Steam「Endless」シリーズ全作品レビューと評価、日本語化の有無なども『Endless Legend』『Endless Space 2』『Dungeon of the Endless』

2020年1月20日バンドル・セール

EL1

SteamでAmplitude Studios開発の「Endless」シリーズの、週末セールが開催されました。またセール期間内ではゲームの無料プレイも可能です。【追記】セール終了しました。

「Endless」シリーズ作品は、『Endless Space』『Endless Space 2』『Endless Legend』『Dungeon of the Endless』の4作品があります(『Endless Space』に関しては、今回はセール対象にはなっていません)。

今回はそれぞれのゲームレビューと評価をお届けします。

 

Endless Space

ES1

Endless Space(今回セール無し、日本語化可能)

2012年7月5日に配信された「Endless」シリーズの1作目。宇宙を舞台にした4Xストラテジーゲームです。おしゃれで機能的なUIが配信時から話題になっていました。

Paradox社の『ステラリス』との違いですが、こちらはターン制になっています。じっくり考えることができるので、『ステラリス』が忙しすぎるという方はこちらのほうが合っているかもしれません。

ゲーム内容ですが、『シヴィライゼーション』の宇宙版といった感じです。ただマップは『Galactic Civilizations』のようにヘクスマップではなく、星系とその航路をつなぐ「点と線」で表現されています。

星系内には惑星があり、人口を割り当てることができます。探索によって他に移住できそうな星系を見つけられれば、移住者を送り込むことも可能です。

戦争についてですが、部隊がぶつかったときに戦闘マップに切り替わります。戦闘自体はほぼ自動で、遠距離戦、中距離戦、近距離戦の順番で、たがいに攻撃をしていきます。艦隊を操作する必要はなく、「何をするか」だけコマンドを与えればOKです。

勢力ごとの特徴がはっきりしていて、ある意味外交はわかりやすいです。システムがすっきりしているので、しばらくプレイしていればだいたい覚えられるでしょう。

問題点としては、基本的には戦闘力が高い方が勝つので、戦術でひっくり返すということは困難です。とにかく強い軍隊で相手を押しつぶすという「強いほうが勝つゲーム」ともいえます。小勢力の逆転は厳しいです。

本作は無印単体での販売はなく、現在はDLC「Disharmony」がセットになった「Endless Space Collection」のみが販売されています。

 

Endless Legend

EL1

Endless Legend(75%OFF、745円、日本語化可能)

『Endless Space』の舞台をファンタジー世界にした、「Endless」シリーズ第2作目。マップもヘクスタイルになり、『シヴィライゼーション』色が濃くなっています。

『シヴィライゼーション』と違うところは、都市を地域に一カ所だけしか建設できないということ。いわゆる「都市差し込み」のような真似はできなくなっています。それと季節の概念があり、冬になると都市の生産力が落ちます。

ゲーム中ではただ領土を拡大して他勢力を倒すというだけでなく、RPG的なクエストも用意されています。ユニットもRPGのように武器や防具の装備が可能です。『Endless Space』とのつながりを感じさせるようなクエストや設定も用意されています。

また種族ごとでプレイスタイルが大きく変わってくるので、毎回新鮮な気持ちで遊ぶことができます。ただそのぶん、一度遊んだ種族をまたプレイしようという気になりづらいかもしれません。

しかし全種族を遊ぶというのはけっこう大変ですし、DLCで追加の種族もありますので、そのあたりは気にしなくてもいいかと。

良質なファンタジー4Xを求めている方にはおすすめの作品です。

 

Endless Space 2

ES2

Endless Space 2(75%OFF、995円、日本語化可能)

2017年5月19日に配信された「Endless」シリーズ3作目。基本的なシステムはほぼ1作目とおなじなので、1作目が合わなかったら本作も合わないかと思います。

また1をプレイしていなければ、2から始めてしまったほうがいいでしょう。

UIのオシャレさは健在で、グラフィックは格段にきれいになっています。また種族ごとの違いも鮮明になり、それぞれのプレイ感覚も違っています。このあたりのシステムは『Endless Legend』ゆずりのものがあります。

いうなれば、その種族ごとの物語を追っていくように、ゲームが展開していきます。その分、自由度やリプレイ性が低くなったと感じる方もいるかもしれません。

しかし全種族を遊び尽くすのはけっこう大変なので、筆者的にはじゅうぶんな気がします。

DLCも多数出ていますが、とりあえずはなにも無しでプレイしてみることをおすすめします。

 

Dungeon of the Endless

DE

Dungeon of the Endless(75%、295円、日本語無し)

2014年10月28日に配信された「Endless」シリーズのスピンオフ的作品。ローグライク&タワーディフィンスといった内容で、ダンジョンを脱出するのが目的です。ゲーム中で使用されるリソースなどは「Endless」シリーズの単位を引き継いでいます。

各ステージのスタート地点にはクリスタルがあり、脱出地点まで運べば次のステージへ進むことができます。最大4人パーティで、それぞれのキャラクターをリアルタイムに動かす必要があります。

ただリアルタイムといっても「ターン」も存在しています。部屋のドアを開けることでターンが進み、敵が出てきたりなどイベントが発生します。次のドアを開けないかぎりは、敵は発生しません。

敵が出ることを予測して、ドアを開ける前に防衛用モジュールを設置するなどといったタワーディフェンス要素もあります。ローグライクなので死んだら復活は無しです。ゲームには「Too Easy」モードもありますが、それでも難しいという難度です。

筆者的にはかなり好きなゲームなのでおすすめです。日本語はありませんが、モジュールなどの効果がわかればいいだけなので、英語力はそれほど必要ありません。また有志の日本語翻訳も進んでいるようです。

 

まとめ

洗練されたUIやシステムで人気の「Endless」シリーズ。

『Endless Legend』の人気も根強く、DLCの配信も続いています。

『Endless Space 2』のほうもDLCがかなり出そろってきましたね。DLCについてはまた別で記事を書きたいと思います。

今回のセールでは無料プレイも可能なので、購入予定のない方もぜひプレイしてみてください。とくに『Dungeon of the Endless』は気軽にプレイできるのでおすすめです。