『Exit the Gungeon』評価は「賛否両論」:サイドビューになった名作ローグライク『Enter the Gungeon』のスピンオフ作品【新作レビュー】

2020年5月25日ゲーム評価レビュー, ローグライク

gungeon

名作ローグライク『Enter the Gungeon』のスピンオフ作品として登場した『Exit the Gungeon』。Dodge Roll, Singlecoreが開発し、 Devolver Digitalによって2020年3月18日にSteamで配信されました(ローグライクの定義については以前の記事を参照)。日本語に対応しています。

ニンテンドースイッチ版は明日(3月19日)に配信されます。

「Enter」のつぎは「Exit」なのニャ。

ゲームの形式もトップビューからサイドビューに変更されています。いちおうストーリー的に続いているので続編ともいえますが、ゲームの形態が違うことからスピンオフ作品ということになっていますね。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

 

どんなゲーム?

Exit_the_Gungeon

本作はローグライク要素のあるアクションゲームです。

8方向に銃が撃てたり、ドッジロールで攻撃をかわしたりといった要素は前作とおなじなのですが、本作ではサイドビュー(横から見た画面)に変更されています。

筆者の感想としては、慣れていないだけかもしれませんが、前作より攻撃がかわしにくいですね。

敵はあいかわらず弾幕を放ってきますが、トップビューのときと違ってドッジロールだけでなくジャンプなどでかわす必要があります。

ただ本作は1ステージが短く、集中を切らさないようにすればなんとかなるとは思います。

それと銃は数十秒ごとに変化していきます。よりランダム性が強まったといえるでしょう。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(56%、177人中)」になっています。

微妙な感じなのかニャ。

やはり銃が数十秒ごとに変化してしまう点についての批判が多いですね。

強い武器を獲得していくのはハック&スラッシュの面白さなのですが、それがなくなってしまったともいえるでしょう。

本作の良かった点については以下のとおりです。

良かった点

・ゲームのテンポが上がった。

・アクション性が強くなったので、純粋にアクションゲームとして楽しめる。

・アートワークが相変わらずクール。

・これは続編ではない。スピンオフ作品だ。べつのゲームだと思ってプレイすべし。 

ステージが短く、アクションゲームがさくっと遊べることに好評が集まっていました。前作の無駄な部分を極限まで削ぎ落した感じですね。

また前作に比べて考えることが減ったのも、(人によっては)良い点として挙げられています。

一方、悪かった点については以下のとおりです。

悪かった点

・銃を強くしていく楽しさがなくなった。

・ゲームが浅く、コンテンツ不足。

・戦略性もなにもない。ただのカジュアルなアクションゲーム。

・動きがぎこちなく、弾幕をよけるのが苦痛。

やはり仕様の変更に対する批判が多いですね。前作に比べて戦略性がなくなってしまい、アクション重視のゲームになってしまっていることは否めません。

ある意味、ライトユーザーにはとっつきやすいゲームですが、前作を何十時間とプレイしてきたヘビーユーザーには物足りないものがあるのでしょう。

 

総評

本作は前作のスピンオフ作品であり、「べつの作品」と考えてプレイしたほうが精神衛生上は良いでしょう。

サイドビューですし、銃もどんどん切り替わっていきますし、カジュアル向け「Gungeon」といった様子です。

逆にいえばルールの把握が容易で、すぐにプレイが始められるといった点は、前作をプレイしたことのないユーザーを取り込むのには良いかと思います。

ただ前作のヘビーユーザーは、本作の仕様変更に対しては賛否両論のようですね。戦略を練ったりする部分がほとんど無くなってしまったので(ぶっちゃけアクションが上手いか下手かに収束される内容なので)、そこを「無駄がなくなった」と思うか、「内容が薄っぺらくなった」と思うかで意見が分かれそうです。

あくまで「スピンオフ作品」としてプレイするのがいいかと思います。

↓次回のレビュー記事。