初のムービーですが、たしかにピタピタ止まりますね

『三國志13』のときもムービーが重かった記憶があります。ただ再生されているときはスムーズなので、そこまで気にするほどでもないかと(気にはなりますけど、筆者的には許容範囲かと)。

タイトル画面の動作もとくに重くは感じられません。

チュートリアル

ためしにチュートリアルをプレイしてみました。最初の「チュートリアル選択画面」では、雲の動きがピタピタ止まりますが、そこまで気にするほどでもありません。それと劉備や関羽のイラストが微妙に動いていてちょっと感動です。

チュートリアル自体も、とくに重さは感じられません。普通にプレイできています

ただマップを拡大・縮小するときに、ピタピタ止まる感じはあります。しかしこれも筆者的には許容範囲かと。

それとチュートリアルをこなすと、張良などの古武将を獲得できるのでやっておいたほうがいいでしょう。

本編

207年9月の「三顧の礼」シナリオでスタートしてみます。勢力は劉備です。

スタート時のムービーは、ピタピタ止まる感じはありますが、ボイスは止まらないので気にするほどでもないかなというのが感想です。

ゲーム自体はちょっと止まることもありますが、普通に動いています。

「ゲーム中に落ちる」という書き込みもあったのですが、いまのところは落ちていません。まだそれほどやり込んでいないのでなんともいえませんが。

マップ上の部隊が増えると重くなるのかためすため、227年2月「出師の表」で出征コマンドを使って蜀から魏へ一気に部隊を送ってみました。それでも普通に動いてはいます。やはりちょっと止まることはありますが、遊べないというレベルではありません。

217年7月「漢中争奪戦」でも曹操を使って、蜀と呉にいっせいに兵を送りまくってみましたが、これも問題なく動いてはいます。

筆者の環境では、プレイする分には問題はなさそうです。フルスクリーン(1920×1080)でもプレイできました。

 

まとめ

「ピタピタ止まる」という報告については、筆者の環境でも確認されているので間違いありません。ただ筆者的には許容できる範囲です。【追記】アップデートVer1.0.3で修正され、ピタピタ止まらなくなりました。

またゲーム自体は重いという感じでもなく、普通に動かしてプレイすることができます

重い方は設定を低くするか、「NVIDIAコントロールパネル」から設定を変更するのがいいでしょう。具体的な変更の仕方はあとで記事を書く予定です。【追記】記事を書きました。以下のリンクを参照してください。

また『三國志14』の感想や評価についてはやりこんでから書きたいと思います。

家庭用機とちがい、PCゲームは各自の環境が異なります。ユーザーによって動いたり動かなかったりがあるのがやっかいなところですね。

最適化の問題については、パッチでなんとか改善してほしいものです。

【追記】配信10日後に「賛否両論」まで持ち直しました。