『三國志14』武将能力:黄権の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その194】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第194回目は、劉備の漢中取りの立役者である黄権(こうけん)についてお届けします。前回の馬忠(蜀)は以下のリンクから。
人物について
黄権、字は公衡(こうこう)。巴西郡・閬中県の人です。
若いころに郡吏となり、劉璋に召し出されて主簿をつとめました。
張松は劉備を招いて、張魯への対策にしようとしましたが、黄権は危険なのでやめるよう諫めます。
しかし聞き入れてもらえず、黄権は広漢の長として左遷させられました。
劉備が益州(蜀)を奪うと、郡県は帰服しましたが、黄権は城門を固く閉ざして、劉璋が本当に降伏するまでは降伏しませんでした。このことが評価され、劉備は黄権を偏将軍に任じます。
黄権は劉備に、漢中をとることで蜀の守りが盤石になることを説きます。これによって劉備は定軍山で夏侯淵を討ち取り、漢中を手に入れて漢中王となりました。これらの計略はすべて黄権が立てたものといいます。
劉備が呉へ攻め込んだときには、黄権はこれを諫めました。
しかし劉備は聞き入れず、黄権を鎮北将軍に任命し、魏への守りとさせたのです。
結果、劉備は陸遜に敗れ、退路が遮断されたことで黄権は帰国できなくなってしまいます。
黄権はどうにもならず、魏に降伏してしまいました。
蜀には黄権の妻子が残っており、これを逮捕すべきだとの意見が出ていたのですが、劉備は、
「私が黄権を裏切ったのだ。黄権が私を裏切ったのではない」
といって、以前とおなじように扱いました。
一方、魏に降った黄権ですが、曹丕は、
「おまえが逆臣の立場をすてたのは、陳平や韓信が項羽を見捨てたのとおなじか?」
と聞きました。
すると黄権は、
「わたしは劉主(劉備)から過分の待遇を受けていました。
そのため呉に降伏することはできず、蜀に帰ることもできなかったため、魏に帰順したのです。
敗軍の将は命が助かれば幸運なので、どうして古人にならうことができましょう」
と答えました。曹丕はこの返答に感心し、貢献を鎮南将軍・育陽侯に任じました。
黄権は、蜀で妻子が処刑されたとの報が入ったときも、劉備がそのような真似をするわけがないと思って喪に服することはしませんでした。
また劉備が亡くなったときも、魏の群臣は祝賀を述べましたが、黄権はこれに加わりませんでした。
司馬懿は黄権を高く評価し、諸葛亮への手紙で黄権を褒め称えています。
景初4年(240年)に死去し、景侯と諡(おくりな)されました。
蜀に残してきた子の黄崇ですが、蜀に攻め込んできた魏の鄧艾との戦いで命を失いました。
今回はそんな黄権の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:76
武力:59
知力:85
政治:79
魅力:80
主義:王道
政策:施設開発(Lv4)(Lvで施設開放)
親愛武将:司馬懿、諸葛亮
武力がちょっと低めですが、知力・魅力は80台あり、全体的には能力の高い武将になっています。
シリーズの1のころは魅力29、以降も50~60台がしばらく続いていたので、だんだんと評価されてきた人物といえますね。
個性について
泰然:兵站切れしたさい、自ユニットが状態異常にならない。
規律:自ユニット、太守として所在する都市が「混乱」にならない。
慎重:敵勢力の罠から受ける被害が減少。
能吏:地域担当官に任命したさい、かかる費用が減少。
慎重な性格があらわれているといったところですね。
陣形と戦法
雁行、鶴翼、衝車
兵器も持っているので、状況で使い分けるのがいいかと。
連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。
業火:発火。対拠点可。
鎮静:状態異常解消。
衝車:耐久ダメージ。対拠点可。
矢嵐:ダメージ。
ダメージ、発火、状態異常解消、兵器と幅広くそろっていますので、これも状況に合わせてといったところでしょう。
総評
黄権はバランス型の武将です。武力は59とちょっと低めですが、その他の能力は70以上あります。内政・戦闘と活躍できるでしょう。
個性は「泰然」「規律」「慎重」といったディフェンシブ系のものがそろっています。また「能吏」もあるので、地域担当官にしておくのもいいでしょう。
戦法もダメージ技や状態異常解消、兵器などがそろっていますので、状況に合わせて使い分けていけるかと思います。
次回は歩練師です。