EU4のアジア強化DLCで真の中華帝国をめざす(2)「己を知り、新システムを知る」
英宗(政治1/外交1/軍事1)ひきいる明による、朝貢体制構築プレイの第2回。
未プレイの人にもわかりやすく解説。前回は以下のリンクから。
プレイ開始は1444年。
この時代の明は世界トップの超大国。
周辺国に対する軍事力は頭ひとつぬけています。
このゲームではライバル国家の設定ができます。
関係が悪化するかわりに、いろいろな国家強化ボーナスをうけとれます。
ただしライバル国に設定できるのは「自国に近い力をもつ国家」だけ。
強すぎてもよわすぎてもだめ。
そして明は強すぎるために、ライバル認定できる国家が周辺にありません。
1444年の日本は、足利幕府の治める室町時代。
各地に大名がいて、いずれ戦国の世になる分裂状態。
小国だらけで明の敵ではありません。
他国との軍事力比較。
現在マップ中に見えている国家だけなので、フランスなどまだ接触のない西欧諸国は表示されません。
明の総兵力は歩兵5万、騎兵2万の合計7万で1位。
2位のデリー(Delhi)は合計2万なのでかなりの兵力差。
宿敵オイラト(Oirat)にいたっては総兵力1万2千のみ。
属国のモンゴル(Mongolia)の総兵力6千をあわせても2万にとどかない。
攻めればふつうに勝ててしまいますが、1449年に起こるかもしれない「土木の変」イベント(英宗がオイラトにとっつかまるイベント)のため、しばらく手をつけないでおきます。
明に貢いでくれる朝貢国。ぜんぶで10か国
マップの水色の部分が朝貢国。明の南部にある小国が多い。
朝鮮や琉球も朝貢国。
現在は朝貢国からお金を貢いでもらっていますが、それぞれの国をクリックすることで、朝貢でもらえるものを人的資源、君主ポイントなどに変更することができます。
明は財政的にこまっていません。
人的資源(兵士にできる人数)が少ないので、ここは朝貢国から人的資源をおくるように変更。
財政にかなり余裕があるので、アドバイザーを3人雇います。
アドバイザーがいれば国の能力にプラス補正。
君主が無能でも、有能な部下が支えれば国はなんとかなります。
ちなみにアドバイザーのアジア人グラフィックはゲーム中にありません。
「East Asian Advisor Portraits」というMODを導入したもの。
steamのwork shopから導入できます。
しかし本当に英宗(とその跡継ぎである弟)の能力は低い。
しかも英宗は関係改善-20%、弟は跡継ぎが登場する可能性が-25%というマイナス補正もち。
新DLCの追加要素である中華帝国システム。
Meritocracy(実力主義)を20消費して、国家ボーナス(10年継続)をえることができます。
いまMeritocracyは99あります。
せっかくなので「Expand Palace Bureaucracy(官吏拡充)」をとり、
「開発コスト、中核(コア)化コストともに-10%」のボーナスをえます。
中核(コア)化とは、占領した地域を統治しやすいようにすること。
中核化していないと不穏度があがって反乱が起こるので、占領したら中核化が必要になります。
10年間持続なので、1454年まで効果があります。
他の5つのボーナスは、効果だけを書くと、
「船の耐久性+20%」「要塞防御力+25%」「国家税収+25%」
「貿易力+25%」「歩兵戦闘力+10%」
なので、現状あまり選択肢がありません。
消費されたMeritocracyですが、何もしなければ毎年2ずつ減っていきます。
いいアドバイザーがいれば増えていきます。
レベル1アドバイザーで+0.5、レベル2アドバイザーで+1。
さきほどレベル1を1人と、レベル2を2人雇ったことで+2.5。
最初からある国家固有の「Trading Chinaware(陶磁器の貿易)」の能力で、さらに+0.1。
2.6-2の計算で、合計で毎年0.6ずつ増えます。
またMeritocracy自体、数値が高まれば、アドバイザーコスト減少とスパイ防御力増加がつきます。
そのためアドバイザーは雇っておいたほうがいい。
明は「Trading in Tea(茶の貿易)」の能力(アドバイザーコスト-10%)もあるのでなおさらです。
中華帝国システムにあるこの竜の部分の60の数字は「Mandate」。
50以上なら国家にボーナス、達していなければペナルティがかかります。初期値は60。
具体的には、50以上になると不穏度減少(-2.5をスケール修正)、安定度コスト減少(-10%をスケール修正)。
50に達していないばあいは、生産力減少(-50%をスケール修正)、戦闘時の被ダメージ増加(+50%をスケール修正)。
できれば50以上にしておきたい。
80以上で国家改革によるボーナスがもらえますが、それをやるとMandate-50と安定度-1になるので、80に達したからといってすぐに改革するのは危険かもしれません。-50で一気に30まで落ちます。
100までためてからのほうが安全でしょうか。
ちなみに国家改革でえられるボーナスは、
「毎年のMandate+0.5」「貿易効果+5%、外交官+1」「毎月の独立欲求-0.05」
「中核(コア)化コスト-10%」「君主の政治力+1」
と微妙なのかどうなのか。
Mandateは国家の安定度や、周辺の朝貢国の数でプラス。
逆に周辺で朝貢していない国があるとマイナス。
周辺国の朝貢は義務のようです。
つぎにもう1つの新システムである4つの時代区分。
スタート時は「Age of Discovery(発見の時代)」。
それぞれの時代には目標が7つあり、それぞれを満たすことでsplendor(栄華)ポイントを獲得することができます。
splendorの増加基本値は毎月+1。
splendorポイントを消費することでボーナスをもらうことができますが、けっこう高い。
1つにつき800ポイント。
ゲーム開始時は0。遠い。
明はすでに7つの目標を2つクリアした状態になっています。
「5つの貿易中心を支配しろ」「開発度30以上の大都市をつくれ」
の2つです。
これによってsplendorに+4。
2で割れば、ひとつクリアするごとに毎月+2。
開発日記には+3と書いているのですが、変更があったのでしょうか。
とりあえずこれで毎月splendor+5。
1年で60。10年で600。
いまの状態のままだと、800まで13年ぐらい。けっこう長い。
また目的達成1つごとにPower Projection(国の強さをあらわした数値。PP)にも+3。
明は列強1位なのでそれだけでPPが+50。
目標クリア分との合計でPPは56。
Power Projectionが50以上だと、「政治/外交/軍事」にそれぞれ+1のボーナス。
無能な英宗(政治1/外交1/軍事1)へのいい補正になります。
達成していない目的は、
「アメリカ大陸を発見しろ」(可能)
「ルネサンスを受容しろ」(可能)
「5つの属国をもて」(朝貢国は含まれないので達成不可)
「2つの大陸に領土をもて」(あと1つなので可能)
「ライバル国に戦争をしかけて勝利し、和平交渉で貶めよ」(そもそもライバル国がいない。現状不可)
達成できそうにない目的もあるので、ぜんぶ埋めるのは無理。
今回のプレイは朝貢国のみで、属国をつくることは禁止にしています。
目標を3つ達成すると黄金時代を発動可能。
黄金時代では
陸海軍の士気、生産力が+10%
君主点の消費量が-10%
Absolutism(絶対主義)の最大値に+5
のボーナスが50年間つきます。
明はすでに2つ達成してるので、あと1つ達成すれば発動できます。
宗教の分布図。
明のメインは儒教(Confucian)ですが、精霊信仰(Animist)や密教(Vajrayana)、上座部仏教(Theravada)もあります。
宗教のちがいは不穏度の高まる原因になります。
宗教のちがう地域は、できれば宣教師をおくって国家宗教に改宗してしまうのがいい。
ただ今回の新システムで、儒教には調和(Harmony)という特性がくわえられました。
他の宗教と調和して、国教とおなじふるまいをさせる能力です。
これで改宗の必要がなくなります。
調和は最初50からはじまり、毎年1ずつ増えていきます。
調和が高いと他の宗教への寛容度も高くなります。
低いと建設コスト増加や寛容度減少、毎年のMeritocracy減少が起こります。
また能動的に他の宗教と調和することもできます。
毎年調和が-3され、一定期間不穏度低下と反乱の勃発に耐えなければならないですが、調和後にはボーナスをうけとれます。
Institutionのシステムがはいる以前の西洋化みたいなものでしょうか。
明はすでに大乗仏教(Mahayana)と調和してアイデアコスト(技術開発コストみたいなもの)-7%の恩恵をうけています。
この上で他の宗教とも調和できます。
キリスト教やイスラム教をとりこめば、領土拡大プレイ時にはかなり楽になるのではないかと思います。
しかし調和期間中にどれだけのリスクがあるのかが不明。
各地で反乱連発とかだったらむりにやる必要もありません。
こればかりはためしてみないとわかりません。
とりあえず今回はここまで。
自分自身が新システムを理解するために必要だったので、解説的な内容が多くなりました。
次回から朝貢国を増やす作業にはいりたいです。