『三國志14』武将能力:曹沖の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その188】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第188回目は、13歳で亡くなった魏の神童・曹沖(そうちゅう)についてお届けします。前回の裴元紹は以下のリンクから。
人物について
曹沖、字は倉舒(そうじょ)。父は曹操、母は環氏です。同母弟に曹據・曹宇がいます。
幼いころから聡明であり、5、6歳にして成人並みの知恵があったことから、曹操に可愛がられていました。曹操は曹丕を差し置いて、曹沖を跡継ぎにしようと考えていたほどです。
中国で曹沖が有名なのは、曹操の子だからというわけではなく、象の重さを計る話が有名だからです。
孫権が曹操に強大な象を送り付けてきたとき、曹操はその重さを知りたいと思い、家臣たちにその方法をたずねました。しかし誰も答えることができませんでした。
そこで曹沖が、
「象を大きな船に乗せて、水の位置に印をつけます。そのあとで象を下ろし、次は石をどんどん乗せます。印の位置まで船が沈んだときに、乗せた石の重さを合計すれば、象の重さになるでしょう」
といいました。これを聞いて、曹操やまわりの大人たちは感心したといいます。
この物語は子供向けの本などで、独立した話としてあつかわれています。中国だと誰でも知っている話で、筆者も子どものころに読みました。これが三国志に関係があると知ったのは、後のことですね。
また曹沖は心やさしく、無実で刑罰に処される者たちをこっそりととりなして、救ってやっていました。その数は数十人にもなるといいます。
曹操はたびたび群臣たちの前で曹沖の才能を褒め称え、あとを継がせたいと思っていました。
一方、そのころ周不疑という神童がいました。曹操はひと目見て気に入り、曹沖とともに自分のそばにおいておきました。
しかし曹沖は13歳のとき、病にかかってしまいます。一説では、神医の華佗が曹操によって獄死させられたことに心を痛めたからだといいます。
曹操は祈祷をして曹沖の病が治るのを願いましたが、けっきょく亡くなってしまいました。
悲しむ曹操を曹丕がなだめると、
「私にとっては不幸なことだが、おまえたちにとっては幸いだ」
といわれました。
さらに曹操は、周不疑に対して、
「曹沖は亡くなったというのに、なぜ周不疑は生きているのだろうか」
と恨みだします。そして暗殺者を送って、周不疑を殺そうとしました。
曹丕はこれを止めましたが、曹操は、
「曹沖ならまだしも、おまえではあの者を御することはできぬ」
といい、けっきょく周不疑を殺してしまいます。
今回はそんな曹沖の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:21
武力:14
知力:80
政治:76
魅力:82
主義:覇道
政策:太学(Lv4)(配下武将の経験獲得量が上昇)
父親:曹操
母親:環氏
知力・魅力は80を超えていますし、政治も76ありますね。内政面で活躍させることができるでしょう。
ちなみに初登場の『三国志9』だと知力91・政治84ありましたね。
個性について
明鏡:自ユニットを除く特定範囲内の味方ユニットが「混乱」になったさい、期間を短縮。
仁政:太守として所在する拠点に所属する武将の忠誠の自然減少を防ぐ。
虚弱:傷病になりやすい。
敵と戦わなければ大きな問題にはならないでしょう。
「仁政」があるので、忠誠度低下が防げるのは便利ですね。
陣形と戦法
衝車、投石
都市攻めのサポートもできそうですね。
衝車:耐久ダメージ。対拠点可。
投石:耐久ダメージ+ダメージ。対拠点可
ある意味、役割がわかりやすいといえます。
総評
曹沖は文官タイプの武将です。知力・魅力は80台あり、政治も70台あるので、能力は中の上といったところです。
個性に「仁政」があるので、忠誠度が低下しやすい武将の管理をさせるのもいいかと思います。
戦闘ユニットとしてですが、兵器を使うことができるので、都市攻めのサポート役としても活躍させることができるでしょう。
次回は曹沖の母の環氏です。