『三國志14』武将能力:郭女王の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その125】|三国志14

2020年6月4日三国志武将能力評価三国志, 三國志, 三國志14武将評価シリーズ

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『三國志14』三国志武将評価シリーズの第125回目は、曹丕の妻で魏の初代皇后であった郭女王(かくじょおう)についてお届けします。前回の甄氏は以下のリンクから。

 

人物について

郭女王は安平郡・広宗県の人です。先祖代々長史の家系でした。

父は郭永といい、3人の息子と2人の娘がいました。郭女王はそのうちの3番目で、娘としては2番目でした。

郭永は幼い郭女王を見て、

「この子は、我が娘の中の王だ」

といい、字(あざな)を「女王」としました。

女王って字だったのニャ。称号かと思ってたニャ。

しかし郭女王は早くに両親を失ってしまい、銅鞮(どうてい)侯家の召使いに身を落としてしまいました。

没落貴族なのニャ。

曹操が魏公になったとき、郭女王を見出して、東宮(太子の御殿)に入れました。

郭女王は知略にすぐれており、曹丕にさまざまな意見を出していました。曹丕が曹操の後継者になれたのも、郭女王の献策があったからだといいます。

前回の甄氏とおなじく、頭のいい女性なのニャ。でもどちらかといえば謀略系なのニャ。曹丕とは気が合いそうニャ。

じっさい、曹丕は郭女王を寵愛し、一方で甄氏への寵愛は薄れていきました。

曹丕が帝位についたのち、甄氏が誅殺されてしまいますが、郭女王が謀ったとの説もあります。

怖いニャ。

曹丕は郭女王を皇后として立てようと考えていました。しかし郭女王の身分が低いことから、家臣の反対にあいます。

また郭女王自身も、皇后になることを辞退していました。郭女王は慎み深い性格で、後宮の貴人たちが罪をおかしても、それをかばってやったりしていいました。このことから、後宮では人気があったといいます。

謀略で甄氏を陥れたのとは別人みたいな記述ニャ。

どちらの説も、じっさいのところはどうかはわかりませんけどね。

曹丕は反対意見を無視し、郭女王を皇后に立てました。

そののち、郭女王の親族たちはその権力を利用しようとしましたが、郭女王は、

「漢王朝の皇后の親族で、無事であった者が少ないのは、その驕りのせいです。慎重にするべきでしょう」

と戒めました。

権力に溺れず、堅実だったのニャ。

甄氏が誅殺されたのち、子どものいない郭女王は甄氏の子である曹叡を引き取りました。

曹丕が亡くなり曹叡の代になると、郭女王は皇太后にたてまつられ、「永安宮」と呼ばれます。また郭女王の親族も爵位を引き上げられました。

そして青龍3年(235年)、郭女王は許昌で崩御します。

『漢晋春秋』では、曹叡が母のかたきとして、郭女王に死を賜ったとのことが書かれています。曹叡が郭女王を疑い、母が死んだときの状況をたずねると、

「先帝が誅殺されたのです。なぜわたくしにおたずねになるのですか。

それに陛下は、子でありながら父をかたきあつかいし、先の母のためにあとの母を、罪もないのに殺してもいいものでしょうか」

といいました。曹叡はこれを聞いて怒り、郭女王を殺したとのことです。

また『魏略』では、曹叡は郭女王の死後に真実を知り、母とおなじように粗末な埋葬にするよう命じています。

しかし郭女王の死後、その親族は爵位が上がり、昇進もしています。また『魏書』では葬儀のときに、曹叡はみずから供物をささげ、号泣をして悲しみを伝えたとのことも書かれています。

曹叡が帝位についたのは黄初7年(226年)ニャ。10年近く経ってかたき討ちをするのが不自然だし、郭女王の死後に、その親族を昇進させているのも意味がわからないニャ。

「母のかたき説」は物語的な面白さがあるぶん、事実とは違うかもしれませんね。

今回はそんな郭女王の能力について見ていきましょう。

 

基本ステータスについて

統率:22
武力:6
知力:70
政治:64
魅力:68
主義:覇道
政策:本草学(Lv2)(武将の傷病の回復率が上昇)
配偶者:曹丕
親愛武将:曹丕
嫌悪武将:甄氏、曹叡

魅力は低めだけど、そのほかのステータスは甄氏に近いニャ。

開発陣は「悪女」ととらえているせいか、魅力は低く設定されていますね。ただ後宮の女官たちから頼られていたことや、曹丕の寵愛を受けていたことから、魅力は低くない気はします。『三國志11』のときは魅力85でした。

嫌悪武将に甄氏曹叡がいる時点で、対立関係になっているのニャ。

ちなみに「郭女王」という表記は本作からで、『三国志13』までは「郭氏」と表記されていました。文官タイプの武将ですね。

 

個性について

才媛:特定範囲内の敵ユニット(男)が異常状態になったさい、期間を延長。

これもサポート能力としては地味に強いのニャ。

甄氏の「傾国」とおなじで、戦場にいるだけで大きなサポートとなるでしょう。

 

陣形と戦法

陣形

鶴翼

甄氏とおなじで、「鶴翼」だけニャ。

敵がいない場所で、土地塗りつぶしのサポートをするのもいいでしょう。

戦法

混乱:「混乱」付与。

罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。

戦法からして、やっぱり悪女的なポジションニャ。

郭女王の出陣は、「才媛」のサポートを期待してのものですから、戦法は微妙な感じですね。

 

総評

郭女王は甄氏とおなじく、文官タイプの武将です。

魅力は低めですが、内政官の足りない地域で補助的に使うのもいいかと思います。

また敵の状態異常を引き延ばす「才媛」の個性があるので、余裕があれば戦場に連れていってもいいでしょう。

甄氏とおなじく、内政を手伝わせるぐらいでよさそうニャ。

次回は袁紹の妻である劉氏を予定しています。【追記】次回出来ました。