『ロックマン ゼロ&ゼクス』評価は「賛否両論」:6作品が楽しめるダブルヒーローコレクション【新作レビュー】
「ロックマンゼロ」シリーズと「ロックマンゼクス」シリーズの合計6作品が収録された『ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション』がSteamで配信されました。
筆者はロックマン世代なので、どっちかといえば新しいゲームというイメージだったりします。
今回は本作についてのレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
ロックマンゼロとは?
まずは「ロックマンゼロ」シリーズとはなにかを簡単に解説していきます。
ロックマンゼロ(以下「ゼロ」)は、Dr.ワイリーの作ったロボットです。
あのジャンピング土下座する人ですね。グーグル検索すると「Dr.ワイリー 土下座」と出てきます。
ゼロはもともと「ロックマンX」シリーズの登場キャラでしたが、人気が出たことから、ゼロを主人公にした「ロックマンゼロ」シリーズが開発されました。
ただ、舞台は「ロックマンX」から100年後という設定です。
「ロックマンX」シリーズは初代ロックマンの100年後が舞台なので、初代から数えると200年後になりますね。
本作では「ロックマンゼロ」シリーズから、「ロックマン ゼロ」「ロックマン ゼロ2」「ロックマン ゼロ3」「ロックマン ゼロ4」の4作品が収録されています。
ちなみにゲームボーイアドバンス用のゲームでした。1作目は2002年の発売です。
ロックマンゼクスとは?
ロックマンゼクスは、ロックマンゼロからさらに数百年後の物語です。
2006年にニンテンドーDSで発売された1作目『ロックマンゼクス』は、男主人公のヴァンと、女主人公のエールから選ぶ形になっています。
主人公はとある理由で、ロックマンに変身することになります。ネタバレになるので、自分でプレイしてみてください。
2007年には2作目の『ロックマンゼクス アドベント』がおなじくニンテンドーDSで登場。
本作ではこの2本が収録されています。
本作のゲーム内容
本作は上で紹介した合計6作品を楽しめるゲームになっています。
それ以外にも、アートギャラリーや、BGMを聴けるミュージックプレイヤーなどといったコレクション的な要素も含まれています。
「アクションは苦手だけどストーリーを楽しみたい」という人のために、「カジュアルシナリオモード」や「アシストセーブ」などの機能も搭載。
さらに、本作のために作られた「Zチェイサー」もあります。クリアタイムを競うというもので、オンラインランキングにも対応しています。
それとSteam版も日本語字幕はあります。
メニュー内で各種タイトルを起動する前にXボタン(もしくはXキー)を押すことで、日本語版と海外版(MEGA MAN ZERO)の切り替えが可能です。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(59%、156人中)」になっています。
理由としては、中国語の字幕が入っていないことでしょう。中国ユーザーからの不満が、評価に影響をあたえてしまっているようです。
それらを省くと、全体的には好評だと思います。
良かった点・悪かった点を以下にまとめます。中国語字幕の件については省きます。
・とにかくなつかしい。買ってよかった。
・解像度やフィルタ機能が充実している。
・「Zチェイサー」が楽しい。
・「カジュアルシナリオモード」や「アシストセーブ」が便利。
・入力ラグがない。
・すばらしいゲームたち。『ロックマンゼクス3』を早く!
・場面によってはランダムなフレームドロップが見られる。移植時の最適化がなされていない。
・画面を高解像度でストレッチすると見づらくなる。
・キーボードでのプレイが困難。
全体的にはおおむね満足といった様子ですね。PC用にフィルタなどもありますし、「カジュアルシナリオモード」や「アシストセーブ」も評判がいいようです。動作遅延などもなくて普通にプレイが可能です。
一方で、やはり昔のゲームなので、解像度の問題は付きまといます。このあたりは、HD版でも作らないかぎりはどうにもならないかと思います。
総評
本作は「ロックマンゼロ」シリーズから、「ロックマン ゼロ」「ロックマン ゼロ2」「ロックマン ゼロ3」「ロックマン ゼロ4」の4作品と、「ロックマン ゼクス」シリーズから「ロックマン ゼクス」「ロックマン ゼクス アドベント」の2作品、合計6作品を収録したものです。
移植もとくに問題はないようで、ふつうにプレイすることができています。
ただ解像度の問題はどうにもならないので、自分に適したフィルタでプレイするのがいいかと思います。