『三國志14』武将能力:許褚の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その42】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

kyocho

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第42回目は、馬超をも威圧した魏屈指の猛将・許褚(きょちょ)についてお届けします。前回の張郃は以下のリンクから。

人物について

「キョチョ」という名前の響きからして、太っちょな感じニャ。

じっさいにそうで、腰まわりが十囲(約120センチ)ありました。

許褚、字は仲康(ちゅうこう)。譙国・譙県の人です。

人並み外れた武勇と怪力の持ち主で、虎のような強さと、ぼうっとしていることから「虎痴」とあだ名されていました。

漢末、許褚は若者たちやその一族を集め、砦の守りを固めて盗賊を防いだことがありました。

盗賊の侵攻は厳しく、やがて矢も尽きてしまいます。

そこで許褚は皆に、砦の四方にたくさんの大きな石を用意させました。

許褚がその石を投げると、盗賊たちは打ち砕かれて命を落としました。それを見たほかの盗賊たちは、おそれて侵攻を止めました。

人間投石機ニャ。

砦の食糧が尽きてきたので、許褚は盗賊たちと和睦し、砦にある牛と食糧を交換することにしました。

盗賊たちは牛を受けとりましたが、牛はすぐに逃げ帰ってしまいました。

そこで許褚は牛の尾をつかみ、ひきずって盗賊たちのほうへ百歩以上歩いていきました。盗賊たちは許褚の怪力に仰天し、牛を受け取らずに逃げ去ったといいます。

とんでもない力だニャ。

曹操が淮・汝を攻め落とすと、許褚はその配下に加わります。

曹操は許褚を見て、「我が樊噲だ」と褒め称えました。樊噲は漢王朝を建国した劉邦の侍衛で、「鴻門の会」において劉邦の命を救っています。

許褚も樊噲のように曹操のそばに侍り、その命を何度も救いました。そのことから曹操のお気に入りになります。

曹操が潼関で馬超・韓遂と戦ったとき、河を渡ろうとしたところへ馬超軍が攻めよせてきました。

許褚は曹操を船に乗せて逃げ、飛んでくる矢を馬の鞍で防ぎます。

また味方の兵士たちが争って船に登ってこようとすると、船が沈没しそうになったので、許褚は兵士たちを切り捨てました。

容赦ないニャ。

船頭が矢を受けて死んでしまうと、許褚は右手だけで船を漕いで河を渡りました。こうして曹操は命が助かったのです。

また曹操が馬超・韓遂と単身で会見をおこなったときには、一人しかお供を連れていくことができなかったため、許褚を連れていきました。

馬超は曹操に突きかかる気でいましたが、かねてから許褚の武勇を聞いていたため、「虎侯(許褚)はどこにいるのです?」と聞きました。

曹操が許褚を指さすと、許褚は馬超をにらみつけました。

馬超は曹操を攻撃することができず、会見を終えると引きあげていきました。

馬超は思ったよりヘタレニャ。

「三国演義」では許褚と壮絶な一騎討ちを演じていましたけどね。

それと馬超が「虎侯」といったのは、「虎痴」のあだ名を知っていたからです。というよりも、本名より「虎痴」の名が広がっており、「許褚」と発音も似ていることから「虎痴」が本名だとも思われていました。

また許褚の部下たちは「虎士」と呼ばれ、曹丕の代になると多くの者たちが出世しました。

許褚は慎み深い性格で、質素で言葉少なかったといいます。曹操、曹丕曹叡と三代に仕えて亡くなり、「壮侯」と諡(おくりな)されました。

今回はそんな許褚の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:66
武力:96
知力:36
政治:20
魅力:56
主義:覇道
政策:方円強化(Lv5)(方円陣形の効果が上昇)
親愛武将:曹操、典韋
嫌悪武将:許攸

武力は高いけど、統率が低いニャ。

軍を率いるというよりも、曹操のボディガードみたいな役割でしたしね。

武力は呂布、張飛、関羽に次ぐ高さ。趙雲馬超もおなじ武力96です。1のころは98ありましたけど、そこから次第に下がっていっていますね。

嫌悪武将の許攸はなんでニャ。

「三国演義」では、許攸は「官渡の戦い」で曹操に寝返り、烏巣に奇襲をかけるよう進言しました。これによって曹操は勝利を収めます。

また冀州平定のときも水攻めを進言し、曹操を勝利に導いています。

許攸は冀州城に入るときにその功績を自慢しましたが、曹操は笑って聞き流しました。まわりの諸将が嫌な気分になっていたところ、許褚が怒って許攸を切り捨てたのです。

やり過ぎだけど、みんなの気持ちを代弁してくれたのニャ。

 

個性について

一心:自ユニットが攻撃を受けたさいに士気が低下しにくくなる。

一騎:一騎討ちが発生しやすく、一騎討ちで優遇。

殿軍:自ユニットの防御が上昇。

護衛:自身を除く特定範囲内の味方武将が負傷、戦死しない。

頑健:傷病になりにくい。

許褚はやっぱり一騎討ちニャ。

統率が高くないですし、「一騎」でどんどん一騎討ちに持ち込みたいところですね。

また「一心」「殿軍」「護衛」「頑健」など、守りに特化した個性を持っているのも許褚らしいです。

 

陣形と戦法

陣形

魚鱗、方円

ガチガチの守備陣形ニャ。

守りを極めていますね。野戦は「魚鱗」でいいかと思います。

戦法

怪力無比:ダメージ+味方の防御アップ。

奮戦:ダメージ。

鉄壁:味方の防御アップ。

大喝:敵の防御ダウン。

防御へのこだわりがすごいニャ。

「怪力無比」はダメージをあたえたうえに防御をアップさせるという、「石橋を叩いて渡る」戦法ですね。

鉄壁」「大喝」と、敵味方の防御を自在に操っています。

 

総評

許褚は守りに特化した(というか、守備にやけにこだわりのある)戦闘ユニットです。

「一心」「殿軍」「護衛」「頑健」など、許褚の頑丈さをあらわす個性がそろっています。

また「怪力無比」「鉄壁」によって防御アップもはかれます。

統率は低めですが、野戦では武力の高さと「一騎」の個性で一騎討ちに持ち込んでいきたいところです。

ディフェンスに定評のある武将ニャ。

次回は続けてもう一人の曹操の護衛、悪来こと典韋をお届けします。

↓次回出来ました。