EU4のアジア強化DLCで真の中華帝国をめざす(4)「宗教の調和をはじめよう」

2020年3月20日Europa Universalis IV

英宗(政治1/外交1/軍事1、関係改善 -20%、外交評判 -1)ひきいる明による、朝貢体制構築プレイの第4回。未プレイの人にもわかりやすく解説。前回は以下のリンクから。



前回、オイラト・モンゴルコンビがチャガタイ・ハン国と戦争している背後をつき、オイラト・モンゴルの領土を占領。
和平交渉で朝貢国に仕立て、毎年人的資源(兵士にできる人数)を送ってもらいます。
マップが現在の明の状況。水色が朝貢国。

明との講和後も、オイラトとチャガタイ・ハン国の戦争はつづいていました。

兵を国内にもどそうと思いましたが、ちょっと待てよ。
いまだったらチャガタイ・ハン国の領土もがら空きでは。

というわけで、「おまえは朝貢していないから」の開戦理由でチャガタイ・ハン国と開戦。
いつでも戦争できるこの開戦理由はかなり便利。


チャガタイ・ハン国に占領されたオイラトの領土をとりかえしつつ、別部隊でがら空きになったチャガタイ・ハン国に侵攻。順調に占領をつづけます。

気がつけば、土木の変のあった1449年を過ぎています
イベントはとくになかったようです。

チャガタイ・ハン国は、その南のヤルカンド(Yarkand)を属国にしています。
さらに北のウズベク(Uzbek)と同盟を結んでいるため、戦争状態になるとこの3国を相手にしなければなりません。

明のほうが兵力が上なので高をくくっていましたが、進軍時の消耗が思ったよりもはげしい。

このゲームは、各土地に滞在できる兵数の限界(Supply limit)というものがあり、それを超えると兵数がじわじわと減りはじめます
ようするに消耗状態です。
RPGでいうところの毒状態

各土地の兵数限界は、その土地の開発度に依存します。
チャガタイ・ハン国やヤルカンドは土地の開発度がひくく、兵数限界も低い。


画像はヤルカンドのKorlaという領土の情報。明からの玄関口。
Supply Limitが兵数の限界。
1000の位が切り捨てなので、8は8千の意味
そんな土地に、何万という明の大軍を滞在させれば、たたかわずして兵がどんどん減っていきます

技術開発によって兵の消耗をおさえることができますが、ゲームがはじまったばかりのいまは、そんなものはもっていません。


はやく戦争をおわらせようと侵攻をつづけます。
敵の同盟国であるウズベクの領土が巨大なので、チャガタイ・ハン国とヤルカンドの土地を占領したところでたいして戦勝点があがりません。
時間がたてばたつほど、たたかってもいないのに兵が減っていきます


兵が減ったばあい、人的資源から新しい兵が自動的に補充されていくのですが、その人的資源もとうとう枯渇して0になってしまいました。

これは完全に判断ミスか。
戦争するんじゃなかった。

しかし戦争をしなかったばあい、オイラトの占領された領土がチャガタイ・ハン国のものになってしまい、朝貢による収益が減ります

とにかくまだ戦勝点はこっちが有利なので、損害が大きくなる前に講和

朝貢国にするには戦勝点がたりません。
そこでチャガタイ・ハン国にウズベクとの同盟をやめさせ、のこった戦勝点で賠償金をもらうことで手打ち。
休戦期間がおわったあとに、もういちどチャガタイ・ハン国を攻めれば、ウズベクを相手にしなくてすみます。

戦争後は、兵をもどして人的資源の回復につとめます。
人的資源は領土や開発度に応じて、毎月増えていきます。
ようは、待てばいいということです。

しかし戦争をつづけていたことで国内の厭戦度があがり、反乱勃発の気配。

明は領土がひろいぶん、不穏度の高い地域がいくつかあります。
とくに明の西部は精霊信仰(Animist)密教(Vajrayana)上座部仏教(Theravada)など、明の国教である儒教(Confucian)とちがう宗教の地域が多く、そのあたりで反乱軍が活動しています。


マップは宗教の分布。
縞になっている部分が、ちがう宗教が存在する地域。

反乱をおさえる方法ですが、てっとりばやいのは兵を不穏度の高い土地に滞在させること。
それだけで、その土地の不穏度が下がります。
不穏度の高い地域は、マップの表示切替をつかって不穏度表示させると色の違いでわかります。


だが土地をおさえる方法では兵がたりず、明の西部で反乱軍発生
黒い縞は反乱軍に占領された地域。

放置しておくとその地域が独立したりするので、さっさと鎮圧にのりだします。
ただでさえ戦争で兵が減り、人的資源が枯渇しているのに、反乱軍相手にまた兵を減らさなくてはならないのですが仕方ない。

反乱鎮圧後は、つぎに反乱が起こりそうな地域に兵を滞在させて不穏度をさげておきます。

朝貢国からの人的資源の朝貢によって、兵の回復は案外にはやくすみそう。
朝貢の効果を感じられる瞬間です。


しかしいつまでも反乱にかまっているわけにはいきません。
そこで前回説明した儒教のもつ新システムの調和によって、精霊信仰をとりこんでしまいましょう。

実行すると調和が毎年-3されて国内の不穏度がよけいにめんどうなことになりそうですが、調和完了してしまえば、精霊信仰は国教とおなじふるまいになって、反乱を起こそうなどと考えなくなります(たぶん)。
それに調和ボーナスとして「不穏度-0.5」もついてきます。

調和終了は1489年。
現在は1455年

34年ぐらいか。けっこうかかるけど、やっておきましょう。
以前の西洋化みたいに、いやなイベント乱発ということにならないよう祈ります。


と思ったら、さっそく同年9月にイベント発生。
やっぱりこういうの来るのか。
蛮族ども(精霊信仰者)に文明をもたらせ」とのタイトルで、精霊信仰者たちに文明をもたらすか、それとも放っておくかを選択。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、西洋化のときほどきついイベントではないので、調和が速まる方向ですすめていきます。

前回、朝貢国にできなかった海西(Haixi)と建州(Jianzhou)は戦争がおわったので、さっそく外交的に朝貢国に。

外交官を送って海西を朝貢国にすることができましたが、そのあいだに朝鮮が建州に侵攻
また戦争か。
戦争終結まで待たないと外交官が送れません。


1457年に戦争が終結。
すぐに外交官を送って建州を朝貢国にします。

これで大陸周辺で朝貢国になっていないのはチャガタイ・ハン国だけに(モンゴルはオイラトの属国なので朝貢国にできない)。
チャガタイ・ハン国との停戦協定が終結するのは1460年
あと3年待たないといけません。


明の天子(皇帝)である英宗が、「外交評判-1」というどうしようもない能力をもっているので、「外交評判+1」をもつアドバイザーを雇って相殺。

とりあえず第4回はここまで。
次回は停戦明けにチャガタイ・ハン国へ侵攻し、朝貢国にする予定。
チャガタイ・ハン国がまたべつの国と同盟をむすばないようねがいます。