Steam版『Gears 5』評価は「賛否両論」:クリアした感想と評価【ゲームレビュー】日本語化可能

2020年5月27日ゲーム評価FPS, シューティング

Gears5

「Gears of war」シリーズの最新作『Gears5』。The Coalitionが開発し、Xbox Game Studiosによって2019年9月6日にSteamで配信されました。日本語字幕に対応しています。

字幕だけなのニャ。

Xbox360で遊んだ1~3は吹き替えだったんですけどね。「プランB」とか名セリフがあって好きでした。

現在、『Gears5』の期間限定無料プレイがSteamで実施されています。この記事を書いている時点では、残り2日ですね。

ストーリーのクリア時間はどれぐらいニャ?

寄り道をしないで10時間ほどでクリアできました。

がんばれば無料期間内にクリアできるニャ。

可能だと思いますよ。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。

どんなゲーム?

gears5

本作は三人称視点のシューティングゲームです。

1作目は2006年にXbox360で発売されました。筆者が一番最初に遊んだシリーズ作品もこれですね。

もともとはEpic Gamesが開発した作品です。

ゲームをストアで無料配布しまくってる、あのEpic Gamesなのニャ?

ええ、そのEpic Gamesです。

しかしEpic Gamesが中国企業のテンセントに買収されてしまったことで、パブリッシャーだったマイクロソフトがその版権を買い取りました。

そのため4以降はEpic Gamesは開発にかかわっていません。

そういう流れなのニャ。

1~3まではマーカス・フェニックスを主人公とした、ローカストという地底人と人間との戦いを描いたものになっています。いちおう3でいったん完結となります。

4からはマーカスの子のJD(ジェームズ・ドミニク・フェニックス)が主人公になります。

そして本作では4のヒロインだったケイトが主人公になりますね。

マッチョマンだらけのゲームで、5は女主人公なのニャ。

本作は(というか「Gears」シリーズ自体が)話が前作とつながっていますので、いきなり5から始めても感情移入しにくいとは思います。

ただ「1~3は遊んだけど、4は遊んでいない」という人は、本作をプレイしてもまったく問題ないかと。話の流れで4のあらすじ説明なども入りますしね。

 

ユーザーの評価

本作の評価ですが、Steamでは「賛否両論(62%、8,482人中)」になっています。

なんか微妙な感じニャ。

本作の良かった点については以下のとおりです。

良かった点

・グラフィックがきれい。

・いつもどおり戦闘が面白い。

・アクティブリロードがいつでも使用可能。

・マーカスなど1~3の登場人物もしっかり出番がある。

やはり特筆すべきなのはグラフィックの良さですね。「よくぞここまで」と感心できるレベルです。

また1~3のおなじみの登場人物たちが(年はとってしまったものの)出てくるのが嬉しいです。

ゲームシステム自体は「いつものギアーズ」といった感じですね。

一方、悪かった点については以下のとおりです。

悪かった点

・オープンワールド要素が面倒。そもそも不要。

・ストーリーが「次回に続く」で終わる。

「オープンワールド要素」というのを詳しく説明すると、ストーリーの途中でだだっ広いマップが用意されていて、自主的に目的地に向かわなければならないというものです。

マップ上にはサブクエストなどがあるので、寄り道をすることもできるという要素ですね。

これまでのシリーズは1本道だったニャ。

そのために「面倒」「いらない」という意見が多数見られました。

いちおう開発側を擁護しておくと、サブクエストをこなさずに一直線に目的地へ向かえば、オープンワールドステージはそれほど時間をかけずにクリアすることができます(ちなみにストーリー上、オープンワールドマップは2種類登場します)。

筆者もいっさい寄り道をしなかったので、10時間ほどでストーリーをクリアできました。

ただやはり、移動が面倒ですね。

基本的には、やり込みたい人は寄り道を、さっさとクリアしたい人は一直線にメインクエストだけこなしていくといいかと思います。

ファイナルファンタジー13』だと、逆に一本道が批判されてたニャ。

ユーザーがなにを求めるかの違いですね。

それと筆者が一番大きな問題点と感じていたのは、マルチエンディング方式です。

ストーリーの最後のほうで究極の選択をしなければならないのですが、このゲームでこういうのはやめてほしいです

「次回に続く」エンディングなのにマルチエンディング方式だと、どう考えても次回との整合性が取れません。

プレイヤーの選択によって死んだはずの人が、次回でしれっと生き返っているというのは、さすがに興冷めします。

そもそもマルチエンディングの必要性があったのでしょうか。

「Metro Redux」シリーズもそんな感じニャ。マルチエンディングなのに、しれっと次回で片方のエンディングからの続きになってるニャ。

どう考えてもプレイヤーに無駄な時間を取らせているだけですので、こういうのは本当にやめてもらいたいです。そもそも必要性がありません。

一本のストーリーをしっかり見せることに容量を使ってほしいです。マルチエンディングは本当に容量の無駄ですし、プレイ時間を稼ごうという魂胆が見え見えです。

ずいぶん不満なのニャ。

ストーリーものの作品なのに、開発者がプレイヤーに話の展開の判断をゆだねるというのに、なんかズルさというか姑息さのようなものを感じます。1~3をプレイしたユーザーとしては、こういうのはやってほしくなかったですね。

 

総評

グラフィックや表現などはかなり高レベルな作品ですが、ストーリーに関してはゲーム構成やマルチエンディング、オープンワールド要素など、正直なところ手放しでほめられる作品ではありません。

作品を洗練させるには無駄なものを省くべきなのに、本作は無駄なものをくっつけた作品といえます。

「オープンワールドが流行ってるからオープンワールド入れておけ」

「オープンワールドだから当然マルチエンディングだよね」

みたいな、ユーザーに媚びているようで、むしろ反感を買う材料を入れてしまっているのはどうかと思います。

6が出ることはエンディングからして確定したようなものですが、本作と似たようなことをしてきそうなので、手を出しづらいです。

6があまり期待できなくなったニャ。

グラフィックなど技術力は本当に高いので、ストーリーモードのシステムをなんとかしてほしいところです。

↓次回のレビュー記事。