「Humble Australia Fire Relief Bundle」ゲームレビューとバンドル評価ー日本語化の有無も【読んで楽しむバンドルレビュー】

2020年5月12日バンドル・セールHumble_Bundle, バンドル

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バンドルストア「HumbleBundle」が大型バンドル「Humble Australia Fire Relief Bundle」を配信しました。本バンドルの期間は短く、一週間後の1月23日までになっています。

本バンドルの本数は29本。『Hand of Fate 2』などの目玉作品も入っていて、25ドル以上から購入できます。

お得だニャ。

一見お得なようですが、25ドルは約2800円なので価格としてはそれなりに高いです。それとリージョンロックでキーのもらえない作品が1本あるので、実質29本です。

今回は本バンドルの29本のゲーム評価や、買いなのかどうかについてお届けします。

 

本バンドルの目玉作品(6本)

本バンドルは、年末のバンドル「The Jingle Jam 2019」並みにゲーム本数が多い大型バンドルです。

「The Jingle Jam 2019」は30ドルでしたが、今回は25ドル。ゲーム自体もオープンにされています。

具体的にはなにがあるニャ?

いくつか目玉になるものはありますが、やはりまず挙げたいのは『Hand of Fate 2』(日本語有り)ですね。『Hand of Fate』の続編なので基本的な内容はあまり変わりませんが、遊びやすさや取っつきやすさがあります。TRPGのようにゲームマスターがストーリーを語っていき、プレイヤーはどう行動するかを判断していきます。

また戦闘シーンになると一変してアクションゲームになり、キャラクターを動かして敵と戦わなくてはなりません。Steamでは86%が好評を付けています。

問題があるとすれば、やはり前作とだいたい内容がおなじということでしょうか。前作をプレイせずに積んでいる人や、前作でおなかいっぱいという人は必要ない気もします。

次にデジタルボードゲームの『Armello』(日本語有り)。動物たちが王座をかけて戦うターン制ストラテジーです。ボードゲーム好きな人には打って付けのゲームでしょう。登場する動物たちも可愛いです。

猫はいるかニャ?

残念ながら猫はいませんね。

根強い人気のあるトラックシミュレーター『Euro Truck Simulator 2』(日本語有り)もいいですね。トラックの運転手になり、荷物をヨーロッパ各地に配達します。あくせくお金稼ぎをするのではなく、まったり景色を眺めながらドライブするのもいいかと思います。

独特なビジュアルの名作パズルアドベンチャー『Machinarium』(日本語有り)も捨てがたいですね。ポイントクリック型のゲームで、ロボットが主人公です。世界観に魅力があります。

可愛いイラストのアクションゲーム『Hollow Knight』(日本語有り)も人気のある作品です。いわゆる「メトロイドヴァニア」作品で、マップを探索しながら敵を倒していきます。そこそこ難度は高いので、アクションが苦手な人にはきついかもしれません。ボリュームはかなりあります。

Void Bastards』(日本語有り)はFPSとストラテジー要素が組み合わさった異色のローグライクシューティングゲームです。クズ人間の囚人たちを使って漂流船を探索し、物資などを集めていきます。マップにはさまざまなギミックがあり、上手くかわしたり利用したりといったことをしなければなりません。ちょっと変わったFPSが遊びたいという人にはおすすめです。

 

アドベンチャー・RPG作品(13本)

Paradigm』(日本語無し)は古典的SFの世界観を題材にしたアドベンチャーゲームです。キャラクターなど独特なデザインで悪くはないのですが、日本語サポートがないのが難点です。あとデザイン的に一般受けするものではないので、人を選びますね。

The Adventure Pals』(日本語無し)は横スクロールのアクションゲームです。主人公の男の子は剣を武器に敵と戦います。イラストは可愛いですが、壁ジャンプやワイヤーアクションなどのスピーディーなアクションを繰り広げていきます。筆者的にはおすすめです。

The Haunted Island, a Frog Detective Game』(日本語無し)は探偵のカエルが主人公のアドベンチャーゲームです。絵本調の独特なイラストで、プレイ時間は1時間ほどのショートゲーム。短いですが、筆者的にはおすすめです。

FRAMED Collection』(日本語有り)は漫画のようなコマ割りの中で動くスパイを、目的地まで到着させるパズルゲームです。コマをどう配置するかで、スパイが任務を達成できるかどうかが決まります。アイディアがなかなか良い作品なのでプレイする価値はあります。

Feather』(日本語有り)は鳥となって大空を飛び回り、島を探索していくアドベンチャーゲームです。非言語型のゲームで、敵なども出てきません。自然の風景とBGMを楽しみながら、まったりと探索を楽しめる良作ゲームです。

Rising Dusk』(日本語無し)は日本を舞台にした、横スクロールのパズルアクションゲームです。少女を操作し、日本の妖怪が多数登場するステージを進んでいきます。日本語サポートはありませんが、アクションゲームなので遊ぶ分には問題ありません。スーパーファミコン調のレトロなグラフィックもいい味を出しています。

Paperbark』(日本語有り)はウォンバットを主人公としたアドベンチャーゲームです。オーストラリアを舞台に、のんびりと林の中を探索していきます。絵本などが好きな人にもおすすめです。ゲーム自体はあまり長くはありません。

Quest of Dungeons』は遊びやすいローグライクゲームです。『風来のシレン』のようなダンジョン踏破型のゲームですが、空腹度などはないので、危なくなったら敵のいないところでターンを進めて回復することができます。タイトすぎるローグライクが苦手な人はプレイしてみてください。

The Stillness of the Wind』(日本語有り)は片田舎で暮らす老婆を主人公とした、スローライフを体験できるアドベンチャーゲームです。山菜を摘んだり、チーズを作ったりと、田舎生活を満喫することができます。ただ一日が過ぎるのがけっこう速いので、だんだんと効率プレイになっていくかもしれません。

The Gardens Between』は島を舞台にしたパズルアドベンチャーゲームです。ただ日本からだとリージョンロックがかかっているかもしれません。ゲーム自体はなかなか面白く、主人公の少年少女たちが協力してパズルを解いてステージをクリアいくというものです。短編作品で、クリアまでそれほど時間はかかりません。これも前情報無しでプレイするのがいいかと思います。

Masquerade: The Baubles of Doom』(日本語無し)は3Dアクションアドベンチャーゲームです。コミックアートスタイルのイラストで、『バットマン』シリーズのような敵との戦闘などもあります。基本的にはストーリーがゲームのメインとなってきますので、英語がわからないとあまり楽しめないかもしれません。

Satellite Reign』(日本語無し)はサイバーパンクの世界を舞台にしたRTSです。4人のチームを作ってミッションをこなしていくという内容で、能力の違う仲間たちをいかにうまく使うかがゲームの鍵になっています。基本的にはステルスキルを狙っていくのがいいでしょう。

Hacknet』(日本語有り)はじっさいにコマンド入力をしてハッキングするシミュレーションゲームです。サーバへの侵入からログの消し方まで教えてくれるので、プレイしたあとはじっさいにハッキングできるのではないかという錯覚すら覚えます。一度体験する価値はあるでしょう。

 

シューティング作品(4本)

Mr. Shifty』(日本語有り)は見下ろし型のアクションゲームです。『ホットライン・マイアミ』を遊びやすくしたような内容で、敵を倒したりトラップをかわしたりしながらステージクリアを目指します。なにも考えないで突っ込むとすぐに死にますので、敵の倒し方などを考えながら進んでいきましょう。

Assault Android Cactus+』(日本語有り)は全方位型のシューティングゲームです。バッテリが体力メータになっていて、時間経過とともに減少していきます。使用キャラは9体いて、それぞれ個性があります。ローカルなら4人までプレイ可能。残念ながらオンライン協力プレイはありません。キャラクターがアニメ調で可愛いのもいいですね。

Tower of Guns』はローグライク要素のあるFPSです。迫りくる無数の敵を撃破しながら、塔の頂上を目指します。ランダムで生成されるマップの中、アイテムなどで自機をパワーアップさせていきましょう。『Doom』など昔のFPSが好きな人には刺さるかと思います。

Paper Fire Rookie Arcade』(日本語無し)はVRゲームなので、プレイするには HTC ViveやOculus Riftなどの機材が必要になります。主人公は消防士となって、水鉄砲を撃って火を消していくというFPSゲームです。ボスなども登場します。

 

パーティゲーム型の作品(6本)

ダンジョンクロール型対戦ゲーム『Crawl』(日本語無し)。ダンジョンを進んでいく勇者1人と、それを妨害する3体のモンスターとの非対称型の対戦です。アクションゲームなので日本語サポートがなくても問題はないかと。ただパーティゲームなので、一人で遊んでも面白くないかもしれません。

Duck Game』(日本語無し)は『スマブラ』タイプのゲームで、2~4人までの対戦ができます。銃などの武器を使って相手を倒すというものですが、対戦に興味がない方には合わないかもしれません。

Regular Human Basketball』は、ロボット型を操作してバスケットボールをするという対戦型ゲームです。ロボット内でキャラクターを動かし、それぞれの動作ボタンを押していかなければならず、思うように動かせないというのがポイント。フレンドとワイワイ遊ぶのにはいいのですが、一人ではプレイできません。

Primal Carnage: Extinction』(日本語無し)は人間VS恐竜のオンライン対戦シューティングゲームです。プレイヤーは人間側と恐竜側で分かれて戦います。恐竜を使って戦うというのがなかなか面白いですが、問題はオンラインに人がいるかどうか。人がいればそこそこ遊べるゲームです。

Think of the Children』はブラックユーモアあふれる協力型子守りゲームです。子供たちがマップ上のさまざまなオブジェクトで遊び始めるので、問題を起こさないように親となって見張らなければなりません。子守りの大変さ(?)を実感することができます。

Death Squared』(日本語有り)は協力型のアクションパズルゲームです。最大4人でパズルを解いていくのですが、初見トラップ満載なので一筋縄ではいきません。前情報無しでプレイすることをおすすめします。

 

まとめ

本バンドルは良作も多くそろっていますが、パーティゲームが6本あるというのがちょっと難点ですね。

いっしょに遊んでくれるフレンドがいるのならいいのですが、そうでないばあいは微妙な感じになるかと思われます。

また日本語サポートないアドベンチャーゲームも混ざっています。

あとこれまでに無料配布してきたゲームや、他のバンドルで含まれているゲームも入っていますね。

購入するポイントとしては、目玉作品の6本に25ドルが払えるかどうかでしょう(『Hand of Fate 2』『Hollow Knight』『Armello』『Void Bastards』『Euro Truck Simulator 2』『Machinarium』)。

そうでなければ、25ドルを使って自分の好きなゲームを買ったほうが幸せになれるかと思います。Steamで25ドルならけっこういいゲームが買えますしね。

たくさんのゲームより、本当に遊びたい一本のほうが満足度は高くなるかと思います。

総評としては、悪くもないけど、そこまで強くおすすめするバンドルでもないかと思います(値段的に)。

ただ本作は100%チャリティなので、チャリティ目的でならおすすめします。

リンクHUMBLE AUSTRALIA FIRE RELIEF BUNDLE