Steam版『スーパーロボット大戦X』のレビューと感想・評価【半月でクリア】
『スーパーロボット大戦V』の続編として、2020年1月10日にSteamで配信された『スーパーロボット大戦X』。半月かけてクリアしました。続編といってもストーリー的なつながりはありませんが。
前回はモチベーション的な問題で時間がかかりました。前作のレビューやゲームシステムについては以下の記事を参照してください。
本作は前作の経験から攻略法がわかっていることと、知っているキャラクターが多いことからプレイするモチベーションを維持することができました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
【追記】前作にもあったチートDLC「周回プレイ支援パック」についても記述しました。
『スーパーロボット大戦X』とは?
本作はB.B.スタジオが開発した3部作の2作目です(残りは「V」「T」)。
2018年3 月29日にPS4とPSVitaで発売され、2020年1月10日にSteamとニンテンドースイッチに移植されました。
懐かしのアニメのロボットたちが戦うシミュレーションRPGです(ロボット以外も登場します)。ゲームシステム自体は先に紹介した『スーパーロボット大戦V』の記事を参照してください。
今回の登場作品を大きく分けると、以下の3種類になります。
無敵鋼人ダイターン3
聖戦士ダンバイン
魔神英雄伝ワタル
マジンガーZ系
ガンダムΖΖ
ガンダム 逆襲のシャア系
ガンダムF91
クロスボーン・ガンダム
ガンダムW
ガンダム Gのレコンギスタ
コードギアス
バディ・コンプレックス
クロスアンジュ
天元突破グレンラガン
ふしぎの海のナディア
あいかわらず「その他」の作品がよくわかりません。「コードギアス」「グレンラガン」は名前は聞いたことがあります。
「ナディア」はちょっと見たことがありますが、内容はよく覚えていません。NHKでやっていましたね。調べたら1990年の作品で、もう30年も前になります。ずいぶん時間が経ったのですね。
そうですね。そしてそのあたりは使いまわしです。
ストーリー自体はつながっていないので、おなじ登場人物たちによる似たようなストーリーが展開されていきます。
「またおまえら戦って、また仲良くなるのか」的な展開ですね。
今回は、ストーリーについてはネタバレになるので伏せておきます。前作との違いやゲームシステムについて述べていきます。
『スーパーロボット大戦V』との違い
結論からいうと、ほとんどおなじです。
キャラクターとストーリーを入れ替えただけで、システム的な部分はそのまま前作のものを流用しています。前作をプレイした方ならチュートリアルはいっさい不要です。UIもそのままです。
ゲームシステムも前回とおなじで、ストーリーが展開される「アドベンチャーパート」、機体のカスタマイズなどをおこなう「インターミッションパート」、グリッド上でユニットを動かして敵と戦う「シミュレーションパート」の3つに分かれています。
アドベンチャーパートですが、原作アニメの動画が使われていたり、たまにキャラクターがしゃべったりなどがあり、前作よりも凝ったつくりになっています。
それと前作に比べてターン制限のミッションが少なくなったことでしょうか。
前作のばあい、「〇ターン以内に~をしろ」みたいなミッションがけっこうありましたが、今回はだいぶ少なくなりましたね。じっくり遊ぶことができるようになったともいえます。
あと合体攻撃ですが、必要な機体を出撃させることなく1機で使用可能になりました。これで戦場に出せるユニットの幅が広がりました。ただ1機のみでおこなったばあいは、ダメージは低下するようです。
基本的には、システムは前作とおなじと考えていいです。
ゲームの難度
ゲームの難度ですが、前作に比べて簡単になっている気がします。
前述したようにターン制限ミッションが少ないため、時間をかければなんとかなってしまいます。
またラスボスに関しても、前作では条件付きで倒さなければならなかったのに対して、本作ではそのようなものはありません。ふつうに倒せばいいだけです。
あと前作とおなじように、クリアまでレベル稼ぎをする必要もないかと思います。筆者はレベル稼ぎなしでクリアできました。
AIも前作とおなじで、ただ突っ込んできて、範囲内にある敵を撃つだけですしね。
今回、前回に比べて早くクリアできたのも、ゲーム自体の難度が低かったというのがあるかと思います。
ゲームの面白さ
ゲームの面白さですが、筆者的には前作よりも本作のほうが面白く感じました。
理由としては、やはり知っているキャラクターが多いことでしょうか。
前作は半分ぐらい知らない作品だったので、感情移入もしづらく、なかなかモチベーションが続かなかったというのがあります。
今回も半分ぐらいは知らないのですが、前作をプレイしたことによって知っている作品(正確にいえば知っている「キャラクター」)に変わったものが多いです。
「マイトガイン」や「クロスアンジュ」は前作にも登場していたので、今作で出てくることによって「知っているキャラクター」に変わりました。原作のほうはまだ見たこともありませんし、ストーリーもいっさい知りませんが。
しかし知っているキャラクターが出てくると、プレイするモチベ―ションが高くなります。
基本的に本作はキャラクターゲームなので、買うかどうかは知っているキャラクターが多いかどうかで判断するといいかと思います。
ゲーム自体は、戦略ゲームとしてみたばあいはそれほど面白くはないでしょう。
DLCについて(ほぼチート)
前作でもありましたが、初期資金やTacPを一気に増やすDLC「周回プレイ支援パック」が本作でも配信されています。
本編1話クリア後に追加されるボーナスシナリオ「見えない暗雲」をクリアすると、強化パーツ「Xマテリアル」「ブレイブカリバー」「ソルジャーメダリオン」「ホープスの護符」「エクストラアームズ」、資金「750万」、TacP「2万5千」を入手できます。
チートみたいなもので、ゲームがつまらなくなる可能性があります。導入はあまりおすすめしません。値段も安くはないですしね(1,222円)。
まとめ
筆者的には前作より楽しめました。
やはりこの手のキャラクターゲームで、キャラクターを知っているか知らないかの差は大きいと思います。
「スーパーロボット大戦」シリーズは、基本的にマンネリ以外のなにものでもありません。
しかし人は斬新なものを求めているようであって、じっさいはいつものマンネリを求めています。水戸黄門にしろ寅さんにしろ、プロット自体はほとんどおなじですしね。「ドラゴンクエスト」「モンスターハンター」シリーズも、「いつもの」を求めているようなものです。
「スーパーロボット大戦」シリーズも、ある意味このマンネリを利用して成り立っています。そのため前作よりも本作のほうが面白く感じたのでしょう。
『スーパーロボット大戦V』と『スーパーロボット大戦X』のどちらをプレイしたほうがいいかという問題については、自分の好きなキャラクターがいるほうです。話はつながっていないので、この基準で決めてください。
3作目の『スーパーロボット大戦T』をプレイするかどうかはわかりませんが(正直なところそこまで面白いゲームでもないので)、モチベーションがあったらプレイしてみようと思います。