『三國志14』武将能力:公孫瓚の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その64】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kousonsan

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第64回目は、白馬部隊を従えた北方の英傑・公孫瓚(こうそんさん)についてお届けします。前回の程普は以下のリンクから。

人物について

公孫瓚、字は伯珪(はくけい。「伯圭」とも)。遼西郡・令支県の人です。郡の門下書佐を務めていました。

容姿が美しく、弁舌に長けており、声が大きかったといいます。頭の回転も速く、報告するときは個々のことをいちいち伝えるのではなく、まとめてから説明して間違いがなかったので、侯太守はその才能を高く買っていました。

仕事ができる人ニャ。

侯太守は公孫瓚に自分の娘の侯氏を嫁がせ、さらに盧植のもとへやって学問を学ばせます。

ここで劉備と会ったのニャ。

のちに公孫瓚は考廉に推挙されて郎となり、遼東属国長史に任じられました。

数十騎を率いて辺境の砦を巡察したときのこと、公孫瓚は数百騎の鮮卑族に出くわしました。

この危機に、公孫瓚は部下たちに、「ここを突破しなければ、皆殺しにされるぞ」というや、矛をかまえて敵に突撃。数十名の敵を倒して切り抜けましたが、味方も半数が命を失いました。

しかしこのことがあって以来、公孫瓚の武勇は広まり、鮮卑族は国境を侵さなくなります。

公孫瓚は異民族と戦うときはいつも白馬に乗っていたことで、「白馬避けるべし」と異民族から恐れられていました。また白馬に乗った数千人の弓騎兵を従えており、彼らは白馬義従と呼ばれていました。

騎馬での戦いには強いのニャ。

涼州で反乱が起こったとき、車騎将軍の張温は、公孫瓚に三千の兵をあたえてその鎮圧に向かわせました。

中山太守の張純も討伐軍に志願してたいのですが、張温に聞き入れてもらえませんでした。不満に思った張純は、烏桓の部族長・丘力居(きゅうりききょと手を組んで反乱を起こします。

公孫瓚は急遽兵を返し、張純の討伐をおこないました。しかし何年かかっても鎮圧できませんでした。

烏桓相手に大苦戦ニャ。

そこで朝廷は劉虞を幽州の牧に任じ、公孫瓚の代わりに反乱鎮圧にあたらせます。

劉虞は人格も立派で、烏桓族にも親しまれていた人物でした。幽州の牧として赴任すると、これまでの争いはどこへやら、丘力居はさっそく劉虞に恭順の意を示して使者を送ります。

公孫瓚の苦労はなんだったのニャ。

一方、面子丸つぶれ公孫瓚ですが、この事態を面白く思わず、「こうなれば邪魔してやろう」と思いました。

声はでかいけど、人間はちっさいニャ。

公孫瓚はこっそり人を送り、劉虞のもとへ向かう烏桓族の使者を待ち伏せ、これを殺しました。劉虞と烏桓族との間に確執ができることを期待したのでしょう。

しかし丘力居は事情がわかると、べつの道から使者を送り、劉虞と連絡をつけることができました。

丘力居のほうは大人ニャ。

一方の張純ですが、丘力居の協力が得られなくなったので、妻子を見捨てて鮮卑族のもとへ逃げ込みました。しかし食客の王政に殺されてしまい、その首は劉虞のもとへ送り届けられました。

この手柄によって、劉虞は太尉に昇進したのです。

以来、公孫瓚は劉虞を恨むようになりました。

完全に逆恨みニャ。

董卓が献帝を擁して朝廷を掌握すると、袁紹韓馥は漢王朝の一族である劉虞を天子(皇帝)に祭り上げて対抗しようとしました。

しかし劉虞の忠義は堅く、これを拒否しました。

そりゃそうニャ。下手に天子を名乗ったら逆賊あつかいニャ。

献帝のもとには劉虞の子の劉和が仕えていました。献帝は董卓のもとから脱出したかったので、「劉虞のもとへ行き、軍を率いて助けにくるよう」劉和に命じます。

劉和が父のもとへ向かう途中、袁術の領内を通ったときに、袁術に引き止められました。

袁術は劉和から事情を聞くと、

「父上に手紙を書いて、兵をここへ派遣してもらうといい。私の兵と合わせて、天子さまを助けに向かおう」

と提案します。じつのところ袁術は、劉虞の兵を奪おうと考えていました。

袁術らしいニャ。

劉和の手紙が届くと、劉虞はさっそく献帝を助けるための兵を送ります。

公孫瓚は袁術のたくらみを見破っていたのですが、表立って袁術に逆らうわけにはいきません。

そこで従弟の公孫越に千騎をあたえ、劉虞の兵に従軍させて袁術のもとへ向かわせました。袁術と手を結ぶ一方、ひそかに劉和を誘拐し、劉虞の軍を奪い取ってやろうと画策したのです。

もはや悪役になってるニャ。

そのころ袁術は、袁紹と交戦状態になっていました。

袁術は、公孫越と孫堅を派遣して、袁紹軍の周昂を迎え撃ちます。しかし公孫越は流れ矢にあたり、戦死してしまいました。

激怒した公孫瓚は、かたきを討つため出兵します。こうして袁紹との戦いが始まったのです。

「三国演義」と違って、公孫瓚に1ミリも共感できないニャ。

公孫瓚のいくさには、弟分の劉備も参戦しました。その劉備の配下についていたのが趙雲なのは、趙雲の回で述べたとおりです。

いくさは2年にもおよび、最終的には公孫瓚が敗れて薊に撤退しました。そして劉虞の城の東南に小城を建て、そこを拠点としたのです。

劉虞は異民族たちを懐柔し、恩賞などをあたえていました。しかし公孫瓚は異民族たちを攻撃し、劉虞があたえたものを略奪。劉虞が文句をいいにいっても、仮病を使って出てきません。

最低ニャ。

やがて劉虞の忍耐も限界に達し、異民族らの協力を得て、10万の兵とともに公孫瓚の城に攻撃を仕掛けます。

劉虞は「あくまで公孫瓚だけを狙え」と兵たちにいい、住民の家屋に火をかけないよう命じました。

しかし公孫瓚はかまわずに火計で焼き払い、民の被害を気にした劉虞の隙に乗じて奇襲をかけます。

クソ野郎すぎるニャ。高笑いして「勝てばよかろうなのだ」とかいってそうニャ。

劉虞の軍は壊滅状態になり、劉虞は捕らえられてしまいました。

公孫瓚は劉虞を市場でさらし、

「おまえが本当に天子になるべき人物なら、雨を降らせてみるがいい」

といいます。雨が降らなかったため、公孫瓚は劉虞を一族もろとも処刑しました。

悪役っぷりも板についてきたニャ。

子の劉和ですが、袁紹のもとにいました。父のかたきを討つため、袁紹とともに出兵。公孫瓚の軍を易京城まで撤退させます。

子の復讐が始まったニャ。

公孫瓚は易京城に立て籠りました。味方が敵に包囲されても、

「いま助ければ、ほかの将は援軍を頼ることになり、全力で戦わなくなるだろう。見捨てれば、皆が戦いに励むようになるはずだ」

といって援軍を送りませんでした。

クソ野郎っぷりは健在ニャ。

しかしこの指令のせいで、公孫瓚の守備隊の士気が落ち、袁紹軍の北上を簡単にゆるしてしまうことになります。

やがて袁紹軍は易京城に到着しました。何層もの城壁がある堅固な城です。

袁紹は城攻めをおこなう一方、地下道を掘って城楼の下まで迫りました。その支柱を焼くと、城楼はあっという間に倒壊。やがて袁紹軍は公孫瓚のいる中央へと迫ります。

追い詰められた公孫瓚は、「もはやこれまで」と妻子を刺し殺したのち、自殺してしまいました。

こうして劉和は、父のかたきを討つことができたのです。

なんか袁紹が正義の味方に思えてきたニャ。公孫瓚は悪党には違いないけど、器の小ささのせいで小悪党レベルニャ。董卓曹操にはおよばないニャ。

今回はそんな公孫瓚の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:84
武力:83
知力:71
政治:46
魅力:77
主義:覇道
政策:工法改革(Lv4)(都市の耐久回復量と建設速度が上昇)
配偶者:侯氏
親愛武将:関靖、趙雲、劉備、盧植
嫌悪武将:丘力居、劉虞

クソ野郎のわりにはけっこう強いニャ。

統率・武力とも80オーバーですし、知力も70以上ありますね。戦闘ユニットとしてはまあまあ優秀といったところでしょう。

嫌悪武将はやっぱり丘力居劉虞の2人なのニャ。

ずっと恨みを持っていましたからね。

関靖は誰ニャ?

公孫瓚の部下で、上の者にごまをする人物でした。そのため公孫瓚には気に入られていたようです。

公孫瓚の部下らしい人物ニャ。

ただ公孫瓚が自殺したのちは、「主君と運命をともにしよう」と、袁紹軍に突っ込んで戦死しました。関靖の策で籠城をしていたことが敗因にもなっていますしね。

小人なりのケジメかニャ。それはそれで立派だニャ。

 

個性について

堅守:自ユニットの防御が上昇(艦船、兵器以外)。

疾走:自ユニットの機動が上昇(艦船、兵器以外)。

築城:自ユニットの罠や施設の建設速度が上昇。

堅牢:所属都市に所在していると、都市が攻められたさい、反撃ダメージ上昇。

消沈:特定範囲内の味方ユニットが壊滅すると、自ユニットの士気が低下。

「堅守」「疾走」を持っているので、機動と防御にバフが入りますね。

また「堅牢」によって都市の守備も強くなります。

攻守ともに使いやすい個性です。

 

陣形と戦法

陣形

鋒矢、雁行、方円、錐行

キャラクター的に、機動力重視の陣形「鋒矢」がいいでしょう。

戦法

白馬義従:ダメージ+「足止」付与。

急襲:ダメージ+「混乱」付与。

鉄壁:味方の防御アップ。

大喝:敵の防御ダウン。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

白馬義従」ニャ。

「足止」を付与するダメージ技ですね。「混乱」を付与する「急襲」も持っています。

また「鉄壁」「大喝」「罵声」など、使いやすいバフ・デバフ技もそろっているので

 

総評

公孫瓚は戦闘ユニットとしては統率・武力ともに80以上あり、そこそこ優秀です。

また防御の上がる「堅守」「鉄壁」や、都市の攻撃力を上げる「堅牢」、「足止」を付与させるダメージ技「白馬義従」など、守りにも強いスキルがそろっています。

疾走」もあるので、機動力を活かして戦場を駆けめぐりましょう。

クソ野郎だけど使いやすい戦闘ユニットニャ。

次回は于禁を予定しています。

↓次回出来ました。