『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』クリア!レビュー・評価・感想ーダンジョンRPGの
ストーリー重視のダンジョンRPG『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』。
日本一ソフトウェアが開発し、NIS Americaによって2018年9月19日にSteamで配信されました。初出は2016年6月23日に発売されたPlayStation Vita版ですね。

問題としてはゲーム自体がすごく長いのですね。クリアしてもその裏ステージみたいなのが長いですし、ストーリーもしっかりあります。
途中までプレイしたのですが、あまりに長すぎるのでしばらく中断して、今回やっとこさっとこクリアしたという次第です。
今回は本作のレビュー・評価・感想をお送りします。
レビュー・評価・感想
ストーリーがしっかりしている
本作のメインとなるのはストーリーでしょう。
無駄なキャラクターがほぼ存在せず、意味不明だと思われていた部分も最終的にはしっかり伏線回収していきます。
2周目をやると(気力が無いのでやりませんが)、「このセリフはこういう意味だったのか」みたいなことがわかっていきます。
そのため、途中で飽きてしまった人も、ゲームの難易度を落として最後までプレイしたほうがいいでしょう。

最大40人(体)パーティ
本作では部隊(ガウン)を最大5つ編成して戦うという形です。
それぞれのガウンには直接戦闘に参加できる3人と、サポート役の5人の、最大で合わせて8人が参加できます。これが5つですから、8×5=40人まで参加できることになります。

命令自体はガウン単位でおこないます。たとえば「攻撃命令」をすれば、そのガウンにいるキャラクターが全員攻撃をおこないます。
ただコストを払うことで、ガウン内の一人ひとりに命令をすることもでいます。
本作がよくできているところは、基本攻撃がメインになるので、戦闘時の煩雑さがそれほどないというところですね。
また命令が必要なガウンだけに命令して、あとは基本攻撃ということもできます。順番にコマンド入力しなければならないわけではないので、煩雑さは少なめですね。
それとガウンの前衛・後衛は戦闘中に自由に変更できます。しかも変更にターンを使わないので、変更後すぐ攻撃ができます。
またコストを払って右手と左手の武器を持ちかえることもできます(ただ1ターン必要)。これによって、属性の違う武器を持ち、敵に合わせて持ちかえるということが可能になります。

合理化されたダンジョン
本作はオートマッピングに加え、コストを支払って壁を壊すことも可能です。
これまでのダンジョンRPGだと大回りしなければいけないようなところも、本作だと壁を壊して直行していくこともできます。

また敵を倒したあとに、その経験値を受け取らずにキャリーオーバー(持ち越し)することで、経験値にボーナス補正がかかっていきます。途中で全滅したときには経験値を失うというリスクはありますが、負けない場所で経験値稼ぎをするには便利です。
それと敵もシンボルエンカウントで、さらにミニマップ上にも表示されるため、敵をやりすごして進むこともできます。ランダムエンカウントでいらいらしなくてすむのも便利ですね。
取れるアイテムの位置などもミニマップ上に表示されるので、トレハンもはかどります。
必要なアイテムが出ない問題も
本作にもクエストがあり、必要なアイテムを集めることでクリアできます。
ところがこのクエストがどのタイミングで発生するかが初見ではわからないため、必要なアイテムを売ってしまうということが多々ありました。
また最初のマップの地下3階で出ると書かれているキイロバナというアイテムですが、いくらやっても出ません。それよりレアリティの高いアイテムは出てくるのですが、キイロバナだけが出てこないのですね。
それで地下4階に行ったら、あっさり出ました。そんなわけで、ゲーム中のアイテム情報はあまりあてにならない場合があります。

他にも、初期クエストなのにアイテムがなかなか出てこないなど(おイモとか)、このあたりがけっこうイライラポイントでしたね。
普通にプレイするとけっこう難しい
本作は普通にプレイすると、だんだん難しくなってきます。とくにボス敵はある程度の対策は必要になるでしょう。
救済策として、ゲーム途中でイージーモードに切り替えることができます。
ストーリーがよくできているので、どうしても進められなくなったらイージーモードにしてストーリーを楽しんだほうがいいとは思います。
合成システムは面倒
他のゲームもそうなのですが、筆者的に合成システムはあまり好きではありません。
ハクスラ要素はいいのですが、スマホゲーとかでもよくあるいらないアイテムを組み合わせてアイテムのレベルアップをはかるというシステムは単にプレイ時間稼ぎで煩雑になるだけなので、
完全に個人的な趣味の問題ですが、ハクスラならハクスラで絞ってほしいとは思います。このあたりはシンプルさが欲しかったですね。
まとめ
本作はストーリー重視の内容ながらも、ダンジョンRPGとしての新要素もいろいろ加えられており、初心者から上級者まで幅広く楽しむことができます。
とくにカヴンシステムも、段階的に人(人形)が増えていきますので、慣れながら運用をしていくことができます。

合成システムに蛇足感がありますが、セール時に安いので、なにかダンジョンRPGが遊びたいという方は本作をプレイしてみるのがいいでしょう。