『トワイライト・ストラグル(Twilight Struggle)』の5つの魅力【特集】

2020年5月25日ボードゲームトワイライト・ストラグル, レビュー, 冷戦

トワイライトストラグル1

最初の記事として、冷戦を舞台にしたアメリカvsソ連の2人用対戦ゲーム『トワイライト・ストラグル(Twilight Struggle)』をお届けします。

箱のタイトルが中国語ニャ。

画像のボードゲームは中国で買った中国語版のものです。筆者が中国にいたころに同僚とプレイしていました。『冷戦熱闘』という翻訳が的を得ていて良いですね。

本作はSteamでもデジタル版が配信されています。ゲームの遊び方自体は、本ブログの前身である「マイナーな戦略ゲーム研究所」で遊び方や攻略情報などを載せていますので、そちらを参照してください。

そもそも「マイナーな戦略ゲーム研究所」は、最初は『トワイライト・ストラグル』のことを書くために立ち上げたサイトだったので、ある意味原点回帰になります。

この記事では『トワイライト・ストラグル』をまったく知らない方にもわかりやすいようにゲームの魅力をおとどけします。

 

『トワイライト・ストラグル』とは?

トワイライトストラグル2

本作は冷戦をテーマにした2人用のボードゲームです。

プレイヤーはアメリカかソ連、いずれかの陣営でゲームをスタートします。

ただ「冷戦」なので直接戦闘するわけではなく、世界各地に自分の陣営の影響力を広げていくのが目的です。

ざっくりとしたルール説明

細かい話をここでしても仕方がないので、ざっくりとしたルール説明を。

ゲームは10ターンあり、ターンの最初にさまざまな効果のあるカードがそれぞれの陣営に8枚配られます。

カードは全部で110枚あり、1~3ターン目、4~7ターン目、8~10ターン目に使う3種類に分けられています。

そしてこれらのカードは、前半はソ連有利、後半はアメリカ有利のバランスになっています。

ゲームはどちらかの陣営がさきに20勝利点に到達した時点で終了します。

20点になったら10ターンまでやらなくてもいいのかニャ。

そうです。

本作を何度かプレイしましたが、ゲームが10ターンまで到達することはあまりありませんでした。

だったら前半強いソ連が有利ニャ。

まさにそのとおりなのですが、アメリカもやり方次第ではソ連に勝つことができるのがこのゲームの良いところです。

詳しいルールについては「マイナーな戦略ゲーム研究所」の記事を参照してください。

 

『トワイライト・ストラグル』の5つの魅力

トワイライトストラグル3

『トワイライト・ストラグル』は、世間的には重量級ボードゲームに分類されています。

ただ筆者的には、むしろこれだけ複雑な内容をよくここまでコンパクトにできたなというのが感想です。

『トワイライト・ストラグル』の5つの魅力について語っていきます。

セットアップが比較的簡単

あくまで他の重量級ゲームに比べてですが、ゲームの準備にそれほど時間がかかりません。

慣れると説明書を見なくても各地にささっと影響力ポイントを置けるようになります。

重量級ゲームはゲーム開始まで時間がかかるので、準備だけでゲームをする気力がなくなってしまうといったこともないかと思います。

カードが魅力的

トワイライトストラグル4

「マーシャルプラン」「ベルリン封鎖」「文化大革命」「日米安保」など、冷戦時に起こったことを上手くカード効果に組み込んでいます。

ゲームをすることによって冷戦時代の勉強もできるので一石二鳥です。

カードによってはデフコン(戦闘準備態勢)が下がり、核戦争に突入することにもなります。

核戦争ダメ、絶対

前述したように、本作ではプレイヤーの行動によってデフコンが下がるばあいがあります。

デフコンは5から始まり、ターン中に十分な軍事行動をおこなっていないと、相手にペナルティ分の勝利点をあたえるか、デフコンを1下げるかの選択を迫られます(細かいルールは割愛)。

デフコンが下がれば下がるほど、世界各地における軍事行動が制約されていきます(たとえばデフコン4になると、欧州での敵影響力排除とクーデターが禁止になるなど)。

デフコンが1になれば核戦争勃発。この引き金をひいたプレイヤーの敗北です。核戦争の責任を取らなければなりません。

核戦争にはきびしいゲームニャ。『Hearts of Iron』シリーズだと落としまくってるニャ。

宇宙開発やクーデター

冷戦時代に米ソが競い合っていた宇宙開発。

本作でも「宇宙開発競争」としてこの状況をうまくあらわしています。

自分のターンのときにカードを使いたくないばあい、宇宙開発を進めることができます。

宇宙開発の効果はそこまで大きくないのですが、当時の雰囲気をうまくゲームで表現できているのがいいですね。

また各地でクーデターを起こさせて相手の影響力を削るなど、冷戦時代の雰囲気をよくあらわしています。

さまざまな勝利条件

核戦争勃発、勝利点20ポイント達成以外にも、「欧州支配」という勝利条件があります。

相手より多くの影響力を欧州で持ち、なおかつ支配状態であったばあいに「欧州カード」を出すとその時点で勝利になります。

さきほどアメリカが前半不利だといいましたが、欧州支配はアメリカのほうが有利に進められるので、これで早期にソ連に勝ってしまうこともあります。筆者が好きな勝ち方の一つでもあります。

 

まとめ

冷戦時代をうまく表現し、なおかつゲームとしてもコンパクトに面白く作られている本作。冷戦好きの人にはうってつけのボードゲームかと思います。

Steam版のほうですが、CPUの思考時間が長いのと、ある程度定石がわかると簡単に勝ててしまうという問題点があります。
しかしゲームルールの把握には良いと思いますので、プレイしてみるのもいいかと思います。

冷戦好きって、そもそもそんなにいるものかニャ。

まあ、マイナーゲームサイトなので、需要とかは基本無視しています。一人にでもとどけばいいというスタンスです。

しかし本作は海外の大手ボードゲームサイト「BoardGameGeek」で長期間上位に君臨し続けていたので、人気作には違いありません。

日本でも人気のあるゲームなので(たぶん)、ボードゲームファンや冷戦好きの方は一度プレイしてみてください。