『偽りの黒真珠』クリア!レビュー・評価・感想ーファミコン風コマンドアドベンチャー
昔懐かしい感じのファミコン風コマンド選択式サスペンスアドベンチャーゲーム『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』。
Happymeal, ESQUADRAが開発し、Flyhigh Worksによって、2019年7月25日にSteamで配信されました。

キャラクターデザインを担当した荒井清和氏ですし、『オホーツクに消ゆ』をいろいろ意識しているところがありますね。
けっこう前からやろうやろうと思っていてずっとやっていなかったのですが、つい先日クリアしました。クリア時間は5時間ぐらいですね。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は東京の上野公園で起こった殺人事件をめぐり、手掛かりをもとめて伊勢志摩まで調査に出向くというコマンド選択式のミステリーアドベンチャーゲームです。
いわゆる『ポートピア連続殺人事件』や『オホーツクに消ゆ』などのノリのアドベンチャーゲームですね。
キャラクターデザインは前述したように、『オホーツクに消ゆ』などを担当した荒井清和氏です。
BGMもファミコン風の8bitミュージックになっていますね。

それら作品のパロディ的なものもあり、例えば「犯人はヤス」的なことで後輩の刑事ケンを問い詰めたりみたいなのがあったりします。あと温泉の裏技ネタですね。
それとゲーム開始するとまずビビるのは、ウインドウ画面がやたらと小さいことです。ポーズボタンを押してウインドウサイズを変更すればいいでしょう。
またポーズメニューからはファミコン風の説明書を読んだりもできます。
舞台は伊勢志摩
ゲーム開始時は東京で変死体が見つかるところから始まります。そこから手がかりを求めて伊勢志摩へと向かうので、ゲーム全体としては伊勢志摩が舞台になっていますね。
これは『オホーツクに消ゆ』とおなじフォーマットになっています。
『オホーツクに消ゆ』の場合は東京湾の晴海埠頭で死体が見つかり、そこから手がかりを求めて北海道へ向かうという展開ですね。

伊勢志摩といえば真珠の養殖が有名ですが、本作はその真珠養殖をめぐる物語になっています。そのため、タイトルも「偽りの黒真珠」になっていますね。
伊勢志摩に関する観光案内的な内容も多分に含まれており、このあたりも北海道を舞台にした『オホーツクに消ゆ』が意識されています。伊勢志摩に行ったことがある、もしくはこれから行こうと思っている人にはよいかもしれません。
また登場人物の女性二人も『オホーツクに消ゆ』を意識したキャラクターになっていますね。
ゲームの難易度は低め
ファミコンのミステリーアドベンチャーゲームといえば、高難易度のものが多いという印象です。
しかし本作はコマンド自体が絞り込まれていますし、たくさんの場所を移動しながら情報を集めるというのもそれほどありません。
基本的にはコマンドを総当たりしていけば何とかなるつくりになっています。
最後のほうで『ポートピア連続殺人事件』リスペクトな迷路的なものもありますが、それもポートピアほど複雑ではないので、クリアは難しくはないでしょう。
あとアクションゲーム的なものやFPS的なものもちょっとありますが、それもおまけ程度の要素です。

基本的に攻略サイトを見なくてもまったく問題ない内容ですね。
ファミコンADVリスペクトなセリフまわし
本作のゲーム中のセリフまわしですが、『オホーツクに消ゆ』のような短い文章を使った簡潔なセリフになっています。
いまはビジュアルノベルとかRPGは、まるで小説のような長々とした描写やセリフで、長いセリフを読むのが苦手な筆者は全力でスキップボタンを連打しがちですが、本作はセリフが簡潔なので筆者にはちょうどいい感じです。
昔のドラクエとかもセリフが簡潔でよかったですね。いまのRPGは本当にストーリーの説明とかが長い長い(以下省略)

ただ本作はスキップ機能がないので、ちょっと長いセリフを繰り返し聞かされることもありますが、まあ許容範囲です。
総評
本作は『ポートピア連続殺人事件』や『オホーツクに消ゆ』など、「ファミコン風」へのリスペクトがふんだんに盛り込まれた作品になっています。
BGMもあえて8bit調にして、ファミコンを遊んでいるような錯覚を覚えさせてくれます。
ストーリーも後半は緊迫感のある展開になり、先を知りたくてついついプレイしてしまいますね。
5時間ほどでクリアできますし、現代のプレイヤーにも遊びやすいように難易度は低めにおさえています(実績解除を目指す場合はそのかぎりではなかったりしますが)。
昔、『オホーツクに消ゆ』などが好きだった方は、ぜひとも本作をプレイしてみてください。