『三國志14 パワーアップキット』Steamの評価は「非常に不評」ー実際にプレイしてみたレビューと感想

三國志14三國志14DLC

sangokushi14PK

筆者的には面白いと思い、それなりに楽しめている『三國志14』。そのパワーアップキットが2020年12月10日にSteamで配信されました。

前回、無印が配信されたときもそうだったのですが、今回もSteamでの評価は「非常に不評」となっています。とくに中国のユーザーからの不評がかなり多いですね。前回については以下のリンクから。

またなのニャ。今回はどんなバグがあるのニャ?

史実武将の編集データが正常に読み込めない」というバグがあります。

これに伴い、これまで苦労して作成や編集してきた大量の武将データが消し飛んでしまったという方もいるようです。

かわいそうニャ。

バグ自体は編集しないことで回避はできます。

根本的な部分においては、値段の高さと内容の薄さが指摘されていますね。

筆者的には、パワーアップキットは後述する「国替」機能もあるので悪くないとは思っているのですが、値段の高さがネックになっているようです。

レビューもしつつ、パワーアップキットの内容を見ていきましょう。

 

『三國志14 パワーアップキット』の値段について

コーエーのシミュレーションゲームをプレイしてきた人ならお馴染みの、無印に追加要素を加えたアドオンです。

パワーアップキットだけを買っても遊べませんので、無印を持っていない人は『三國志14 with パワーアップキット』(「with」が付いているのに注意)を購入してください。

またすでに無印を持っている人は「with」が付いているものを間違って購入しないようにしてください。

そんな人いないと思うニャ。

オンラインで簡単に購入できるようになると、案外こういうミスが多かったりしますからね。

パワーアップキットのみの値段はPC版で6380円、無印込みのwithだと11880円になります。

高いニャ。

無印のみが10780円なので、それを考えるとwithはかなり安いかと思います。

また、今後配信されるDLCを一括購入できる「シーズンパス2」が4950円で販売されています。「シーズンパス1」と値段は同じですね。

ぜんぶそろえようと思うと、けっこうお金がかかるのニャ。

無印のころから買っていた人なら3万円ぐらい、いまからだと2万円ぐらいでそろえられますね。

パワーアップキットは6380円の価値があるのかニャ?

そこは正直、筆者も微妙なところだと思っています。

普通にゲーム1本買える値段ですしね。

現在、Steamにおいて『サイバーパンク2077』が8778円で配信中です。

パワーアップキットとシーズンパス2を足した値段は11330円(2020円12月17日まで10%OFFの10197円)なので、『サイバーパンク2077』の値段を軽く超えてしまいます

それを考えると、パワーアップキットがますます高く感じるニャ。

なにに価値を見出すかは個々人の問題ですが、新しいゲーム体験を得たかったり、世間の話題についていきたければ、『サイバーパンク2077』を購入したほうが幸せになれるかもしれません

筆者はどっちを選んだのニャ?

当然、1万円以上払って「パワーアップキット+シーズンパス2」のセットを先に購入しました。

そっちが優先なのニャ。

筆者的に、どっちが遊びたいかと言えば『三國志14』のほうですしね。販売形態については以下の記事も参照してください。

次にパワーアップキットの特徴を見ていきましょう。

 

『三國志14 パワーアップキット』の特徴について

今回のパワーアップキットで追加された内容ですが、一番の特徴は異民族勢力の存在です。

これまでマップ端の領土は敵から襲われず、安全な場所となっていましたが、異民族の都市がさらにマップ端に存在するようになりました。『三國志9』とおなじような感じですね。

端っこも安全ではなくなったのニャ。

ただ異民族とは敵対関係だけでなく、仲良くしておくことで、異民族武将を提供してもらえたりします。

異民族武将は固有の戦法を持っており、戦場で活躍することでしょう。

それから各州の都市を規定数占領している場合、「地の利」を得ることができます。「大秦国(ローマ)」との交易が可能になったり、登用の必要日数が減ったりなど、様々ですね。

今回は外国との交易もあるのニャ。

交易によって海外の名品を得ることもできます。

あとはマップ上に建設できる施設の種類が増えていたり、敵を指定した場所に誘導する計略「偽報」があったりなど、戦略の幅が広がる内容になっています。

また「戦記制覇」というショートシナリオをプレイできるモードもあり、プレイヤーは特定の条件下でクリアを目指さなけれなりません。クリアすると、李靖鄭成功などの古武将ならぬ(三国志の時代から見れば)新武将を獲得できます。

筆者が一番気に入っている機能は「国替」ですね。

ゲーム開始時の勢力の配置がランダムで変化します。

勢力の都市数は変化しませんが、位置が換わるので一度プレイしたシナリオも新しい気分で遊ぶことができるでしょう。

たとえば馬騰の勢力が荊州に配置されたり、袁紹が蜀のあたりに配置されたりなどですね。

それは面白そうニャ。

筆者的にはこの機能だけで十分楽しめる気はします。デモプレイにして、各勢力がどう動くかを見ているだけでも楽しいですね。

けっこう長く遊べる仕様にはなっています。

 

『三國志14 パワーアップキット』の問題点

レビューでの指摘されているのは、編集した武将データが消し飛んでしまったというバグの問題と、値段の高さに対して追加内容があまりないという点でしょう。

筆者的には、今回の『三國志14』は、無印の時点で「パワーアップキット前提の作り」ではなかったので、この点はかなり高く評価したいところです。

というのも、『三國志12』『三國志13』と、あきらかに「パワーアップキット前提」の手抜き感ある仕様で作られていました。

それらが連続で来たことから、『三國志14』は「パワーアップキット無しでも遊べる作品」として高く評価していました。

あくまで比較の問題ニャ。そもそも「パワーアップキット前提」という販売方法自体がおかしいのニャ。パワーアップキット無しで遊べて当たり前なのニャ。

ともかく、『三國志14』はパワーアップキットに頼らなくてもいい作品だったことから、今回のパワーアップキットは「本当の意味での追加要素」になっており、この一連の流れは評価していいことだと思います。

しかし問題はやはり値段ですね。

6380円と、けっして安くはありません。

というか、普通に新作のAAAゲームが1本買える値段です。

先程挙げた『サイバーパンク2077』ですが、Humbleストアで購入すれば59.99ドルで買えます

普通に『サイバーパンク2077』が買える値段ニャ。Steamの値段は日本人向けなのニャ。

よりによって『サイバーパンク2077』の配信日(2020年12月10日)とバッティングしてしまったことから、値段の高さも際立ってしまった感があります。

ただ『三國志14』がパワーアップキット前提でなかったことや、パワーアップキットが純粋に追加要素によって構成されていることなどは、何度もいうように評価できる点だとは思います。

値段がネックになっていることから、値段がもう少し安ければ評価が変わっていたかもしれません。

ただシミュレーションゲームということもあり、すごく売れるわけでもないので、ある程度値段が高いのも仕方のないことだとは思います。

シミュレーションゲームはどうしてもユーザーが少ないのニャ。

 

まとめ

筆者的はパワーアップキットにたよらない無印の作りは気に入っていたので、今回のパワーアップキットは応援の意味も込めて購入しています。

とくに勢力の初期配置を変える「国替」の機能はすばらしく、ゲームのリプレイ性を高めてくれています。これだけでも十分価値はあると思います。

ただやはりフルプライスレベルの価格と、5千円近くするシーズンパス2の存在がネックになってきますね。

合わせて1万円オーバーニャ。

それと同日配信の『サイバーパンク2077』の存在も大きく、時期的な悪さもあります。

12月5日には『ドラゴンクエストXI』も配信されたのニャ。

値段と内容のバランスが悪いという問題もありますが、筆者的には楽しめているので、無印が好きで予算に余裕のある方はプレイしてみるのもいいとは思います。