『アストリア アセンディング』を90%OFF(360円)で買ったら納得できた話|Astria Ascending

ゲーム評価RPG, レビュー

Astria Ascending

完全手書きのアニメーションで繰り広げられるJRPG『アストリア アセンディング(Astria Ascending)』。

Artisan Studiosが開発し、Dear Villagersによって2021年9月30日にSteamで配信されました。

グラフィックがきれいで、いい雰囲気なのニャ。

この見た目は神ゲーなゲームを90%OFF(360円)で買ったのですが、プレイして理解しました。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

美しいグラフィックのJRPG

本作は「ファイナルファンタジー」、「ニーア オートマタ」、「ブレイブリーデフォルト」を手がけたメンバーがチームを結成して開発したJRPGです。

バトルはターン制になっており、クリアまでのプレイ時間は50時間にもおよぶ、超大ボリュームの作品になっています。

ゲーム難易度も調整することができますので、RPG初心者でも安心・・・とはいかなかったです。

ゲーム開始時から爆上がりする学習曲線

ゲームを開発するときに、プレイヤーが内容についてこられるよう、「学習曲線」というのを考える必要があります。

いきなりあれこれできると初プレイの方は混乱してしまうので、段階的に遊び方を学ばせていくのですね。この学習の上がるペースをグラフ化したものが学習曲線になります。

多くのゲームは、学習曲線がゆるやかに上がっていくよう設計されています。

最初から強い敵を出すこともありませんし、多様なスキルを最初から使わせることもありません。

たとえば『ドラゴンクエスト2』だと、最初は主人公ひとりだけからスタートして、最終的に仲間が3人になります。

この時代、パーティで戦うRPGはめずらしかったですし、ドラクエは一般層へアピールするゲームなので、段階的に学習させていかなければならないのですね。

最初から3人だとプレイヤーの負担が大きいわけです。『ウィザードリィ』みたいに最初から6人とかだと、一般層にはきついのです。

少しずつ遊び方を覚えさせるのニャ。

『ドラゴンクエスト3』になると最初からルイーダの酒場で4人パーティが組めます。これは『ドラゴンクエスト2』での学習があったり、事前に雑誌などで情報を流しまくっているからできたわけです。

この学習曲線があまりにもゆるやかでもだめで、それだとプレイヤーは退屈してしまいます。チュートリアルがやたらと長いゲームを思い浮かべていただければわかるでしょう。

そのため開発者は、いかにちょうどいい学習曲線をつくりだすかが重要になります。まったく気にしていない開発も多いですが。

気にしてほしいのニャ。

そして本作ですが、どちらかというとまったく気にしてない部類に入るんじゃないかと思います。

というのも、ゲーム開始時からパーティーメンバーが8人もいて、しかもいろいろな種族がいるので、誰がどういう役割なのかがぱっとわかりません。

『ウィザードリィ』なら最初から6人いても、自分で戦士とかシーフとかつくっていくので役割はわかるのですが、本作では開発側が用意した8人なので、いきなり登場されても誰がどういうバックグラウンドで、どういう能力を持っているのかもまったくわかりません

いきなり一気に出てくるのニャ。学習曲線が垂直方向なのニャ。

『オクトパストラベラー』なら、登場人物が8人いても、それぞれの物語からはじまるので、プレイヤーはゆっくりキャラクターの能力や背景を学習していくことができます。

ところが本作はいきなり全員出てきて、いきなりみんなで戦えみたいな状況になるわけです。「誰やねんおまえら」みたい感じになるわけですね。

プレイヤーの理解が追いつかないのニャ。

複雑な世界観とバトル

登場人物が把握しきれない状態から固有名詞もバンバン出てきます

登場人物どころかストーリーも追いきれない状態になってしまうのですね。

パルスのファルシのルシがパージでコクーンなのニャ。

しかも本作ではキャラクターごとにスキルツリーのようなものがありますが、ゲーム開始直後は8人もいるキャラがどういう役割なのかが把握しづらいので、どのスキルを身に着けさせれば効率的なのかがわかりづらくなっています。結果、魔法使いをパワー系に育ててしまったりとか、なにを伸ばしていけばいいのかのわかりづらさがあります。

属性もごちゃごちゃしていてわかりづらく、しかも名前がニクスとか直感でわかりません。

召喚獣も説明がないので、どういう効果があるのかも使ってみないとわかりません。

とにかく全編説明不足な上に、特殊な固有名詞がわかりづらいです。

しかもボス敵が強い上に、前ぶれなく登場してきます。セーブをとっていなかったら最悪です。

 

総評

JRPGとしては難しいという以前に、プレイヤーに対する負荷がゲーム開始時から高すぎるという問題があります。

一気に8人出てくる使用キャラ、容赦のない固有名詞、わかりづらいバトルシステムや属性、召喚獣など、とにかく楽しむまでの負荷が高すぎます。

ゲーム開始時からの学習曲線の上がり方がすごいことになっています。

難しいゲームというより難解なのニャ。

ただそのぶん、じっくり遊びたい人にはいいのではないかとは思います。

セールのときに90%OFFなので、ボリュームのあるゲームがやりたいのでしたらプレイしてみてください。

ちなみに筆者は心が折れました

時間のほうが貴重なのニャ。