『トライブス オブ ミッドガルド』レビュー・評価・感想ーマルチプレイ対応のサバイバルアクションRPG|Tribes of Midgard
最大10人までのマルチプレイが可能な、ローグライト要素もあるサバイバルアクションRPG『トライブス オブ ミッドガルド(Tribes of Midgard)』。
Norsfellが開発し、Gearbox Publishingによって2020年3月7日にSteamで配信されました。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
北欧神話の世界を舞台にしたサバイバルアクションRPG
本作は、北欧神話の世界を舞台に、迫り来る巨人や神話の生物から村を守るサバイバルアクションRPGです。プレイヤーはヴァイキングの戦士として、仲間と協力しながら「終末=ラグナロク」から村を守り抜くことが目的です。
ゲームの流れとしては、素材を集めて拠点を強化し、迫りくる敵に備えつつ、マップのどこかにいるボスをさがして倒すのが目的です。
サバイバルゲーム的なクラフト要素と村建設要素、タワーディフェンス要素を兼ね備えたゲームといえるでしょう。

最初はやることが多すぎて戸惑うかもしれませんね。
日数が進めば進むほど、敵の襲撃が激しくなってきます。このあたりは横スクロールのタワーディフェンス型RTS『Kingdom』と似たような感じですね。
ゲームも朝・昼に探索と拠点強化、夜に敵襲に備えるという流れで、拠点を破壊されたらゲームオーバーなので、見下ろし型の『Kingdom』ともいえるでしょう。
拠点が耐えきれなくなる前に、ボスを倒さなければならないので、時間制限のあるゲームといえます。
オンラインでの10人マルチプレイ
本作ではオンラインでの10人マルチプレイが可能です。
ひとりではつらい素材集めやボス敵の居場所の探索も、みんなで手分けすれば楽になるかもしれません。

まあ、人数が増えれば、それだけ一人あたりの資源の量が減ることにもなりますしね。
そのため10人になって戦闘力10倍になるわけではなく、装備の弱い10人が協力して敵にあたるという形になるため、それはそれでバランスがとれているような気もします。
それに時間制限のあるサバイバルゲームなので、短時間でみんなでプレイするにはちょうどいい思います。
ただ問題なのは、途中で休めないことです。短時間とはいっても数時間はかかるので、そのあいだトイレに行きたくなったりとかが困りますね。
とくに敵の襲撃のときに、リアルでその場を離れなければならなくなると、いろいろと迷惑がかかってしまいます。

戦闘はリアルタイムアクション
戦闘は見下ろし型のアクションバトルです。
ウォーリアーやレンジャーなど、さまざまなクラスがあり、このあたりはアクションRPGといったところですね。
ボスはめちゃくちゃ強いうえにHPも多いので、それに対抗できるレベルまで鍛え上げる必要があります。
あとハクスラのように敵のドロップに期待するゲームではありません。基本的にはクラフト重視で、武器屋のレベルを上げるなどで地道に強化していく形になります。
それと戦闘に関するチュートリアルがかなり不親切です。弓の撃ち方などの説明もほとんどありませんし、このあたりのとっつきにくさはなんとかしてほしいと思います。
努力が無駄になることに耐えられるか
本作は素材集めや拠点強化、マップ探索など、ゲーム前半に地道なことをやっていかなくてはなりません。
しかしその数時間の苦労も、敵襲によってあっという間に水の泡になってしまうこともあります。
このあたりはローグライトゲームといった感じですが、ゲーム前半がけっこう時間がかかるだけに、ゲームオーバーになると徒労感も半端ないものがあります。
総評
本作をひとことであらわせば、「短時間でサバイバルゲーム・村建設ゲーム・タワーディフェンス。アクションRPGを一気に楽しむことができる」ごった煮ゲームといえます。
ゲームの流れとしては『Kingdom』と似ており、昼間に探索や拠点強化、夜には敵襲に備えるということをしなければなりません。昼間のうちに、いかに多くのことをやるかが重要ですね。
サバイバルゲームや建設ゲームは数日や数十日かけてじっくりプレイするのが一般的なので、本作はそれをぎゅっと濃縮して数時間で遊べるようにしています。
手軽(でもないですが)にサバイバルゲームを楽しみたい人にはちょうどいいゲームとは思います。