『太閤立志伝Ⅴ DX』評価は「賛否両論」ーかゆいところに手がとどかない
戦国武将のロールプレイができるシミュレーションゲーム『太閤立志伝Ⅴ DX』。
コーエーテクモゲームスによって、2022年5月19日にSteamで配信されました。
評価の高かった作品なので、WINDOWS10で手軽に遊べるようになったのは良いことですね。
ちなみに筆者は旧作のほうもやり込んでいました。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は戦国武将の一人になって、ロールプレイをするゲームです。
べつに天下統一をする必要はなく、商人になったり、忍者になったり、海賊になったりと、プレイヤーが思うままにプレイすることのできるオープンワールドゲームですね。
ただ最初は5人のキャラクターからしか選べませんので、このあたりで遊び方がよくわからずつまづいてしまう人もいるとは思います。
本作をプレイして、最初にやることは、天下統一でもなんでもなく「武将カードを集める」ことです。
武将と仲良くすることでカードをもらうことができ、その武将でプレイすることができるようになるのですね。
そうですね。
そのため、まずはとにかく茶席でも開いて、手当たり次第に武将と仲良くなっていきましょう。
それでカードを集めて、自分のプレイしたい武将でプレイするのがいいかと思います。
このカード集めがわかっていないと、「何やっていいのかわからない」みたいな状態になるとは思います。
チュートリアルでもカード集めの説明がほとんどないのですよね。
本作の内容自体は、旧作とは大きくは変わりませんね。
クリックが多いのは、あいかわらずです。このあたりの仕様をもう少し変えてくれたらとは思いました。
とくに値切るときのスロットなど、ストップボタンを一カ所にまとめてくれた方がいいですね。右・まんなか・左のボタンをバラバラで押す必要性が感じられません。
あと画面右下のボタンと、画面中央の決定ボタンの行き来も多いので、このあたりも何とかしてほしかったです。とにかくクリックが多くなりがちです。
それとゲームテンポを悪くするところとして、城の評定のときに一括で結果が出てこないことですね。毎回待たされるのでイライラします。
ゲームプレイ自体は旧作のままなので、可もなく不可もなくといったところです。
映画『のぼうの城』の主人公である成田長親が使えるようになったので、筆者的にはよかった点かなとは思います。
あと、オリジナル武将の顔グラを、自分で用意した画像で入れ替えられたらなおよかったですね。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「賛否両論(54%、1187人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・WINDOWS10で起動できる。
・武将が増えて嬉しい。
・自由に戦国時代を満喫できる。
・いまの時代に遊べるとは思わなかった。それだけで満足。
・すべてにおいてゲームテンポが悪い。
・UIの配置が悪い。マウス移動が多すぎる。
・騎馬のミニゲームがマウス操作だと無理ゲー。
・とにかくクリックが多い。
ゲーム自体は昔のままなので、UIやゲームテンポの問題は、遊んでいてやはり気になります。
とくに評定はなんとかならなかったのかと。
せっかく作り直したのですから、ちゃんと最後まできちんと作ってほしかったです。
総評
良くも悪くもゲームは昔のまま。
問題はUIとゲームテンポの悪さですね。
せっかく名作が現代に読みがったのですから、アップデートなりなんなりで、ちゃんと満足のいく作品にしてほしかったです。
本作が復活したのはうれしいですが、「なんでそこで手を抜くの?」って感じですね。PK版でも出すつもりなんでしょうかね。
とにかく開発費を浮かせて、中途半端な仕事をするのをやめてほしいとは思いました。