『信長の野望・新生 パワーアップキット』評価は「やや不評」 レビューと感想ー自由度の低い評定衆システム【Steam】

nobunaga shinsei PK

『信長の野望・新生』に追加要素を加えた拡張『信長の野望・新生 パワーアップキット』。

コーエーテクモゲームスによって、2023年7月20日にSteamで配信されました。PS4/ニンテンドースイッチでもリリースされています。


なんかやっぱり不評ではじまったのニャ。

個人的にもいろいろいいたいことがあるので、つらつらと述べていきます。編集機能は悪くないんですけどね。

そんなわけで今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。本作のどれを買ったらいいのかについて知りたい方は、以下の記事を参照してください。ちなみに筆者はアマゾンで買いました。

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どんなゲーム?

信長の野望・新生 パワーアップキット

本作は『信長の野望・新生』に追加要素を加えたものです。

攻城戦・戦争について

まずは今回一番容量を食っている新要素「攻城戦」についてです。

これは『信長の野望・創造』のスピンオフ作品『信長の野望・戦国立志伝』が出たときに、攻城戦が加わったような感じのバージョンアップですね。


『信長の野望・戦国立志伝』は、個人的には面白いと思うニャ。また全武将プレイを出してほしいニャ。

本作の攻城戦の内容は『信長の野望・戦国立志伝』の攻城戦を地域拡大したような形で、200以上あるすべての城に攻城戦マップが存在します。


けっこうがんばってるのニャ。

攻撃側は攻めるルートを決めて軍を動かし、守備側は防衛施設を利用したりなどして侵入を防ぎます。

歴史的な合戦では専用の歴史イベントも起こったりするのがよいですね。この点については、ゲームにアクセントを加えるという意味ではよいこととは思います。

内政システムについて

引き抜きや出奔引き留めの「直談」システムについては、手間が増えただけで正直どうでもいいかなという感じです。

功臣に「恩賞」をあたえられるシステムですが、「二つ名」をあたえられるあたりはシミュレーションRPGっぽくて面白いです。なんか『ウイニングポスト』シリーズも思い出しました。

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そして個人的に問題があるかなと思うのが、家臣団をつくる「評定衆」システム。かなり期待していたのですが、なんか思っていたのと違っていました

たとえば全体に効果をおよぼす「家宰」という役職があります。ここに3人(家老1人、従属大名2人)配置することができ、それによって全体にバフやデバフがかかります。そこまではいいのですが、デバフが強いため、自分の思う通りの組み合わせみたいなのがやりづらいです。

たとえば秀吉の場合、兵糧収入+30%の代わりに、最大兵力減少が25%と、けっこうきついデバフがつきます。柴田勝家最大兵力増加+20%の代わりに、集落掌握速度減少60%ですね。


けっこうデバフ大きいニャ。下手に家宰にしないほうがいい場合もあるニャ。

あと任命制限が厳しいので、そもそも決まった面子になりがちです。このあたりの自由度が低いですね。さらにいえば「家宰」の下の「奉行」5人も部将以上でないといけないことから、こちらも面子が限定されてきます。

はっきりいえば家臣の位が高くないと選ぶことすらできないので、選択の余地がほとんどないんですね。

たとえば「桶狭間の戦い」シナリオの信長でプレイすると、開幕で「家宰」にできるのは林秀貞佐久間盛重の2択なわけですよ。


いやな2択ニャ。林秀貞はなんか顔が腹立つから家宰にしたくないニャ。

しかも「奉行」のほうもさっきの2人に加えて、丹羽長秀佐久間信盛・柴田勝家の3人だけが部将以上の身分なわけです。秀吉・前田利家前田慶次滝川一益森可成みたいな「ぼくの考えたお気に入り家臣団」みたいなのがさっと組めません。頑張って身分を上げないといけないので時間がかかります。

身分が上がったころにはもう消化試合みたいな感じになっている可能性もあって、ちょっとどうかなとは思いました。求めているのは「開幕からお気に入り武将で家臣団」です。

勢力拡大後にお気に入り家臣団ができても、「苦楽をともにした仲間」みたいな感じがありませんしね。というか、その時期には物量がすべてなので、彼らの力も必要なくなっているでしょう。


パラドックスの『Crusader Kings』(以下『CK』)シリーズみたいに、もっと自由に役職任命できたら面白かったのニャ。

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あれぐらい自由でよかった気がしますね。代わりに任命を外したときの忠誠度の下がり方が異常に高いみたいなデメリットをつければいいとは思います(それこそ謀反を起こすレベルで)。

もしくは『CK』シリーズみたいに、身分の高い者を差し置いて他の者に役職をあたえたら、身分の高い者が「おれをその地位につけろ」みたいに要求してくる場合もあったりとかで(断った場合、忠誠が下がったり、場合によっては反乱を起こす)。

プレイヤーは「無能な身分の高い者」か「有能な身分の低い者」のどちらを選ぶかみたいな選択を迫られて、ゲームが盛り上がるわけです(『CK』シリーズはそういうゲームです)。

[balloon_right img=”https://minorgame.syowp.com/wp-content/uploads/2019/12/neko.png” caption=””]身分の高い者の反対があっても有能な者をしかるべき地位につけるか、それとも安泰のために身分を優先するか、みたいな葛藤があっても面白かったニャ。

『CK』シリーズだと、無能でも力のある封臣のいうことを聞かないと反乱起こされる場合もあるから、けっこう悩むのニャ。[/balloon_right]

「身分の高い人しか高い役職につけない」というのは現実問題としてわかるのですが、それでしたら「反対を押し切ってでも有能な者」という選択肢もほしかったです。

簡単な解決方法として身分縛りを設定でオン・オフできるようにしてくれたらいいかなとは思います。というか、家臣団だったら自由にやらせてくれてもいいかなと。

現状「自由に武将を組み合わせて、オリジナルの相乗効果を出す」みたいなのがやりづらいですね。

新シナリオについて

関ヶ原の戦い」「大坂夏の陣」「天下布武」「三方ヶ原の戦い」と、仮想シナリオ「天下無事ならず」、早期購入特典の無料DLC「手取川の戦い」(2023年8月2日まで)と、一気に6つが追加されたので、これはうれしいです。無印のシナリオは量が少なかったですしね。

編集機能について

編集機能ですが、『三國志14PK』で気に入っていた「国替」があるのがいいですね。ランダムで大名の初期配置を変えられます。伊達政宗が九州にいたりなど、なかなかカオスな展開を楽しめます。

あと「大名変更」でマイナーな連中を大名にして謎の戦国マップをつくったり、オリジナル武将を入れて国をのっとったり、「新勢力」で三國志武将の国家をつくったりなど、けっこう遊び方の幅がひろがります。

PKはやはり編集機能が一番うれしい部分です。今後もここに力を入れてほしいですね。

 

ユーザーの評価

本作のSteamでの評価ですが、「やや不評(24%、33人中)」になっています。


これもうちょっと人数増えたら「圧倒的に不評」になりそうニャ。

先述したように、編集機能は悪くないんですけどね。

本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。

良かった点

・歴史イベントが多くて楽しめる。

・シナリオが増えていろいろ試せるようになった。

・編集機能の「国替」や「新勢力」「大名変更」はうれしい。何度も遊ぶための原動力になる。

・攻城戦があって籠城に臨場感が出た。

悪かった点

・「評定衆」システムの自由度が低い。

・中盤以降の消化試合に作業感がある。

・無印に毛が生えたぐらいの追加要素なので、プレイ感覚にあまり大きな差がない。

・追加内容に対して値段が高い。

「値段が高い」のはいつものコーエーテクモゲームスといったところですが、やはり「評定衆」システムだけは本当に何とかしてほしいです。

 

総評

期待していた「評定衆」システムの縛りがきつくて、「ぼくの考えた最強の家臣団」みたいなのがつくりづらいのが残念かなと思いました。

設定で「身分縛りのオン・オフ」をつけてくれるだけで、かなり変わってくるとは思うのですけどね。

編集機能自体は満足しています。というか、今回のPKで一番良いと思ったのが編集機能ですね。次回作でもこのあたりを強化してほしいです。【追記】「『信長の野望・新生』(PK含む)は難しすぎてつまらない?その理由と対処法」という記事を書きました。この記事の最後のリンク集からアクセスしてください。

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