『三國志14』武将能力:鍾会の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その56】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

shoukai

『三國志14』三国志武将評価シリーズの第56回目は、蜀討伐後に独立をもくろんだ魏の将・鍾会(しょうかい)についてお届けします。前回の王元姫は以下のリンクから。

人物について

イラストからして悪そうな顔してるニャ。

鍾会、字は士季(しき)。潁川郡・長社県の人です。

父親は魏の重臣・鍾繇です。

鍾繇は馬騰の回に出てきたニャ。馬騰韓遂を和解させた人ニャ。

前回の王元姫の祖父・王朗とは「魏の双璧」とされる人物ですね。

鍾会の母親は張昌蒲(昌蒲は字)といい、鍾繇の側室でした。非常に聡明な女性で、鍾会が4歳のときに「孝経」を教えます。

鍾会は幼いころから頭脳明晰で、5歳のときには蒋済から「並外れた人物」と評されました。

お母さんの教育がよかったのニャ。

張昌蒲はさらに、鍾会が7歳のときに「論語」を暗唱させ、8歳のときに「詩経」、10歳のときに「尚書」、11歳のときに「」、12歳のときに「春秋左氏伝」「国語」、13歳のときに「周礼」「礼記」、14歳のときに鍾繇の著した「易記」を学ばせました。

さらに15歳で太学に入らせ、深く学問をおこなわせました。

教育ママニャ。

鍾会は母親を尊敬しており、母親がいかに聡明で道徳のある人物であったかについての伝記も書いています。

マザコンなのかニャ。

20歳になると鍾会は、仕官して魏に仕えることになります。王元姫に「義を忘れ、利を求める者」と評され、重用しないよう司馬昭に忠告したのは前回述べたとおりです。

毌丘倹・文欽諸葛誕の反乱鎮圧にも従軍し、「陳侯」の爵位をあたえられました。

しかし鍾会は爵位を何度も固辞します。このことで評価がさらに上がりました。

当時の人は鍾会を「子房(漢建国の功臣・張良の字)」とほめそやしたといいます。

司馬昭は鍾会をたいそう気に入り、その待遇は日に日に増していきます。

ついには鍾会は、政治上の変更や賞罰をすべて取り仕切る立場にまでなったのです。

王元姫の忠告を完全に無視してるニャ。

ちなみに王元姫以外にも、辛毗の娘の辛憲英が、「鍾会は独断で物事を判断します。野心を抱いているかもしれません」と述べています。

女性に人気がないのニャ。

司馬昭からは信用されていた鍾会は、ともに蜀侵攻の計画を立てます。船を用意して呉に攻め込むと見せかけ、蜀を襲うという策でした。

蜀攻めのときは、鄧艾と軍を分けて進軍をはじめます。

許褚の子である許儀が先発隊となって進み、そのあとに鍾会が続いたのですが、途中で橋に穴が開き、馬の足が落ちてしまいました。鍾会はこの罪で許儀を斬ったため、兵士たちはおそれおののいたといいます。

許褚の子相手でも容赦はないのニャ。

司馬昭のお気に入りですから、恐れるものはなにもないのでしょう。

鍾会が姜維の軍と戦っているあいだ、鄧艾はべつのルートで蜀に入って成都を落とします。こうして蜀は滅びました。

ここで鍾会は、王元姫や辛憲英の予想どおり、蜀で独立する野心を持ち始めました。姜維もこれを後押しします。

鍾会は人の筆跡をまねるのが得意でした。まずは邪魔な鄧艾を排除するため、鄧艾の筆跡をまねて傲慢不遜な上奏文を作成。それを司馬昭に送りつけます。そのうえで「鄧艾に反乱の意志がある」と告発しました。

こうして鍾会は、司馬昭の命令を受けて鄧艾を逮捕し、成都をのっとります。

司馬昭は王元姫の忠告を聞いておくべきだったニャ。

鍾会の野心は、蜀で独立することだけにとどまりませんでした。

姜維とともに出兵し、長安、さらには洛陽をも落として天下をとるという壮大な計画を持っていたのです。「失敗しても劉備ぐらいにはなれるだろう」という考えでした。

そこまで野心が大きかったのニャ。蜀で満足しないのニャ。

狙うは天下ですね。

しかし計画が実行される前に、胡烈に反乱を起こさ、姜維もろとも殺されてしまいました。享年40歳でした。

「三国演義」の毛宗崗の批評では、「事がうまくいったとしても、のちに姜維に殺されていたであろう」と述べています。

どっちにしろ殺されていたのニャ。

今回はそんな鍾会の能力を見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:83
武力:51
知力:91
政治:79
魅力:62
主義:覇道
政策:火計研究(Lv5)(火計の効果が上昇、Lvで火罠解放(5:火船、10:猛火罠))
父親:鍾繇
母親:張昌蒲
親愛武将:王戒、王沈、姜維、司馬望、蒋斌、張昌蒲、裴秀、傅嘏
嫌悪武将:嵆康、阮籍、鄧艾、羊祜

思ったより能力高いニャ。知力91ニャ。

1のころは知力95ありましたね。91まで落ちたのは『三國志7』以降からです。そこからずっと91で推移しています。

統率も83ありますし、戦場で戦っていける軍師タイプの武将ですね。

それにしても親愛武将や嫌悪武将は知らない人ばかりニャ。

後期三国志の人が多いですしね。

王戒は呉への侵攻で功績のあった人物、王沈は曹髦の挙兵を司馬昭に密告した人物です

蒋斌蒋琬の子ですね。

裴秀賈充の回でも出てきましたが、地図作製に長けた人物です。

傅嘏(ふか)は鍾会と仲がよかった人物で、毌丘倹・文欽の反乱鎮圧で活躍しました。

嵆康、阮籍は「竹林の七賢」のメンバーです。

母親はやっぱり親愛武将にいるのニャ。

父親が親愛武将にいないのがちょっと悲しいですね。

 

個性について

機略:特定範囲内の敵ユニットの攻軍が低下(艦船、兵器以外)。

策士:計略で優遇。

智嚢:提案に登場しやすい。

文化:地域担当官に任命すると人口が上昇しやすい。

高慢:一定兵数以下で自ユニットの全能力が低下。

やっぱり「高慢」持ちニャ。

これがあると、弱り目に祟り目みたいになりますからね。

全体的には内政系が多いニャ。

政治は79でそこまで高くありませんが、知力が高いので計略などに使っていくといいでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

雁行、鶴翼、衝車、投石

兵器2つ持ちニャ。

戦法に「衝車」があるので、都市攻めは「衝車」を使ったほうがいいかもしれません。戦法もいいものがそろっているので、「雁行」「鶴翼」で野戦をやらせても問題はなさそうです。

戦法

精練策数:敵の全能力ダウン+ダメージ。対拠点可。

連弩:ダメージ+「足止」付与。対拠点可。

業火:発火。対拠点可。

挑発:「挑発」付与。対拠点可。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

衝車:耐久ダメージ。対拠点可。

すべて対拠点可ニャ。

「精練策数」はダメージ技+敵の全能力ダウン、さらには対拠点も可能というなかなか優れた戦法です。

 

総評

鍾会は軍師タイプの武将です。

知力も91と高く、「策士」「智嚢」などの個性もあるので、内政や計略にも使っていけるでしょう。

また「衝車」「投石」の兵器もあり、対拠点用戦法もそろっているので、戦闘ユニットとしての選択肢は多いです。

戦闘でも内政でも活躍できる武将ニャ。

次回は、蜀攻めの相方である鄧艾を予定しています。

↓次回出来ました。