Steam版『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』評価は「ほぼ好評」:開発中止になった作品のリメイク【新作レビュー】日本語化可能

2020年5月25日ゲーム評価アクション

zettaizetumei

巨大地震に見舞われた都市部でのサバイバルをテーマにしたアクションアドベンチャーゲーム『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』。 グランゼーラが開発し、NIS Americaによって2020年4月7日にSteamで配信されました。日本語に対応しています。

PS3で発売される予定だったけど、東日本大震災で開発中止になったゲームニャ。

じっさいは東日本大震災は関係なくて、会社側との折り合いがつかなくてずっと延期を繰り返し、そこで東日本大震災が来たことから中止になったというのが実情のようですね。

そうだったのニャ。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

どんなゲーム?

zettaizetumei

本作は大災害をテーマにした「絶体絶命都市」シリーズのナンバリング第4作目に当たります。

もともとアイレムがPS3用に『絶体絶命都市4 -Summer Memories-』を開発し、2010年の冬に発売する予定でした。

しかしそこから発売延期を繰り返し、2011年3月11日に東日本大震災が起こったことで発売中止となりました。そもそも開発が間に合っておらず、発売できる状態ではなかったというのが実情のようです。

このとき開発の中核であった名倉剛氏・九条一馬氏らはアイレムを退社し、本作の開発元であるゲーム会社「グランゼーラ」を立ち上げます。そして2014年にはアイレムから「絶体絶命都市」シリーズの販売権を獲得しました。

そうなると「絶体絶命都市」シリーズはもうアイレム作品じゃなくて、グランゼーラ作品になったのニャ。

そうですね。

それからPS3版で開発していた本作をPS4版に開発しなおすことになり、タイトルも「Plus」を付けて『絶体絶命都市4Plus -Summer Memories-』になりました。

2018年11月22日にPS4版(Amazonリンク)が発売され、2019年9月26日にはニンテンドースイッチ版(Amazonリンク)も発売されています。

本作の内容ですが、前述したとおり、都市部での大地震をテーマにした作品です。

登場するのは架空の県で、アクション性よりも人間ドラマが重視された内容になっています。とくに後半へ進むにつれての人間心理の変貌、救いの無さは、ある意味リアルな災害状況をあらわしているものともいえるでしょう。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「ほぼ好評(76%、13人中)」になっています。

全員海外ユーザーなので、海外の評価といったところですね。

本作の良かった点については以下のとおりです。まだ人数が少ないので、海外掲示板の意見も含めた内容になります。

良かった点

・日本の大地震を体験することができたよ。

・災害の大変さが分かる。とくに人間の醜さが。

・ストーリーが面白く、のめり込めた。

・泣けた。

Steamに来たことで、本作がシリーズ初プレイという方は多いですね。

大陸に住んでいる人たちは地震をあまり経験したことがないので、新鮮な気持ちでプレイしているようです。

一方、悪かった点については以下のとおりです。

悪かった点

・操作性が悪い。

・胸糞の悪い登場人物が多い。

・グラフィックが古い。

・値段が高い。

もともとPS3用に開発されたものなので、グラフィックの古さは仕方がないかもしれません。

胸糞の悪いキャラクターたちが出てくるのもたしかにそうで、ある意味震災時の救いようのないリアリティをあらわしているともいえます。

値段もたしかに高いですね。コンシューマ版は2000~4000円ぐらいで買えるのに、Steam版は6,578円ですしね。

移植版と考えると高いニャ。

全体的には悪くない評価でした。

 

総評

本作は何度もの開発延期を繰り返してやっと登場した作品です。

たしかにゲーム的に荒い部分も多いかもしれませんが、災害時のリアリティを表現したいという開発者の思いが伝わる作品でもあります。

Steamのストアページにはデモ版もありますので、プレイしたことのない方はとりあえずデモ版を遊んでみてください。

でも値段の高さはネックニャ。

↓次回のレビュー記事。