『Inscryption』レビューと評価・感想ーダークなローグライクカードゲーム

2021年10月30日ゲーム評価アドベンチャー, カードゲーム, レビュー, ローグライク

Inscryption

デッキ構築型ローグライクカードゲームと脱出ゲームを合わせたホラーテイストなアドベンチャーゲーム『Inscryption』。

本作はDaniel Mullins Gamesが開発し、Devolver Digitalによって2021年10月20日にSteamで配信されました。

『Pony Island』や『The Hex』のデベロッパーの新作なのニャ。

『Pony Island』は世界観がどんどん崩壊していく展開が良かったですね。本作もそのようなゲーム世界とメタ世界を行き来する展開が繰り広げられます。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Inscryption

本作はローグライク要素のあるデッキ構築型カードゲームです。

カードゲーム部分ですが、『Slay the Spire』のようなシステムではなく、「遊戯王」や「MtG」のような対戦型カードゲームになっています。

ローグライクカードゲームというと『Slay the Spire』フォロワーみたいなのがほとんどニャ。それと違うものをつくったのは良いことニャ。

このカード部分ですが、出したカードを生贄にしてさらに上位カードを召喚するという、「遊戯王」でいうところの「アドバンス召喚」や、墓地送りされたカード(骨)を使って召喚するなど、プレイ感覚は昔のTCGっぽいですね。カードコンボが決まるとけっこう気持ちいいです。

対戦相手ですが、テーブルトークRPGのように、GM(ゲームマスター)がおこないます。

それでカードゲームのプレイ中に席を立ってまわりを調べたりなど、アドベンチャーゲーム的なメタ展開もあり、他のローグライトカードゲームとは一味違った作品に仕上がっています。

ゲームもストーリーも面白いので、筆者的にはおすすめの一作です。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「圧倒的に好評(95%、2963人中)」になっています。

大人気なのニャ。さすが『Pony Island』のデベロッパーニャ。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・「オコジョ」カードが可愛い。すごくしゃべるよ。

・あいかわらずの尖ったゲーム展開。期待を裏切らない裏切り方をしてくる。

・カードコンボを考えるのが楽しい。

・死んでも強力なオリジナルカードを作り出せるので、再スタート時がやりやすい。

悪かった点

・『Slay the Spire』のような何度も遊ぶタイプのローグライクカードゲームを期待するとだいぶ違うことになる。

・あくまでアドベンチャーゲームにカードゲーム要素があるゲーム。

『Pony Island』のデベロッパーということを考えると、ユーザーが期待するのはそちらの方向でしょう。

トンデモ展開というやつなのニャ。

本作のユーザーは『Pony Island』ファンが大半なので、期待を裏切らなかったことが好評価につながっていますね。

ただカードゲーム部分もしっかりつくられているので、カードゲーム好きな人も楽しめるかと思います。

 

総評

本作はアドベンチャーゲームともいえますが、カードゲーム部分もなかなか楽しいです。昔の「遊戯王」をプレイしているような感覚ですね。

いまはシンクロ召喚やエクシーズ召喚なんかで、召喚が高速化しているのニャ。

なんにしろ『Pony Island』が好きな方は、買って損はないでしょう。

一風変わったゲームが遊びたい方は、ぜひ本作をトライしてみてください。