Steam版『アイドルマスター スターリットシーズン』レビューと評価・感想ーライブが激ムズ
アイドル育成シミュレーション「アイドルマスター」最新作『アイドルマスター スターリットシーズン』。
ILCA,Inc.が開発し、バンダイナムコエンターテインメントによって2021年10月14日にSteamで配信されました。
筆者はXBOX360の初代「アイドルマスター」をプレイしたことがあるぐらいなので、そのころの人(アイドル)たちぐらいしかわかりません。
そのためかなりひさしぶりの「アイマス」ということになるのですが、本作に関しては言いたいことが山ほどあります。
とくにライブが難しい。おっさんの反射神経とリズム感ではきびしい。
なんかこう、もうちょっとゆったり遊ばせてくれるゲームじゃないのか……と。
そうなんですけど、本作は無駄に冗長な部分が多いというのもあります。
とにかく今回は、ユーザー評価も交えながら本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
プロデューサーとなってアイドルを育成し、トップアイドル(というかアイドルグループ)を目指すゲームです。
「プロジェクトルミナス」という企画で、765プロをはじめとした4つのプロダクションからアイドルたちが集まり、そのアイドルたちをプロデュースしていくのですが、プロデュースをはじめられるまでの紙芝居パートが長い。
どれぐらい長いかというと、まともにオート再生したら2時間以上はかかります。
長い理由として、それぞれのアイドル(29名)が登場するたびに自己紹介があったりで、とにかく紹介パートが延々と続きます。
初プレイの人や、筆者みたいに初代しか知らないプレイヤーにはありがたいのかもしれませんが、さすがにもう少し短くしてもいいのではないかと。一気にそんなにキャラ出されても、把握しづらいですし。
それでそのたくさんのアイドルから好きにユニットが組めるかと思えば、曲ごとに歌えるアイドルが決まっていたりします。
仮にそうだとしても、特定のメンバーをレッスンで鍛えないと、そもそもライブで勝てません。
しかもレッスンできる日が決まっていたりなど、プロデューサーの判断で「レッスン多めにする」というのも無理です。
それで期間ごとのライブで負けるとゲームオーバー。またやり直しになってしまいます(いつからやり直すかは選べますが、パラメータは保持されません)。
そのライブなのですが、これがおっさんにはきびしい。
5つの円があり、それぞれの中心から広がっていく円が円周に到達したときにタイミングよくボタンを押さないといけないのですが、スピードが速いので、ちょっとずれるとバッド連発になります。
そのため、夜とか眠いときに遊ぶと、確実に点数が取れない。
仕事で疲れて「アイマスでも遊ぶか」となったときに、ほとんどまともにプレイできないレベルで難しい。
しかも合格ラインが、「頑張らないと超えられない」という嫌がらせのようなライン。
ライブを観るモードがあるのが救いといったところでしょうか。
なんかだらだらとアイドルのライブを見ながら、適当なタイミングでアピールを打ったりできるぐらいじゃいまのユーザーは納得しないのでしょうか。ライブ中は忙しすぎてアイドルを見る余裕がありません。初代のほうがまだ余裕はあった。
あと、これは初代でもそうだったのですが、1ターン後の報告やらなにやらがダラダラとあるので、とにかくテンポが悪いです。
コミュニケーションでバッドになっても、やり直そうという気力が起きづらい。
良かった点といえば、ロードが速いことですね。PC版だからかもしれません。
それと765プロのアイドルたちが、ビジュアル(髪型)が変わっている人たちもいますが、モーションも昔のままだというのはよかったかと思います。うっうーはあいかわらずガルウィングですし、とかちはピーカーブスタイルですし。
とりあえず765プロのメンバーはわかるので、765プロ中心でのプレイになっています。
次にユーザー評価を見ていきましょう。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(93%、598人中)」になっています。
アイドルたちのライブが観られて悪くはないのですが、「ゲーム」という面だと厳しいかなとは思います。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・PCでプレイできるようになったというだけでうれしい。
・たくさんのアイドルたちが一堂に会するというシチュエーションが良い。
・ライブを観ているだけで楽しい。
・最適化も良好で、ロードも速い。
・開幕からストーリーを見続けるだけのパートが長い。
・全体的に冗長。
・プロデュースの自由度が低い。
・楽曲で歌えるアイドルに制限があるので、自分好みのユニットで挑めない。
・ライブが難しい。パラメータ以上に、プレイヤースキルが必要になる。
シミュレーションゲームだとパラメータを上げてゴリ押しということが可能なのですが、本作ではライブの音ゲーパートをしっかりやらないと合格は難しいです。ここまでガチである必要性はあったのかなとは思います。
難度選択できるようにしたりで、幅広いユーザーに対処してほしかったです。
総評
ライブは正直苦痛なだけなので、もっと楽しいライブにしていただければと思いました。
疲れているときに遊ぶのが本当につらい。
リズムゲーでも、まだ音符が流れてくるのが見えるのですが、本作は小さな輪の中で輪が動くので、目にもあまり優しくなかったりします。
DLCでパラメータアップアイテムが売られていますので、どうしても無理という人はリアルマネーパワーで解決してください。
ゲーム業界で、こういう方向性はあまり好きじゃないんですけどね。