『EU5』超初心者向け攻略講座ーゲーム開始設定から順々にわかりやすく解説!|Europa Universalis V

『Europa Universalis V』の超初心者向け講座。パラドゲーはしばらく遊んでいないと確実に遊び方を忘れるので、『ステラリス』のときのように未来の自分のために書き記しておきます。

『HoI4』とか『CK3』とかもしばらく遊ばないと、なにやっていいのかわからなくなりますしね。
とりあえずこの記事さえ読んでおけば、何すればいいかはわかるようにしておきます。
『EU5』超初心者向け攻略講座
とりあえずどこの国でもいいですが、『EU』シリーズで伝統的にわかりやすいのはカスティーリャ王国でしょう。
『信長の野望』シリーズでいうと島津ポジションで、いわゆるマップの端っこという地理的にプレイしやすい位置にあります。
ここではカスティーリャ王国を例にしてやりますが、他の国でプレイする場合もだいたいおなじです。
マップモードの切り替え
ゲーム開始後にやるのはマップモードの切り替えです。
画面下中央にカーソルを合わせるとマップアイコンが出てきますので、「EU」シリーズでもっともつかわれる政治マップ(国で色分けしてくれる)に切り替えておくといいでしょう。
他にも宗教とか文化とかでのマップ表示が可能なので、暇だったらアイコンをいろいろポチポチ押しながら、どんなマップがあるか見て見るといいでしょう。

収支の調整(左列)
時間を動かす前にやっておきたいのは国家の収支の調整です。
画面左上に表示されてるおっさんアイコン(君主の顔)の下に政治・経済・生産などいろいろボタンが並んでいますが、経済をポチってください。
すると経済ウィンドウが画面左側にあらわれます。「収支・市場・交易」と3つのタブがありますが、収支タブの中に貨幣鋳造や税金などのスライダーがあります。スライダーは『EU3』にはありましたが、『EU4』で廃止されたのがまた復活してきましたね。このスライダーをいじくります。
予算関連なので、これをやっておかないと赤字経営で国家破綻になります。
調整の仕方ですが、やることは簡単です。
まず左列の貨幣鋳造ですが、ようはどんだけお金をつくるかですね。たくさんつくるとインフレになって物価が上がりますし、少ないと物価が下がります。

現状維持をしたい場合は、そういうことになりますね。スライダーをいじって、0.00%になる地点で止めるのがいいでしょう。
その下にある貴族・聖職者・市民・庶民の税金ですが、スライダーの右にあるパーセンテージは満足度です。スライダーで税金を上げれば満足度は下がります。

そうならないためにも、満足度は50%以上を保つ必要があります。
自分でスライダーをいじってぎりぎり50%以上になる地点で止めるのもいいですが、満足度の右側にある穴をポチると、自動的に50%以上を保ってくれます。

最初はゲームに慣れるために、自分でスライダーをいじってぎりぎり50%以上にしたあとに、自動ボタンをポチるのがいいでしょう。いきなりなんでも自動だと、逆にわけがわからなくなりますしね。

収支の調整(右列)
つぎに右列の宮廷コストや陸海軍の維持費などです。
まず宮廷コストですが、毎月の正統性の増減に関わってきます。正統性とは、君主が由緒正しいかという話で、これが低いと政治的に不安定になって反乱が起きるため、高く保っておく必要があります。
画面上部に並んでいる数字の中に、正統性の数字がありますので、それを見て低すぎるのであれば宮廷コストを多めにしておいたほうがいいでしょう。
カスティーリャ王国は、ゲーム開始時の正統性は76あるので、宮廷コストは毎月の正統性増減がプラスであればしばらくは大丈夫かと。
つぎに陸軍・海軍・要塞の維持費ですが、「EU」シリーズの伝統としてゲーム開始後に軍事費用全部0にするというのがあり、本作でもおなじようにしてください。スライダーを動かして、ぜんぶ0にします。どうせしばらく戦争しませんしね。これで国家予算にだいぶ余裕ができます。
それと先ほどと同様、各維持費のスライダーの右横にある穴をクリックすることで、戦争時に自動的に維持費を増額してくれます。

『EU3』だとスライダー動かすの忘れて、そのまま戦争にボロボロに負けるみたいなのがありましたしね。
維持費の下の外交費ですが、画面上の外交官の数字の増減にかかわります。カスティーリャ王国はゲーム開始時は5ですが、評価改善(関係改善)で外交官を送るだけで1減り、さらに毎月の維持費も0.05とかかかっていきますので、できるだけ高く保ったほうが外交がやりやすくなるでしょう。
下の食料のスライダーですが、食料が不足すると飢餓が起こります。逆に食料が多いと売却して収入になりますね(左列の「食料売却」)。スライダーはデフォルト状態でいいとは思います。
さらに下の安定度のスライダーですが、増やせば毎月の安定度が増えます。
安定度が低いと反乱が起こります。画面上部に安定度の数字がありますので、これを確認して、低ければスライダーを高くしておくのがいいでしょう。安定度も高いに越したことはありませんし、階級の満足度も上がるので、高く保っておくといいでしょう。どれだけ上げればいいかですが、最初はスライダーの半分ぐらいでいいかと。
ここまで設定すれば、収支タブでやることは終わりです。上部に毎月ダカットがいくらプラスになるかが書いているので、いちおう確認しておきましょう。ゲーム中で収支ができるだけマイナスにならないよう注意してください。
市場と交易
次に経済にある市場タブと交易タブの設定ですが、全部自動化でOKです。
市場タブ・交易タブの右側にある穴を右クリック(左クリックではないことに注意)すれば、これらをすべて自動化してくれます。
交易は、過去シリーズは商人を送り込んだりでちょっと面倒でしたが、本作だと自動化できて便利ですね。
内閣の設定
経済タブの設定はこれで終わりなので、今度は政府タブ内にある国家タブ>内閣タブで内閣の設定をしましょう。
「内閣アクションが割り当てられていない」と書いているところをクリックすれば、いろいろな政策(国家ボーナス)を割り当てることができます。
状況に合わせて変更していけばいいのですが、とくにやることがなければ「国家の安定化(毎月の安定度アップ)」か「政府の強化(毎月の正統性アップ)」を選んでおけばいいでしょう。スロットが2つあればどちらも設定すればいいですね。
次に閣僚を任命しますが、内閣アクションはそれぞれ「統治」「外交」「軍事」のいずれかのジャンルになっています。さきほど割り当てた政策の左側を見るといずれかのマークがついているので、それに適した閣僚を選べばOKです。
例えば「国家の安定化」「政府の強化」は軍事マークがついているので、軍事の高い閣僚を選べばいいということですね。
閣僚を選んだあと、その名前の右側にある小さなアイコンを押すと、「内閣長に昇進させる」ことができます。正統性とダカットをちょっと失う代わりに、効率を25%アップさせることができます。
進歩ツリーの設定
政府タブの設定も終わったので、次は一番右の進歩タブを開いてください。ここは他の4Xゲームでいうところの技術ツリーですね。
進歩タブ内の一番上にある「伝統時代」と書いてあるバーをクリックすると、進歩ツリー(ようするに技術ツリー)が出てきます。
ここで好きな進歩(技術)を選べばいいのですが、国によってすでに取っている進歩もあったりします。
たくさんあってわけわからんという方は、オーソドックスに識字率を上げるというパラドゲーの基本ムーブをやればいいでしょう。

国民が賢くなって教育水準が上がれば、国は成長しますしね。
カスティーリャ王国だと「宗教の組織化」で識字率が上がります。識字率が上がることによって、研究スピードも上がります。とりあえずこれを取っておいて、あとは流れで適当に取っていけばいいでしょう。
ライバル国
基本設定はすべて終わらせたので、今度は周辺国との外交の設定をしていきましょう。
まずはライバル国の設定をしていきます。前作から導入されたものですが、これをしておくことで戦争がしやすくなったり、いろいろとボーナスを受けることができます。
どうせ仲の悪い国とは関係改善は難しいので、ライバルにしてしまったほうがいいですね。
外交タブ内の「現在の関係」タブにある「ライバル」アイコンをクリックすることで、仲の悪い国を順に並べた一覧が出てきます。これの上位3か国をライバル国にしてしまえばいいでしょう。
友好関係を築く
次に仲良くしたい周辺国がある場合は、マップ上のその国の上で右クリックすることで、外交メニューが出てきます。
その中の「評価改善」というのが関係改善のことなので、これを選べば外交官を送ってくれます。ただ送るときに外交官ポイントが1減ります。
さらに毎月の維持費でも外交官ポイントが消費されていきますので、外交官ポイントが足りないと感じたら、先ほどの収支調整で外交官の予算を上げておきましょう。
将軍・提督の任命
ゲーム開始時にある陸軍に将軍、海軍に提督を任命しておきましょう。
マップ上で軍隊ユニットをクリックし、画面左に出てきたウィンドウの左上にある人の顔アイコンをクリックすると、将軍・提督に割り当てられる人物一覧が出てきます。
能力の高さや特性を考慮して、適当に選んで任命すればOKです。
ちなみに軍事以外にも統治・外交の能力もかかわってきます。野戦は軍事能力、攻城戦は統治能力が高い方がいいですね。
子供の教育
子供のいる統治者は、教育で子供の能力を伸ばすことができます。
政府タブ内の国家タブで、統治者のポートレートの右側に、その妻と子供のポートレートが表示されていますが、子供のポートレートをクリックすることで教育メニューが下の方に出てきます(子供がたくさんいる場合、子供のポートレートの下に「4」などの数字があるので、それをクリックすると子供の一覧が出ます。そこで子供を選びます)。
バランス型教育だと凡人が育つので、子供の能力を見て、伸ばしたい方面の教育をさせればいいでしょう。
たとえば軍事が高い子供は軍事教育とかですね。
時間を動かす
ここまで設定が終わったら、とりあえず時間を動かして様子を見るのがいいでしょう。
スペースキーで時間を動かしたり止めたりできます。また画面右上で、ゲームスピードを最高5段階まで調整できます。
画面上部中央にいろいろヒントとなる助言タブがありますので、このあたりも確認しておくといいでしょう。これを一つひとつ処理していくのもパラドゲーの遊び方ですね。
戦争準備
戦争の仕方ですが、パラドゲーではいきなり戦争を仕掛けると安定度に大きなペナルティを負うことになるため、開戦事由が必要です。戦争する理由ですね。基本的には戦争する理由を捏造します。
本作だとまず敵国に「諜報網の構築」をして、そのあとに「開戦事由の作成」をおこないます。

まず攻め込みたい国を右クリックし、「諜報網の構築」を選びます。外交とおなじように、これも外交官ポイントを消耗します(送るだけで-1、さらに毎月の維持費)。本作だと外交官ポイントは重要なので、切らさないように予算を多めに当てておくのがいいでしょう。
諜報網が20に達したら、攻め込みたい国を右クリックして「開戦事由を作成」を選んで開戦事由を作成します。宗教が違う国が相手なら、宗教戦争などでもいいですね。
ただゲーム開始時は条件や技術が足りないので、諜報網を構築したとしても開戦事由をつくれない場合があります。開戦事由の作成に、諜報網以外にどういう条件が必要か、マウスホバーで確認しておきましょう。
開戦と召集軍
開戦事由をつくり、宣戦布告をすると戦争がはじまります。経済タブで軍隊維持費をMAXにしておきましょう。
戦争には兵士が必要です。本作から正規軍(常備軍)や傭兵以外に、戦争時に召集兵を徴兵できるようになりました。
召集兵は戦争が始まったときに、軍事タブから「召集兵を導入」ボタンをポチります。かなりの数を集めることができますが、戦死することで人口が減り、国の生産力低下につながってしまうので注意しましょう。
また戦争が終わったあとは、召集軍の解散を忘れずに。ゲーム後半は常備軍をメインに戦っていったほうがいいですね。
正規軍(常備軍)について
ちなみに常備軍の兵力を増やしたいときは、常備軍をクリックしたあと、左側に出てきたウィンドウの左下にある「陸軍に募集」ボタンをクリックします。
それから欲しいユニットを選択し(トンカチマークをクリック)、生産地域を選択すれば、各地で生産した後に自動的に合流してくれます。
合流後に「ユニットの調整」ボタンを押すことによって、正面・右側面・左側面・予備兵の配置を自動で割り振ってくれます。
占領
本作ではすべての地域を塗りつぶす(占領)する必要はなく、州都をおさえれば、その州に属する他の地域はすべて自動占領できます。

要塞の占領は、その地域に軍をとどめておけば、時間とともにどんどん占領確率が上がっていきます(一か月ごとに判定)。海沿いであれば、海軍を隣接させるとさらに確率が上がりますね。
和平
敵軍を撃破したり、地域を占領していくと、戦勝点が上がっていきます。
戦争を終わらせるためには、和平交渉をしなければなりません。これをしなければ、占領した土地はあなたのものになりません。
戦勝点が多ければ多いほど、和平交渉時に土地をもらったり属国化させたりなどいろいろな条件を付け加えることができます。条件を多くしたければ、できるだけ戦勝点を稼いでから和平したほうがいいでしょう。
戦争目標を達成していれば、毎月0.5%ずつ戦勝点が増えていきます(最大25%)ので、戦争を引き延ばすのもいいでしょう。
前述しましたが、戦争後は召集軍の解散を忘れずに。
それと経済タブで軍隊の維持費を最低にしておいて、お金を節約しておきましょう。
支配度と税金について
各地域には支配度というものがあります。その国がどれだけその地域を支配しているかですね。マップタイプを支配度に変更して、確認してみるといいでしょう(最大は100)。
支配度の高さは、各地の潜在的税基盤からどれだけ税金を徴収できるかにかかわってきます。支配度が低いと潜在的税基盤にマイナス補正がかかって、税金があまり取れなくなります。
支配度は、首都からどれだけ近いかの「近接性」が影響してきます。当然首都の近接性は100%です。
他の地域の近接性を上げるには、地域を右クリックしたときに出てくる「街道を施設」で上げることができます。首都を右クリックし、それからまわりの地域に向かって街道を敷いていきましょう。
また地域が川でつながっている場合、それだけで近接コストが下がります。また川には建造物タブから「橋」をつくることもでき、さらに近接性コストを下げることが可能です。
近接性コストを落とすことは、軍隊の移動速度を上げることになります。これらインフラは軍隊の移動速度や交易を上げる効果があるので、インフラをよくしていくのも国家運営の要でしょう。
首都から遠すぎるところは、建設タブから「執行官」を建設することで近接性を上げることができます。
これらインフラはがむしゃらに建てるより、税基盤マップで税収入の多いところをターゲットにしたほうが効率がよくなります。
それとPOP(住民)の満足度が低い場合も支配度が落ちるので、このあたりも注意しておきましょう。
あと戦争で占領した領土も支配度は低いです。
これを上げるためには前述した内閣アクションで、「州の統合」を占領地に対しておこないましょう。
交易品とRGO
税収をさらに伸ばすために、RGO(Resource Gathering Operation=資源採取)を上げていくこともできます。各地には交易品(特産品)があり、RGOレベルを増やすことで、その採取量を上げていく=税収を増やすということですね。
例えばカスティーリャ王国のコンスタンティーナでは銀が取れます。RGOレベルの初期値は1ですが、レベル9まで上げることができ、1レベルごとに税基盤に1.37ダカットがプラスされます。
RGOを上げるのは、生産タブ内の交易品タブを選択し、「RGOビルダーを開く」ボタンを押し、「RGOを1レベルごとの総利益で並べ替え」ボタンで、RGOを稼げる順に並べてくれます。あとはRGOを上げたい交易品のボタンをクリックして、何レベル上げるかを指定するだけです。これで建設が始まります。
もしくはマップ上から直接地域をクリックし、交易品ボタン(有効支配度や近接性の書かれている欄の右側)をクリックするだけで建設が始まります。
ちなみにRGOはいわゆる原材料で、それらを加工してつくる製品に関しては各地に建造物(工房)を建てる必要があります。
これらも建造に必要な材料が足りないと供給不足あつかいになりますので注意が必要です。
序盤ではあまり利益が取れないので、RGOレベルを増やしていったほうがいいですね。
需要と供給
画面上部中央に「満たされないPOP」のアラートが出ている場合、供給不足の状況になっています。供給不足が続くと満足度が下がっていきます。
単純にモノが少なければ、そのモノを生産している地域のRGOレベルを上げればいいのですが、問題は労働者不足の場合です。建築をしたところで働く人がいないので、供給量が増えるわけではありません。

前作からだいぶ複雑化していますね。
その地域の「利用可能な労働者」が0ならば、「利用可能な農民」が労働者にコンバートされていきますので問題はないのですが、利用可能な労働者がマイナスの場合、まず0を超えないと何も生産されないことになります。これを解決するには時間が必要です。

しかし全体的に『Victoria3』みたいな感じになってはいますね。
自動化の利用
だいたいのタブには自動化ボタンがあります(タブごと自動化は右クリック)。
内閣とか交易とか建造とか面倒くさいと思ったら、全部自動化して丸投げしてしまうのも一つの方法でしょう。
うまくつかって、とりあえずプレイしている感を出しておけばいいとは思います。

まとめ
とりあえずここまで理解すれば、遊んでいくことはできるでしょう。
わからないことがあればマウスホバーすればだいたい情報があります。

ただタブごとの自動化もありますし、なんとなくで遊んでいけばなんとなくでプレイできます。
とりあえず実際に手を動かして、困ったことがあったときにその場その場で解決策を探していけばいいとは思います。






























