『三國志14』武将能力:華歆の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その166】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第166回目は、魏の3重臣の一人である華歆(かきん)についてお届けします。前回の王朗は以下のリンクから。
人物について
華歆、字は子魚。平原郡・高唐県の人です。
高唐県は斉の名高い都市で、繁華街を遊び歩かない役人はいませんでした。
しかし華歆は役人になっても、休日に役所を出ると、すぐに家に帰って門を閉ざしたといいます。
また議論においては相手の面子を立て、傷つけたりすることはありませんでした。
何進が大将軍となって朝廷を牛耳ると、華歆は荀攸らとともに召し出されます。
董卓が都を支配するころには、華歆は朝廷を離れて南陽へ行き、袁術に召し出されます。
華歆は袁術に、董卓を討伐するよう進言しましたが、聞き入れられませんでした。
それから袁術を見限ってそのもとを離れ、やがて豫章の太守に任命されます。その行政はわかりやすく、官民に喜ばれることになりました。
孫策が江東制覇に乗り出すと、華歆はそのもとに降ります。
孫策が亡くなると、孫権に仕えました。
このころ曹操は官渡におり、華歆を招聘するよう献帝に上奏します。
孫権は華歆を去らせたくはなかったのですが、華歆は、
「わたしが曹公のもとへ行くことで、将軍(孫権)との関係もよくなることでしょう」
といいました。
華歆を見送る者は千人余りにもなり、餞別は数百金にものぼったといいます。
華歆は餞別をすべて受け取りましたが、それぞれ印をつけ、出発のときに、
「あなたたちの気持ちを拒みたくないので受け取りましたが、一台の車で遠くへ旅することはできません」
といい、餞別を返したといいます。人びとは彼のおこないに感心しました。
曹丕が帝位につくと、華歆は司徒となります。
しかし生活は質素であり、下賜品は親戚や旧知にあたえ、家にはわずかな貯金しかなかったといいます。
また曹丕が、犯罪者の家族の女性を奴隷として高官たちに賜ったときも、華歆だけは解放して家に帰しました。
華歆は曹叡の代に老いと病で亡くなりました。
『三国演義』においては、曹丕には「曹植に詩を作らせ、できなければ殺しましょう」と進言したり、王朗とともに献帝に禅譲を強要したりなど、悪役に徹した活躍をしています。
今回はそんな華歆の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:25
武力:33
知力:82
政治:83
魅力:14
主義:名利
政策:歳出改善(Lv4)(地域、訓練、募兵担当官の費用が減少)
親愛武将:王朗、許靖、鄭泰
『三国演義』だと完全に悪役ですしね。
このあたりに不満がある人は、王朗と同様、編集機能でいじればいいでしょう。
ちなみにシリーズでは一度だけですが、『三國志2』で魅力85だったことがありましたね。
個性について
言毒:特定範囲内の敵ユニットが「挑発」になったさい、その期間を延長。
名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。
人脈:登用、探索にかかる日数が短縮。
功名:命令設定で、追撃「不可」、事後命令「退却」が選択不可。
あくまで『三国演義』基準ですね。構成は王朗に似た形になっています。「人脈」「名声」は使いやすい個性です。
陣形と戦法
方円
文官なので「方円」といったところでしょう。
挑発:「挑発」付与。対拠点可。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
まあ、戦う必要もないでしょう。
総評
華歆は王朗とともに、『三国演義』基準でステータスが設定されています。そのため魅力は15とかなり低くなっています。
やはり帝位簒奪というのは、許されない行為とされているのでしょう。
しかし史実においては、曹丕が禅譲されたとき、華歆は嬉しそうな表情をしませんでした。曹丕はそのことで不機嫌になり、陳羣に諫められています。
文官としては知力・政治は80台なので、そこそこ使えるとは思います。
次回は虞翻を予定しています。【追記】次回出来ました。