『Smart City Plan』評価は「賛否両論」:オーソドックスな都市建設シミュレーション【新作レビュー】
クォータービューのオーソドックスな都市建設シミュレーションゲーム『Smart City Plan』。 Ambieraによって、2020年3月6日にSteamで配信されました。
ちょっと懐かしい感じのグラフィックですね。
ちなみにAmbieraはこれまでに『Business Magnate』というビジネスシミュレーションゲームや、『Government Simulator』というポリティカルシミュレーションゲームを配信してきたデベロッパーです。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。前回のレビュー記事は以下のリンクから。
どんなゲーム?
本作はクォータービューのグリッドマップによる都市建設シミュレーションゲームです。
ゲーム自体は『シムシティ』とおなじように、道路を敷いて、住宅や商業、オフィスエなどのエリアを設定していきます。
また電車や路面電車、バス、地下鉄などの公共交通機関を敷いたり、銃規制や速度制限などの法律を決めたりといったことも可能。
そんな感じでしょうか。内容的には『シムシティ4』あたりですね。
『シティーズ:スカイライン』のようなポリゴン型の都市開発ゲームが合わないという人は、本作を試してみるのもいいかと思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(60%、25人中)」になっています。
このデベロッパーのゲームは、毎回微妙な感じだったりしますね。『Business Magnate』も『Government Simulator』も賛否両論の評価でした。
本作の良かった点については以下のとおりです。
・リラックスしてプレイできる都市開発ゲーム。
・カジュアルな『シムシティ』。
・昔の『シムシティ』の良さを備えた作品。
・アートスタイルが良い。
昔の『シムシティ』といった感じで、あまり複雑に考えることなくカジュアルにプレイできるのが良い点として挙げられていました。
そういう人たちの受け皿的ポジションにもなりそうですね。
悪かった点については以下のとおりです。
・マップのバリエーションが少ない。
・値段に比べて内容が薄い。
・あまりにもカジュアルすぎてやることがなくなる。
・内容が時代遅れ。
「このゲームならでは」という部分が少ないことから、『シムシティ』の焼き直しみたいなゲーム性になってしまっているのは否めません。「いまさらこんなゲームを出してどうする」のような厳しい意見も見られました。
またカジュアルなゲーム性のため、いわゆる「学習曲線」が早期に上限にたどり着いてしまうことから、ゲームの底が見えてしまうという問題もあります。
本格的な都市開発ゲームを求めているユーザーからは、退屈に思われてしまうかもしれません。
総評
本作はカジュアルで遊びやすい都市開発ゲームです。
色合いのはっきりしたクォータービューのアートスタイルも見やすく、ゲームルールも短時間で覚えられるものになっています。
その一方で、自由度の高い本格的な都市建設ゲームを期待するユーザーにとっては、本作は内容が薄いと感じてしまう可能性があります。
そこで評価が分かれてしまった感じですね。
本作は昔の『シムシティ』のような、カジュアルな都市建設ゲームを求めるユーザーにはよい作品だとは思います。