『Way of Gold and Steel』日本初かつ唯一の紹介記事ーSteamのローグライク村開発ゲーム

2020年5月27日ゲーム評価ローグライク

ローグライク要素のある村開発シミュレーションゲーム『Way of Gold and Steel』のプレイレポートをお届けします。

本作は2015年8月17日にSergey Bobrov氏によってSteamで配信されました。

検索してもマイナー過ぎるせいか、プレイレポートどころか日本語による紹介記事すら無かったので、おそらくこれが日本初かつ唯一の紹介記事になるかと思います(追記:本作は旧ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」の2016年4月26日の記事をリライトしたものですが、4年経ったいまでも日本唯一でした)。

まあ、日本どころか、海外ですら情報が少ないのですが。

たぶん需要がないニャ。

「知られていない」のと「需要がない」のはまた別問題です。

知られていなくても名作はあります。本サイトはそういう作品を取り上げていきたいと思っています。

本作は「RTS+ローグライク」というちょっと珍しいジャンルだったので気になっていました(本サイトにおけるローグライクの定義についてはこの記事を参照)。それではプレイしていきましょう。

 

レトロなグラフィックのローグライクRTS

見ればわかるように、本作はレトロゲームを思わせるようなドット絵のグラフィックです。Amigaユーザーあたりには刺さるのではないかと思われます。

レトロゲームをぜんぶAmigaユーザーに押し付けないでほしいニャ。

さらには操作系統も、キーボードを使用させるなど昔ながらの形式です。これはさすがにマウスの右クリックとかでメニュー呼びだしさせてほしかったです。

それと内容ですが、チュートリアルはいっさいなしです。

「なにをするかは自分で考えろ」のスタンスで、プレイヤーはいきなり島に投げ出されます。名作ローグライクゲーム「Don’t Starve」と似ていますね。

手探りでゲームを進めていかなければならないタイプなので、なにができるかは自分でいろいろ試してみないといけません。

 

建築は順番が大切

ゲームはリアルタイムで状況がうごきます。ターン制ではありません。ポーズしたいときはキーボードの「p」を押してください。

メニュー呼び出しはスペースキーです。昔のPCゲームのように画面にコマンド一覧が並ぶので、数字でコマンドを指定してください。

初期の『信長の野望』みたいニャ。

プレイヤーのそばに村人がいれば、命令を聞いてくれます。

木材がなければ建物が建てられないので、まずは材木の確保のために木こり小屋が必要となります。べつの建物をつくると木材がなくなって、手詰まりになることがあるので注意が必要です。

小屋をつくる(Build small hut)」をえらび、「木こり小屋(Lumberjack’s house)」をつくりましょう。木材を4消費します。

木こりが木をすべて切り倒してしまうと、それ以上木材をとることができなくなります。そうなる前に「植林小屋(Forester’s hut)」を建てて木を植えます。これも木材4が必要なので、木材が尽きる前に建てましょう。

そのあとで、近くに岩場があれば「岩切小屋(stonecutter’s house)」を建てます。これは木材7も必要なので、かならず木こり小屋と植林小屋を建てたあとです。そうでないと手詰まりになります。

手詰まりばっかりの初見殺しニャ。

ローグライクは基本初見殺しです。プレイヤーが成長しなければならないのです。

 

敵の来襲や探索要素

大きなワニが村になだれ込んできました。さっそく戦ってみましたが、素手でふつうに殴り勝てました。

時間とともに体力は回復するので、どんどん戦ってOKです。


原住民も襲ってきました。これも素手で簡単に勝てました。

職業は格闘家ニャ。

敵を倒すとアイテムのドロップがあります。原住民は木材2を落としてくれました。

石切小屋ができたあとは石がとれるようになるので、あとは適当に好きな建物をつくっていけばいいかと。

船をつくれるようになったら、他の島へも進出しましょう。

他の島には地下ダンジョンも存在します。ここは『風来のシレン』のようにこっちが動くと敵も動きます。

ローグライクニャ。

洞窟の中には敵がうようよいるので気をつけましょう。プレイヤーが強くても回復が間に合わないこともあります。

 

総評

やり込むほど遊んではいませんが、内政好きやまったりと遊びたい人にはいいゲームだと思います。

ただキーボード操作しなければならないのが面倒です。これがやり込みしづらい理由になっています。

いちおう画面左にならぶメニューをマウスでクリックすれば実行されますが、いちいちそこまでカーソルをうごかさなければならないのがかなり手間。右クリックによるメニュー呼び出しがほしかったです。

もう少し遊びやすくしてくれれば化けそうなゲームだけに、操作の負担の大きさがかなりネックになってしまっています。

ただゲームの雰囲気はけっこう好きです。