『三國志14』武将能力:蔡琰の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その170】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第170回目は、匈奴にさらわれた悲劇の才女・蔡琰(さいえん)についてお届けします。前回の蔡邕は以下のリンクから。
人物について
蔡琰、字は昭姫。司馬昭の諱を避けることから文姫ともされます。一般的には「蔡文姫(さいぶんき)」という名のほうが知られていますね。前回の蔡邕の娘で、陳留郡・圉県の人です。
甥には羊祜がいます。羊祜が15歳のころに父を亡くしたので、蔡琰は羊祜を引き取って育てたといいます。
蔡琰については、中国では「悲劇の女性」としての物語が知られていますね。
蔡琰は河東郡の衛仲道に嫁ぎましたが、その翌年に亡くなってしまいました。
さらに父の蔡邕も、董卓が王允らに誅殺されたときに、処刑されてしまいます。
しかも董卓がいなくなった混乱の中、蔡琰は匈奴の騎兵隊に拉致されてしまいます。
それから蔡琰は、南匈奴の左賢王・劉豹の側室にされてしまいました。
こうして蔡琰は、12年間匈奴の地で過ごすこととなります。そのあいだに、2人の子どもをもうけました。
建安12年(207年)、曹操は蔡邕の家系が途絶えないよう、金の璧を匈奴に送り、蔡琰を匈奴の地から連れ戻すことにしました。
しかし蔡琰は、2人の子どもを連れていくことは許されませんでした。
12年もともに過ごしてきた子どもたちと別れることは、蔡琰にとって苦しく悲しいことだったのでしょう。このときの別れの様子は、彼女の『悲憤詩』にも描かれています。
戻ってきた蔡琰を、曹操は董祀 (とうし)に嫁がせます。
しかし董祀はのちに罪を犯し、処刑されることとなりました。
これを知った蔡琰は曹操に懇願し、処刑を取り消してもらおうとします。
そのときに曹操は、「父上の書物はどこへいったのだ?」と聞きました。
すると蔡文姫は、
「戦乱ですべて失われました。しかしそのうちの400冊は、すべてそらんじております」
と答えました。こうして復刻事業がおこなわれ、献上された書には一字の誤りもなかったといいます。また董祀も処刑を免れました。
そののち、蔡文姫がどうやって亡くなったかは不明とされています。
今回はそんな蔡琰の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:12
武力:11
知力:76
政治:80
魅力:85
主義:礼教
政策:太学(Lv4)(配下武将の経験獲得量が上昇)
父親:蔡邕
配偶者:劉豹
親愛武将:王粲、蔡邕、鍾繇、曹操
知力が70台になってしまっていますが、政治・魅力とも80台で、文官としては悪くはありませんね。
初登場は『三國志9』で、そのときは知力・政治ともに70台でした。評価は上がっているかと思います。
個性について
才媛:特定範囲内(男)の敵ユニットが異常状態になったとき、期間を延長。
楽奏:次ターン開始時、自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気が上昇。
詩想:特定範囲内の敵ユニットを撃破すると、自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットの士気が上昇。
文化:地域担当官に任命すると人口が上昇しやすい。
教化:地域担当官に任命すると兵士が上昇しやすい。
「楽奏」「詩想」といった戦場のサポートスキルもあるので、従軍させてもいいとは思いますね。
また「文化」「教化」もあるので、地域担当官にするのもいいでしょう。
陣形と戦法
鶴翼、錐行
兵器はありませんが、「鶴翼」でいいかと思います。
治療:負傷兵回復。
鎮静:状態異常解消。
回復系だけですね。個性のサポート能力と合わせて活かしみるのがいいでしょう。
総評
蔡琰は文官タイプの武将で、能力的にも悪くはありません。
戦場での戦いをサポートできる「才媛」「楽奏」「詩想」もそろっていますので、余裕があれば従軍させたいところです。
また「文化」「教化」もあるので、地域担当官としても使えるでしょう。
次回は王異を予定しています。【追記】次回出来ました。