『Popup Dungeon』レビューと感想・評価:TRPG風ストラテジー【Steam新作】

ゲーム評価RPG, シミュレーション, レビュー, ローグライク

popupdungeon

テーブルトークRPG要素のあるストラテジーゲーム『Popup Dungeon』。Triple.B.Titlesが開発し、Humble Gamesによって2020年8月13日にSteamで配信されました。

カードゲームタイプのローグライクかニャ?

バトルはマス目を使ったターン制のストラテジーゲームになっていますね。カスタマイズ部分が多い分、初期設定がけっこう面倒というのもあります。TRPG要素強めだと思ってください。

今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。

 

どんなゲーム?

Popup Dungeon

本作はTPRG要素の強いストラテジーゲームです。

開発元のTriple.B.Titlesは兄弟が経営するインディーデベロッパーで、さらにその妻も協力しています。

本作は実際にプレイするTRPGを意識したような作りになっており、ゲームスタート時は箱からコマを出すという流れになっています。

またゲームに使うキャラクターを作成するため、TRPGのようにキャラクターシートを埋めていかなくてはなりません。

これがけっこう項目が多くて面倒で、手軽にローグライク的なゲームを楽しもうと思って購入すると、「ちょっと違う」ということになるでしょう。

逆にTRPGのキャラメイクが好きな人は気に入るかと思います。

ゲームはダンジョン探索をおこなう内容で、敵や武器・カード・ダンジョンのエディットもできます。他のユーザーが作ったものをプレイするということも可能です。

どちらかというとクリエイト型のゲームなのニャ。

そうですね。自分でいろいろ作るのが好きな人には合いますが、そういう過程が面倒という人には合わないとは思います。

ダンジョンを探索し、敵のコマと遭遇すると戦闘開始。マス目上でコマを動かし、カードを使って戦うターン制バトルになります。移動が伴うので、ちょっと時間がかかりますね。

クリエイト機能が中心なので、ゲームというよりTRPGシミュレータ的なものとして遊ぶのがいいかなとは思います。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(86%、161人中)」になっています。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・ゲームの雰囲気が良く、TRPGやボードゲームが好きな人には刺さる。

・ユーザーの作ったダンジョンを導入することでいつまでも遊べる。

・細かい部分までクリエイトができるので、自分の思った通りのダンジョンを作れる。

・パーティ(最大5人まで)を作っての戦闘が楽しい。

悪かった点

・UIが使いづらく、ごちゃごちゃしている。

・クリエイトに興味がないと長くは遊べない。

・戦闘がとにかく煩雑で面倒。

・ゲームシステム自体は普通のターン制RPGで、特筆するほどのものがない。

クリエイト好きな人には好評ですが、ゲームを攻略したいというゲーマー型の人や、ローグライクゲームを期待していた人にはあまり受けが良くない感じがありました。

 

総評

本作はクリエイト機能の充実したTRPG風味のターン制ストラテジーといえます。

設定できるものが多いぶん、最初はプレイに戸惑うかもしれません。慣れれば作ったオリジナルキャラクターでダンジョン探索を楽しめるでしょう。

基本的にはクリエイト型のゲームなので、自分で敵や武器、カード、ダンジョンを作りたい人向けかなとは思います。そういうのをやりたいわけじゃないという人には合わないかなという気もしました。

それと本作は英語のみです。日本語ローカライズの予定もあったようなのですが、クラウドファンディングをしていた「クラウドドライブ」が閉鎖してしまったので、それからどうなったのかは不明です。今後のローカライズを期待しておきましょう。