『三國志14』武将能力:廖化の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その206】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第206回目は、蜀滅亡まで活躍した武将・廖化(りょうか)についてお届けします。前回の田豫は以下のリンクから。
人物について
廖化、字は元倹(げんけん)。荊州・襄陽郡の人です。もとは廖淳という名前でした。
荊州を治める関羽の主簿をつとめており、関羽が呂蒙らに敗れたときには呉に降伏しています。
しかし劉備のもとへ戻りたいという一心で、死んだという嘘の情報を流し、老いた母を連れて蜀へ向かいました。
おそらくこのときに、廖淳から廖化に改名したのかもしれません。
ちょうど劉備は関羽のかたきを討つために、呉へと軍を動かしており、そこで遭遇します。
劉備は廖化に会って喜び、宜都太守に任じました。
劉備が亡くなったのち、廖化は丞相参軍となり、やがて昇進して右車騎将軍・仮節になります。さらに并州刺史を兼任し、中郷侯に封じられました。
諸葛亮や姜維の北伐においては、張翼とともに活躍し、「前に王平・句扶あり、後に張翼・廖化あり」と称されます。
果敢で激しい性格の人物として知られていましたが、姜維が狄道に出陣したときには、廖化は、
「『いくさは火のようなもので、これを続ければ必ずわが身を焼く』という言葉は伯約(姜維)にあてはまる。
伯約の知謀は相手を上回っていないうえに、武力も劣っている。何度もいくさをしたところで功績を得られるわけがない。
『詩経』には『我より先だたず、我より後(おく)れず(私の生まれる前か、死んだあとでなかったのか)』という言葉があるが、まさにそのとおりだ」
と批判していました。
やがて魏の鄧艾と鍾会が攻めてくると、姜維・張翼らとともに剣閣を守って鍾会と戦います。
しかしそのあいだに鄧艾が成都を急襲。劉禅は降伏してしまいました。
蜀滅亡後、廖化は宗預とともに洛陽へ移住させられましたが、その途中で病死してしまいました。
『三国演義』だと、廖化は黄巾賊の残党という設定になっています。
山賊をしていたのですが、関羽が曹操のもとから離れたときに、ともに逃げた劉備の2人の夫人たちを山賊仲間の杜遠がさらってしまいました。
廖化はこれを知ると、杜遠の首をとって夫人たちを関羽に返しました。
廖化は関羽らを途中まで送ろうとしましたが、黄巾賊の残党が同行者になることを関羽は嫌い、これを断りました。
のちに劉備が蜀取りに乗り出したとき、廖化は部下を率いてやってきます。劉備は廖化を関羽の補佐とし、ともに荊州を守らせました。
廖化が亡くなったのは、蜀が滅亡したときです。正史とは違い、洛陽への移住に従わず、家に引き籠って亡くなったといいます。
しかも最後まで戦っていましたしね。
今回はそんな廖化の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
けっこう登場はするけど、とくに目立つ活躍はないみたいな感じですね。
過去作だと能力は50~60台だったので、これでも評価されてきているほうだとは思います。
個性について
山戦:山地で自ユニットの全能力が上昇。
血路:自身を除く特定範囲内の味方が捕虜にならない。
頑健:傷病になりにくい。
「山戦」もあるので、長蛇との相乗効果を狙っていきたいですね。
陣形と戦法
鋒矢、長蛇
できるだけ「長蛇」を使える地形で戦うのがいいかと。
奮戦:ダメージ。
鉄壁:味方の防御アップ。
牽制:敵の攻城+破城ダウン。
守備型ですね。蜀内で戦えばそこそこ強いとは思います。
総評
廖化は武官タイプの武将です。能力のほうはまあまあで、統率・武力は70台、知力は60台あります。
個性に「山戦」、陣形に「長蛇」がありますので、山地では相乗効果で力を発揮してくれるでしょう。
取り立てて特徴があるわけではありませんが、地味に頼りになる武将とは思います。
次回は張翼です。