『三國志14』武将能力:花鬘の評価はいかに?【三国志武将評価シリーズ・その83】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第83回目は、京劇「龍鳳巾」に登場する南蛮王・孟獲の娘で関索の妻である花鬘(かまん)についてお届けします。前回の鮑三娘は以下のリンクから。
人物について
花鬘(かまん)は京劇「龍鳳巾」(別名「化外奇縁」)に登場する架空の人物です。
古典戯曲に「龍鳳巾」というのがあり、民国時代の京劇作家・溥绪(清逸居士)が「化外奇縁」として再編し直したものです。溥绪は京劇の「白蛇伝」なども書いていますね。「化外奇縁」は「七擒孟獲」をテーマにした内容です。
花鬘は南蛮王・孟獲とその妻・祝融のひとり娘で、武術に長けていました。
諸葛亮が南蛮平定で攻め込んできたときに、両親とともにこれに立ち向かいます。
花鬘は関羽の息子である関索と戦い、敗れて落馬してしまいます。関索は殺すことができずに見逃しました。
そののち、関索が捕虜になったとき、花鬘と再会します。二人はひかれあい、婚約することになりました。
それから今度は花鬘が蜀軍に捕まります。関索との人質交換がおこなわれ、二人は別れることになります。
やがて孟獲が諸葛亮に心服し、戦いが終わります。花鬘は関索とめでたく結婚することになったという話です。
ちなみに民間伝承では「花中秀」とも呼ばれ、鮑三娘・王桃・王悦の3人の関索の妻たちとともに、関羽の娘・関銀屏(かんぎんぺい)の部隊に編入されることになります。
花鬘はあくまで戯曲の登場人物なので、中国では鮑三娘ほどは知られていません。一般の中国の人に聞いても「誰?」といわれるかと思います。
知っているのは「三国殺」(中国で人気のカードゲーム)を遊んでいる人か、中国語版「三國志」シリーズを遊んでいる人ぐらいでしょう。
ボードゲームカフェとかでも、プレイされているのはほとんど「三国殺」ですね。ベースとなっているのは『Bang!』というカードゲームで、「人狼」のように誰がどのロール(役割)なのかわからないという面白さがあります。
いちおう日本語版(Amazonリンク)も売られているんですけどね。基本セットだけですが。筆者も持っていますが、カードの文字がかなり小さくて読みづらいのが難点ですね。
それと基本的に「人狼」っぽいルールなので、4~5人はいないと面白くないですね。日本でも三国志ファンは多いですし、ちゃんと宣伝すれば流行りそうな気はするんですけどね。
いまの時期はとくにそうですね。ボードゲームでしたらオンラインで遊べるデジタルボードゲームもありますので、それを利用するの手でしょう。「三国殺」についてはいずれ記事にしたいと思います。
話を戻しまして、花鬘の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:63
武力:70
知力:32
政治:26
魅力:59
主義:割拠
政策:長蛇強化(Lv3)(長蛇陣形の効果が上昇)
父親:孟獲
母親:祝融
親愛武将:関索、祝融、鮑三娘、孟獲
強くはないですが、戦えないほどではありませんね。
花鬘が「三國志」シリーズに登場するのは、『三國志11』からです。そのころは武力82もあったのですが、だいぶ落ちてしまいましたね。
女性武将は武力設定が難しそうですね。
個性について
南蛮:森・密林で自ユニットの全能力が上昇。
能力の低さを補う方法として、森・密林での戦いに持ち込むのがいいでしょう。
陣形と戦法
鋒矢、長蛇
山や森で能力の上がる「長蛇」を「南蛮」と組み合わせて相乗効果を狙っていくのがいいでしょう。
奮戦:ダメージ。
罵声:敵の士気+攻軍ダウン。対拠点可。
他の武将と連携して戦っていくのがいいかと思います。
総評
花鬘の統率・武力はそれほど高くはなく、戦闘ユニットとしては力不足なところがあります。
鮑三娘に比べると、内政にも使いにくいですね。
ただ「南蛮」「長蛇」といった、森などで能力が上がる個性や陣形があるので、上手く活かしていきたいところです。
次回は関羽の娘、関銀屏を予定しています。
↓次回出来ました。
↓アップデートで追加された「水滸伝」武将レビュー。