『Iris and the Giant』評価は「非常に好評」:少女が戦うローグライクカードゲーム【新作レビュー】

2020年5月25日ゲーム評価カードゲーム, レビュー, ローグライク

iris

少女イリスが戦う、ローグライク要素のあるデッキビルド型カードゲーム『Iris and the Giant』。Louis Rigaudが開発し、Goblinz Studio, Maple Whispering Limited, Mugen Creationsによって、2020年2月28日にSteamで配信されました。

独特なアートワークニャ。

それも本作の特徴の一つですね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

 

どんなゲーム?

Iris_and_the_Giant

本作はローグライク要素のあるデッキビルド型のカードゲームです。日本語もサポートされています。

ローグライクカードゲーム『Slay the Spire』のフォロワー的作品ですが、カードを使用すると消費されてしまうというシステムになっています。似たようなシステムのローグライクカードゲームとしては『ファントムローズ』が挙げられます。

ただ本作は、カード自体は戦闘中にもどんどん入手できることから、デッキ切れはほぼ心配しなくていいかと思います。

それと敵が複数であることから、どう倒すかが重要になってきます。

たとえば「斧カード」を使うと横一列の敵を一気に攻撃し、「ファイアカード」は縦一列の敵を攻撃します。

敵が死ぬと、その後ろにいる敵(もしくはオブジェクトや階段)が一歩前進してきます。そのため倒す順番を考えるパズルゲーム的な要素もあります。

敵を倒しながら階段まで到達すれば次のステージに進めます。HPがなくなればゲームオーバーです。

『Slay the Spire』とはプレイ感覚が違って、ガチガチにデッキ構成を考える必要はなく、ゲームプレイ自体はライトな感じですね。

誰にでも遊びやすいゲームだと思います。その代わり、他のローグライクカードゲームと違い、リソース管理が重要になってきます。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(98%、59人中)」となっています。

良かった点としては以下のことが挙げられています。

良かった点

・独特で美しいグラフィック。

・パズルゲームとカードゲームの融合。

・声優の演技がすばらしい。

・ルールはシンプルながらも奥深いゲームプレイ。

・ストーリーが良い。

グラフィックやシンプルでわかりやすいゲーム性、ストーリーなどが良かった点として多く挙げられていました。

取っ付きやすく、子供からおとなまで楽しめるゲームというのは良いですね。

悪かった点としては以下のものがあります。

悪かった点

・難度低め。ライトユーザー用。

・コンテンツが少ない。

・デッキビルドゲームを良く遊ぶユーザーには物足りない。初心者向け。

『Slay the Spire』を始めとした、他の高難度ローグライクカードゲームをプレイしている人にとっては、本作は簡単に感じるかもしれません。

カードは使うと消費されますが、すぐに宝箱から複数枚を手に入れることができます。

プレイヤーが判断することは、いかに強いカードを残すかというリソース管理の部分で、デッキ構成自体はそれほど気にしなくていいかと思います。

取っ付きやすさとシンプルなルールは、ヘビーゲーマーにとっては物足りないかもしれません。

 

総評

本作は誰にでも楽しめるライトな感覚のローグライクカードゲームです。

カードは使用すると消費されますが、戦闘中にあらわれる宝箱などですぐに補充できることから、デッキ切れは気にする必要はないでしょう。どのカードを残すかの判断が重要になります。

また敵を倒す順番を考えたりなど、パズルゲームのような要素もあります。

アートワークも美しく、難度も低めなので、これまでローグライクカードゲームで挫折してきた人は本作を試してみるのもいいかと思います。