『Taur』評価は「ほぼ好評」:タワーディフェンスシューティング【新作レビュー】

2020年5月27日ゲーム評価シミュレーション, タワーディフェンス

taur

全方向シューティングにタワーディフェンス要素を加えたストラテジーゲーム『Taur』。Echo Entertainmentによって2020年2月20日にSteamで配信されました。ゲームは一人で開発したとのことです。

RTSっぽいニャ。

ぱっと見はRTS『Ashes of the Singularity』っぽさがありますけど、基本的には全方位シューティングで拠点を守るタワーディフェンスゲームですね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

 

どんなゲーム?

Taur

前述したように、タワーディフェンスと全方位シューティングを合わせたような内容です。

画面中央にある固定されたタワーが自機で、全方向から迫りくる敵を撃っていくというものです。攻撃にはプライマリーとセカンダリーがあります。

ただ敵の数がどんどん多くなっていくので、手動で攻撃していると間に合わなくなってきます。

そこでタレットやドロイド、戦闘機などの防御ユニットを配置したり、シールドを付けたりして守りを固めていきます。これらは研究によってアンロックすることができます。

ユニットはタワーのまわりの空いている土地に配置可能です。

それと一般的な全方向シューティングのように射線上にいる敵にかならず弾が当たるというものではなく、照準を敵に合わせて撃たないといけません。マウスでのエイム力が試されます。これが筆者的には厳しいですね。

ルール自体は簡単ですが、一般的なタワーディフェンスに比べてアクション性が高く、けっこう忙しいゲームです。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「ほぼ好評(75%、220人中)」です。

良かった点、悪かった点を以下にまとめます。

良かった点

・ルールがシンプルでわかりやすく、革新的なタワーディフェンス。

・グラフィックとBGMがクール。

・中毒性のあるゲームプレイ。

・敵のバリエーションが多くて楽しい。

悪かった点

・敵を撃つときの照準が合わなくてイライラする。

・難度が急に上がる。ゲームバランスが悪い。

・負けるとリソースが得られないことから、負のスパイラルに陥ってしまう。

・敵の属性が偏っているので、配置を間違えるとそのまま詰む。

・リソースの種類が多すぎる。

・タワーもユニットも紙装甲。すぐ壊れる。

良かった点としては、グラフィックやデザインセンス、BGMの良さなどが多く挙げられていました。

また敵を撃ってタワーを守るという、シンプルながらも中毒性のあるゲームプレイも評価されています。

悪かった点としては、敗北によってどんどん不利になってしまい、負のスパイラルに陥ってしまうという点です。難度選択でこのあたりの緩和がなされるといいかと思います。

またリソースが7種類ほどあるのですが、ステージクリアでそれらがすべて得られるわけではないことがゲームの難度を高くしています。ゲーム性がシンプルなので、このあたりもシンプルにすればよかったとは思います。

敵を撃つときの照準の問題ですが、これは主観的な問題なので人によるかと思います。筆者はエイムはあまり得意ではありませんね。

 

総評

本作は全方向から迫りくる敵を撃つシューティングゲーム的要素と、ユニットを配置するタワーディフェンス的要素を上手く組み合わせたゲームです。

いかにして適切にユニットを配置し、また自分自身のエイム力で敵を撃っていくかということが問われるゲームです。

一般的なタワーディフェンスのように、ユニットを配置してあとはじっと見ているだけというわけではなく、アクション性の高いゲームとなっています。

一方で、バランス調整があまり上手くできていないことや、敗北で負のスパイラルが起こりやすいこと、リソースが多くて整理されていない感じがあることなど、粗削りな部分も多く見られました。

このあたりは今後のアップデートで調整されていくものと思われます。

本作は大作ではありませんが、センスも良く、光るものがあります。一風変わったタワーディフェンスがプレイしたいという方には良いゲームだとは思います。

それと日本語はサポートされていませんが、英単語が読めればプレイできるとは思います。