『Metro 2033 Redux』『Metro:Last Light Redux』レビューと評価、日本語化方法【Metro Redux】
Fanaticalで『Metro 2033 Redux』と『Metro:Last Light Redux』の2本合わせたバンドルが4.99ドルで配信されました。Steamキーで、時間限定です。【追記】終了しました。
『Metro 2033』は一人称視点のシューティングゲームで、ドミトリー・グルホフスキーの小説「メトロ2033」(日本では小学館より翻訳出版)が原作になっています。核戦争後のロシアを舞台に、ミュータントと人間との戦いを描いた作品です。
ゲーム『Metro 2033』は、2010年にXbox360とPCで発売されました。筆者がこの時期にプレイしたのはXbox360版のほうですね。アルチョムという青年が主人公のFPSです。
続編『Metro:Last Light』は2013年に発売されました。主人公もおなじくアルチョムで、物語がつながっているため、1作目からプレイすることをおすすめします。
2014年には、前述の両作品をリマスターした「Redux」版が発売。いまプレイするのであれば、このRedux版をプレイするのがいいでしょう。筆者は無印もRedux版もプレイしました。
2月28日には両作品を合わせた『Metro Redux』の、ニンテンドースイッチでの配信も決定されています。
今回はRedux版との違いについてやゲームシステム。両作品のレビューと感想・評価について、日本語化の方法についてお届けします。
ノーマル版とReduxの違いについて
Metro 2033 Redux(2014年8月28日、好評81%(33,844人中)、日本語化MOD有り)
Metro: Last Light Redux(2014年8月28日、好評82%(27,845人中)、日本語化MOD有り)
『Metro 2033』と『Metro 2033 Redux』の違いですが、ストーリー自体は基本的におなじです。大きな違いとしては、グラフィックが書き換えられているので、いま無印をプレイする理由はあまりないでしょう。
ちなみにSteamでも以前まで無印が配信されていましたが、現在はストアページにアクセスできなくなっています筆者のライブラリには入っていて、現在でもダウンロードしてプレイ可能です。
それとボス敵も増えていますね。それとノーマル版では購入しなければならなかったDLCも最初から入っています。
とにかく上位互換的な作品といえるので、Redux版をプレイしましょう。
ゲームシステムについて
ストーリーのほうはネタバレになるので、ゲームシステムについて語ります。
他のFPSとの大きな違いとして、大気が汚染されている環境下で戦うため、ガスマスクを装着しなければなりません。これは定期的にフィルタを取り替えないと、主人公は死んでしまいます。
このシステムによって、ゲームに時間制限が設けられていることになります。フィルタやガスマスクはゲーム中でひろうことができますが、なくなってしまうと手詰まりになることもあるので、極力節約するのがいいでしょう。
このガスマスクシステムが、ゲーム全体での息苦しさを感じさせられます。
それとガスマスクは敵から攻撃を受けると割れることがあります。壊れてしまうとフィルタがいくらあっても意味がありません。
銃弾も限られていますし、リソース管理をしっかりしたいゲームです。
もう一つのリソース制限としては、フラッシュライトがあります。ライトをつけっぱなしにすると、バッテリが減っていきます。そのため定期的に充電してやらなくてはなりません。
ゲームの世界ですが、オープンワールドではなく、基本的には一本道です。『Half-Life 2』のように、周囲で物語がどんどん展開していきます。ただそれでも道に迷う箇所はあったりします。コンパスを上手く使って目的地を探しましょう。
ゲームの難度ですが、難しい箇所がいくつかあります。
とにかく敵は多い、弾薬は足りない、フィルタも足りないと三重苦を背負わされ、何度トライし直してもなかなかクリアできない。心を折られて、このままゲームをやめてしまおうかとも思いました。
それなりに難しいので、そのあたりは覚悟しておいたほうがいいかと思います。
マルチエンディング方式には不満あり
それとストーリーはマルチエンディング方式になっています。
筆者としては、こういうストーリー重視のゲームでマルチエンディングというのはあまり好ましくありません。
ストーリーを進めていって、違うエンディングを見るためにまたやり直し、おなじストーリーを見なければならないという作業がどうにも耐えられません。
エンディングで終わって、すんなりその世界から抜け出させてほしいものです。ついでにいうと、ストーリーのあるRPGのマルチエンディングも好きではありません(オープンワールドは可)。
RPGはただでさえプレイ時間が長いですし、ちょっと違うエンディングのために時間を費やすのがもったいないです。
基本的に一本道ですし、ストーリーに自信があるのならプレイヤーにゆだねるようなことはせずに、一つのストーリーを突きつけてほしかったです。
というか、マルチエンディング方式は正直、ただのプレイ時間稼ぎにしか思えません。時間がもったいないので、他のゲームも含めて本当にやめてほしいです。
マルチエンディングの片方のストーリーの続きになります。そういう意味でも、マルチにする必要性を正直感じませんでした。
日本語化の方法について
本作は日本語サポートされていませんが、日本語化する方法はあります。簡潔に説明します。『Metro 2033 Redux』『Metro:Last Light Redux』、両方とも方法はおなじです。
1、MetroRedux_JapaneseModにアクセスします。
2、『Metro 2033 Redux』のばあいは、「Metro.2033.Redux.Japanese.mod.FHD.only.zip」をダウンロードします。
『Metro:Last Light Redux』のばあいは、「Metro.LL.Redux.Japanese.mod.FHD.only.zip
」をダウンロードします。
3、Zipファイルを解答して、中にある「content.vfx」「content99.vfs0」の2つを、ゲームをインストールしたフォルダに入れて上書きします。
ゲームのインストールフォルダの場所ですが、Steamライブラリのゲーム名を右クリックして、「管理>ローカルファイルを閲覧」で開くことができます。
4、あとはゲームを起動すれば日本語化されています。
ストーリー重視のゲームなので、意味がわからずに進めてもあまり面白くはないかと思います。日本語化しておくことをおすすめします。
まとめ
本作はロシアを舞台にしたFPSということで、他のFPSにはない独特な世界観があります。
とくに核戦争後の退廃とした雰囲気や、ガスマスクがなければ外で活動できないという息苦しさ、リソース不足によるサバイバル生活のつらさなど、とにかく重苦しい雰囲気がゲーム全体に漂っています。
そういう雰囲気が苦手な人には、ゲームを進めること自体がつらくなっていくかもしれません。
しかししっかりとした世界観の中でストーリーを楽しみたいという人には打って付けのゲームかと思われます。
それと続き物なのに、マルチエンディング方式にするのはやめてほしかったです。片方のエンディングが次回作のストーリーにつながっていないのが難点です。