Steam版『PRINCIPIA: Master of Science』評価は「ほぼ好評」:科学がテーマのシミュレーション【ゲームレビュー】プリンキピア:マスター・オブ・サイエンス

2020年5月27日ゲーム評価シミュレーション, レビュー

principia

17世紀のヨーロッパ科学界での、科学者たちの研究の戦いをテーマにしたシミュレーションゲーム『プリンキピア:マスター・オブ・サイエンス(PRINCIPIA: Master of Science)』。tomeappが開発し、PLAYISMによって2016年9月10日にSteamで配信されました。

このゲーム、雰囲気がすごくいいニャ。

ひと昔前のPCゲームが好きな人にはたまらない雰囲気ですね。科学の歴史に興味が持てますし、筆者もこういうのは好きです。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

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本作はフリーゲーム『PRINCIPIA』のリメイク版になります。ニュートンやフック、ライプニッツ、ホイヘンスなどの有名な科学者たち14名の中から1人を選んでプレイします。

ゲームの目的は研究をし、ライバルたちよりもはやく論文を仕上げて提出することです。

それぞれの科学者には得意分野があるので、得意な研究をおこなうのがいいでしょう。

たとえばニュートンは天文学や力学が得意な反面、生物学や熱力学はあまり得意でありません。

そういえばじっさいのニュートンって、すごく嫌なやつだったって聞いたことがあるニャ。

ライプニッツやフックなど、全方位にケンカを売ってましたしね。フックの死後、王立協会の理事長になったニュートンは、フックの論文や肖像画など、すべてを抹消してしまっていますし。

ちなみに本作でも、ライバルの研究を邪魔したりといったことができます。

ある意味リアルなのニャ。じっさいの科学界はドロドロしてるのニャ。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「ほぼ好評(71%、184人中)」になっています。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・当時の科学界の雰囲気が良く伝わってくる。

・科学に興味が持てる。

・正しくない理論も強引に押し通すことができる。

・子どもに遊ばせると科学者に詳しくなる(かもしれない)。

 

悪かった点

・内容がフリー版とあまり変わらない。

・できることの選択肢が少ないので飽きやすい。

・ゲームのテンポが悪い。

・AIの行動がワンパターン。

やはり本作はゲームの雰囲気がいいですね。科学がこれから興ってくるという時代にはロマンがあります。

一方、内容的には繰り返しの作業になってしまうこと、どの科学者でプレイしてもおなじ感じなのでリプレイ性が低いことなども問題点として挙げられていました。

全体的に好評なゲームです。

 

総評

本作は、シミュレーションゲームのリプレイ性には問題があるとは思います。

しかし初プレイ時はそのシチュエーションの斬新さや、有名な科学者が出てくることなどから、興味をそそられることでしょう。

とくに高校のころに物理を習ったことがあれば、いろいろと思い出してくるかと。

科学が好きな人はプレイして損のないゲームだと思います。