「ドラゴンクエスト」シリーズ1~11まで5段階評価ーおすすめはどれ?【ドラクエ】
国民的人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズ。1986年に1作目が登場して以来、現在までにシリーズ11作が発売されてきました。海外ではまだまだマイナーゲーム扱いですが、日本では毎回発売されるたびに大きな売り上げを叩き出しています。
『ドラゴンクエストXI』発売後からしばらく時間が経ったので、作品を振り返っていく意味でも1~11のレビューと感想、5段階評価をお届けします。新作が発売されるたびに追加していく予定です。【追記】「ファイナルファンタジー」シリーズ最新作までの5段階評価は以下のリンクから。
ドラゴンクエスト
おすすめ度:4
すべての始まりである「ドラゴンクエスト」シリーズ第1作目。1986年5月27日にエニックスからファミコンで発売されました。このころはまだスクウェアとは別会社でしたね。この前の年にファミコンでエニックスの『ドアドア』が発売されて、筆者はけっこうやり込んでいました。
『ドラゴンクエスト』が登場したときは衝撃的でしたね。そもそもRPG自体が珍しかったので、武器を装備したり、街の人に話しかけたりといったことができるのがすごいと思いました。じっさいに物語の中を冒険している感じでしたね。
また鳥山明氏のイラストはもちろんのこと、すぎやまこういち氏のBGMが本当に良かったです。サントラ(当時はカセットテープ)も購入しましたね。繰り返し何度も聴いていました。
本作は「ロト」という勇者にまつわる物語の第1作でもあります。いわゆる「ロト」3部作ですね。
本作の主人公はロトの末裔で、「竜王にさらわれたローラ姫を助けに行く」というきわめてわかりやすいストーリーです。これがある意味ドラクエの良さでもあります。
主人公の名前は自分で決めることができ、その名前によってステータスが変化するというシステムでした。ただこの不公平感のあるシステムは、2以降からはなくなりました。
また主人公は正面しか向くことができず、話しかけるときにはキャラクターに隣接したのちに、「はなす」コマンドを選択し、さらには「東西南北」で方向を指定しなければなりません。
階段を上がるときも「かいだん」コマンドを選択する必要があるなど、初期作だけあってまだまだシステムが洗練されていませんでした。
あとバックアップシステムが無く、「復活の呪文」だったので面倒だったですね。ただ「5,7,5,3」という俳句のような区切りになっていたので、覚えやすかったです。いまでも筆者はレベル30の復活の呪文を覚えています。
システムの煩雑さもありましたが、武器屋でさまざまな武器を買えたり、呪文を唱えることができたりなど、ゲームの可能性をじゅうぶんに感じさせた作品でもありました。
それと本作は、海外では『Dragon Warrior』というタイトルで発売されています。
というのも、1980年に『Dragon Quest』というテーブルトークRPGがSPI社から出版されていたことから、『ドラゴンクエスト』のタイトルを使うことができませんでした。
それと海外版は単純な移植ではなく、主人公が向きを変えることができ、バックアップシステムも搭載されていました。
海外で『Dragon Quest』のタイトルを使えるようになったのは、アメリカで商標登録できた2003年以降です。
本作は、現在はモバイルアプリやPS4、ニンテンドースイッチなどでプレイ可能です。ぜひプレイしてみてください。
ポイント:「ロト」3部作の1作目で、すべての始まり。主人公は勇者ロトの末裔。『ドラゴンクエスト』のタイトル通り、竜王を倒しに行くストーリー。原点を知る意味でプレイする価値あり。
初出:ファミコン
移植:MSX/MSX2/スーパーファミコン/ゲームボーイ/wii/ニンテンドー3DS/PS4/ニンテンドースイッチ/Android/iOS
ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々
おすすめ度:4
「ロト」3部作の2作目。1987年1月26日にファミコンで発売されました。
物語は1の時代の100年後の話で、主人公は前作の主人公の子孫たち(ローレシアの王子、サマルトリアの王子、ムーンブルクの王女)です。ローレシアの王子以外の名前が自動的に決められるため、サマルトリアの王子が「とんぬら」などの珍ネームになることも。
本作から主人公が3人になったことで、バトルも敵味方ともに複数で戦うようになりました。職業的役割もあらわれ、「ローレシアの王子=戦士」「サマルトリアの王子=魔法戦士」「ムーンブルクの王女=魔法使い」とそれぞれの特徴を活かす必要が出てきましたね。
また、いちいち「東西南北」を指定する必要もなくなったり、「階段」コマンドもなくなったことなど、システムが洗練されています。
フィールドマップも一気に広くなり、前作のマップがその一部として登場します。乗り物として船も登場しました。敵のボスは大神官ハーゴンで、「『ハーゴンクエスト』じゃない?」とよくいわれていました。
本作でもっとも記憶に残っているのは、やはりひたすら長い「復活の呪文」でしょう。最大で52文字あり、毎回これを書き留めるのが面倒でした。ただ入力画面では名BGM「Love Song 探して」が流れるので、あるていどは苦痛が緩和されていたかと思います。
本作の面白さは、やはり前作の「名残り」があるところですね。竜王の城に行くとひ孫がいたりして、「家族いたのかよ!」と突っ込みたくなりました(しかも良いやつっぽい)。
1をプレイしたのであれば、ぜひともプレイしておきたい作品です。
ポイント:「ロト」3部作の2作目で、前作の100年後の世界。主人公は3人で、前作の主人公の末裔。大神官ハーゴンを倒しに行くというストーリー。パーティシステムが初採用され、敵も複数に。1をプレイしたあとに、続けてプレイしたい作品。
初出:ファミコン
移植:MSX/MSX2/スーパーファミコン/ゲームボーイ/wii/ニンテンドー3DS/PS4/ニンテンドースイッチ/Android/iOS
ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…
おすすめ度:4
「ロト」3部作の完結編。1988年2月10日にファミコンで発売されました。
発売前からかなり話題になっていた作品で、発売後はどの店も品切れといった状態でした。発売日前日から徹夜で並んでいる人たちもいましたね。
しかも発売日が平日だったことから学校や仕事を休んで買いに行ったり、買った人からカセットを恐喝したりといった事件も発生するなど、一種の社会現象にまでなっていた作品です。
本作から主人公以外のパーティメンバー(3人まで)を「ルイーダの酒場」で自由に編成できるようになり、ゲームの自由度が一気に上がりました。ただ基本的には「戦士・魔法使い・僧侶」の組み合わせが無難だったので、筆者は無難にプレイしていました(途中から賢者を作るためにパーティ変更しましたが)。
朝と夜の概念もあり、時間帯で人びとの位置や会話が変化したりもします。乗り物として船以外に飛行ユニットも登場しました。
バックアップシステムも搭載され、長い復活の呪文もなくなりました。たまにデータが消えることもありますが。
本作でロトの謎が明かされるので、1,2をプレイしているのであれば、続けてプレイしたいところです。
ちなみにここまでおすすめ度を「4」にしてきましたが、これは「ロト」3部作をまとめた点数です。
ポイント:「ロト」3部作の最後。ロトの謎が明かされる。主人公以外の仲間3人を、ルイーダの酒場で自由に選ぶことができる。シリーズ初の飛行ユニットも登場。1,2をプレイしてきたのなら本作も遊んでしまいたい。
初出:ファミコン
移植:スーパーファミコン/ゲームボーイカラー/wii/ニンテンドー3DS/PS4/ニンテンドースイッチ/Android/iOS
ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち
おすすめ度:5
シリーズ4作目にして、「天空」3部作の1作目。ただ「天空」シリーズは「ロト」シリーズほどの物語のつながりはありませんので、単独の作品としてプレイしても問題はありません。1990年2月11日にファミコンで発売されました。
本作では章ごとのシナリオ(全5章)が導入され、それぞれの章(4章まで)で主人公やテーマが違っていました。
1章だとライアンという戦士が主人公で、2章になるとおてんば姫アリーナと神官クリフト、魔法使いブライの3人パーティになります。3章になるとガラリと内容が変わり、トルネコという商人として武器屋を経営します。4章では踊り子マーニャ、占い師ミネアの姉妹が主人公。5章で全員集合という構成です。
キャラクターごとに特有の物語が繰り広げられるため、その個性が引き出され、プレイヤーも感情移入しやすいようになっています。シリーズ1~3の主人公たちは、キャラクター的にはかなり淡白でしたしね。
さらに5章に入ると、「AI戦闘」が導入されています。「ガンガンいこうぜ」や「いのちをだいじに」など、作戦を出してキャラクターたちに戦ってもらうというものです。
筆者的にはマイクロマネジメントをするより、おおまかな指示を出してキャラクターの個性で動いてもらうほうが好きなので、本作のシステムはマッチしていました。クリフトがボスにザラキを連発するのも、それはそれで個性があっていいのではないかと思います。
とにかく登場キャラクターたちが際立っているので、ぜひともプレイしてほしい作品です。
ポイント:「天空」3部作の1作目。全5章という章立て構造で、1~4章までは章ごとに主人公や目的が違う。5章はAI戦闘。これによりキャラクターの個性が上手く引き出せている。遊びやすく、キャラもよく立っている作品。
初出:ファミコン
移植:PS/ニンテンドーDS/Android/iOS
ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁
おすすめ度:5
「天空」3部作の2作目。ここからハードがファミコンからスーパーファミコンに移ります。1992年9月27日に発売されました。
本作は4から数百年後の世界で、主人公の成長とともにストーリー展開していくのが特徴です。父親とともに旅をする幼少期、花嫁を決める青年期、そして最後には自分の子どもたちとともに戦うことになります。
父親に守られていた主人公が、やがては自分が親になるというストーリー展開が良いですね。
また結婚に関しては「ビアンカか、フローラか」問題みたいなのがありました。
ちなみに筆者はビアンカを選びました。理由としては、フローラに感情移入しづらかったというのがあります。途中から出てくるので、「なんだかよくわからない人」という感じでした。
ちなみにリメイク版であるDS版だと、3番目の花嫁候補者として、フローラの姉のデボラが出てきます。
またモンスターを仲間にすることができるのも本作からです。
ポイント:「天空」3部作の2作目。主人公の幼少期から、やがて父親になるまでを追うストーリー構成。タイトルどおり、花嫁選びが本作の大きなポイントとなるだろう。
初出:スーパーファミコン
移植:PS2/ニンテンドーDS/Android/iOS
ドラゴンクエストVI 幻の大地
おすすめ度:4
「天空」3部作の3作目。1995年12月9日にスーパーファミコンで発売されました。
本作の特徴としては、2つの世界を行き来して冒険するというシステムです。しかもゲーム序盤から行き来が可能です。
「探索」がゲームのテーマになっていることから、スーパーファミコン版にはプレイヤーが書き込むことのできるゲームマップが付属していました。ゲームの自由度も高く、オープンワールドRPGの一歩手前といった感じですね。
またさまざまな職業や上級職が用意されており、仲間も含めて自由に転職させることができます(ただしキャラクターによって職業適性がある)。しかも習得した呪文などは転職後もそのまま残るので、「僕の考えた最強のキャラクター」を作ることもできます。
ただ他のシリーズ作品に比べると、本作はいまひとつマイナーなイメージがありますね。
ストーリーのわかりづらさや、システムの複雑さなど、「分かりやすいゲーム」としてのドラクエとはちょっと離れている感じはあります。
友達と集まったときも、本作は話題にしにくい(あまり話すことがない)感じでした。話題にのぼることといえば、「かっこよさ」のステータスがあるということぐらいでしょうか。探索系のゲームになっているので、共通の話題が作りづらかったのかもしれません。
ゲームとしては面白いのですが、ドラクエ的な「単純明快さ」が失われてしまっているかなという気はします。
ポイント:「天空」3部作の最終作。2つの世界を行き来するシステムで、自由に転職できるなど自由度とカスタム性が高い作品になっている。ストーリーはやや難解。
初出:スーパーファミコン
移植:ニンテンドーDS/Android/iOS
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
アルティメット ヒッツ ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
おすすめ度:3
時代は光学ディスクに。ソニーハードであるプレイステーション(PS)から2000年8月26日に発売されました。一番売れているハードで出すというお約束が始まっていきます。
本作からはポリゴンが使用され、マップも見下ろし型の3D的なものに変わりました。
前作の6のときの複雑さは無くなり、従来のストーリーを順に追う形に戻っています。また馬車システムもなくなり、仲間にできるキャラクターもだいたい4人までと抑え気味になりました。
本作では「現在」と「過去」を行き来し、過去編をクリアすることによって「現在」でその地域が復活するシステムになっています。過去に影響をあたえつつ、現在を変えていくというストーリーになります。
本作は400万本以上売れた大ヒット作ですが、筆者としては本作をあまり強くおすすめしません。
その理由としては、ストーリーの平坦さにあります。
「買ったゲームはクリアする」派なのでいちおう最後までクリアしたことはしましたが、ぶっちゃけ序盤の火山のあたりでだいぶ飽きていました。ストーリーが平坦すぎてあまり面白くないんですね。つまらないというほどではないのですが、「先が知りたい」という感じではないので。
あと主人公も含めた登場人物たちも、過去の4や5と比べると魅力不足です。売れてはいますけど、最後までプレイした人はそんなにいないんじゃないかという気がします(クリアしてます?)。
ドラクエのブランドを抜いたら、筆者には平凡なRPGのように思えます。
ポイント:光学メディア初の「ドラゴンクエスト」作品。現在と過去を行き来するシステム。世間の売り上げや評価はともかく、筆者的にはストーリーが平坦すぎて退屈でした。
初出:PS
移植:ニンテンドー3DS/Android/iOS
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君
おすすめ度:3
2004年11月27日にPS2で発売されました。2003年にエニックスとスクウェアが合弁したことにより、本作からは「スクウェア・エニックス」になっています。
ここからフルポリンゴンになり、デフォルメ的なキャラクターも頭身のあるものに変わりました。
「海外でドラゴンクエストは売れない」とはいわれていますが、本作からは海外でも100万本を越える売上を出せるようになりました。
筆者的には、本作からキャラクターの頭身が上がったことで受け入れられたのかなという気はします。「ドラゴンボール」も悟空の頭身が上がったあとのほうが海外人気が出ていますし、「ファイナルファンタジー」の海外人気も7以降からです。
海外だと、いまだに「アニメは子どもの観るもの」という考えですしね。欧米で日本のアニメが流行っているとはいえ、あくまで一部だけで、大多数の一般人は興味もないかと思います。クールジャパンの現実はそんなものです。
話を戻して、完全3D化されたドラクエというのはやはりインパクトはありました。町やフィールドも3D化されていて、じっさいに自分がドラクエの世界を探検しているかのようでした。
また使用キャラクターを主人公・ヤンガス・ゼシカ・ククールの4人に絞り込んだことにより、ストーリーも明快でわかりやすいものになっています(3DS版ではゲルダとモリーが追加されている)。戦闘も3Dで展開され、臨場感がアップしました。
ただ、本作も7とおなじで、ストーリーが平坦であまり面白くないのが難点かと。あとキャラクターの魅力も初期のドラクエに比べると弱い気がします。普通に遊べますけど、すごく面白いという感じでもなかったです。
ポイント:PS2でフィールドもキャラクターも完全3D化した作品。ビジュアル面が大幅に進化。ストーリーもわかりやすいものになったが、7同様に平坦なのが難点。
初出:PS2
移植:ニンテンドー3DS/Android/iOS
ドラゴンクエストIX 星空の守り人
おすすめ度:3
完全3D化を果たした8に続き、このまま次世代機の高クオリティグラフィック路線で進むのかと思いきや、まさかの携帯機(ニンテンドーDS)。「なんでやねん」と突っ込みたくなりましたが、一番売れているハードで出すという原則を淡々と守っただけのことだと思います。2009年7月11日に発売されました。
そして一番売れているハードで出しただけあって400万本を突破し、過去最高の販売本数を記録することになりました。携帯機ということで開発費も低く抑えられ、収益としても過去最高です。方針に間違いはなかったようですね。
ゲーム自体は「いつものドラクエ」で可もなく不可もなくといった感じでしたが、ニンテンドーDSで出したことで、最大4人までのワイヤレスプレイや、Wi-Fiコネクションによる追加クエスト(現在は終了)、すれちがい通信による地図の受け渡しなど、携帯機特有の機能を使った要素が搭載されています。ただこれらの機能は今からやってもユーザーがいないので厳しいでしょう。
ポイント:まさかのニンテンドーDSでの発売になった、ドラクエシリーズ初の携帯機作品。Wi-Fiコネクションやすれちがい通信など、ニンテンドーDSの機能を活かしたシステムが搭載されたことで話題になった。ゲーム的には正直普通です。
初出:ニンテンドーDS
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族
おすすめ度:3
携帯機のつぎはオンラインゲームと、なんだか節操がなくなってきた気がする10作目。Wiiで2012年8月2日に発売されました。オンラインゲームなので、他のシリーズと同列で評価していいのかどうかが難しいところです。
ゲームは本体の代金以外に、サーバ利用のための「利用券」の代金がかかります。現在の料金は以下の通りです。
利用券 | 3キャラコース 価格(税込) |
4キャラコース 価格(税込) |
5キャラコース 価格(税込) |
---|---|---|---|
30日間利用券 | 1,000円 | 1,300円 | 1,500円 |
60日間利用券 | 1,950円 | 2,550円 | 2,950円 |
90日間利用券 | 2,900円 | 3,800円 | 4,400円 |
ただ子どもにはお小遣い的に大変なので、平日は16~18時のあいだ、土日は13~15時のあいだだけ無料で遊べる「キッズタイム」というものが設けられています(大人も遊べます)。
この手のオンラインゲームはパーティが必要なクエストがあると、ソロプレイ専門の人にとってはやりづらいというのがあります。そこで本作ではAIが仲間を務めてくれるシステムを搭載し、おひとり様でもプレイしやすいようにしています。
現在では追加パックも多数登場し、わかりにくくなっているかと思うので、以下に簡単にまとめておきます。
目覚めし五つの種族 :いわゆる「Ver.1」。ゲームの基本パッケージです。
眠れる勇者と導きの盟友:いわゆる「Ver.2」。拡張第1弾で、人間の住む「レンダーシア大陸」が追加されています。
いにしえの竜の伝承:いわゆる「Ver.3」。拡張第2弾で、竜族の住む「ナドラガンド大陸」が追加されています。
5000年の旅路 遥かなる故郷へ:いわゆる「Ver.4」。拡張第3弾で、過去の世界が追加されています。
いばらの巫女と滅びの神 :いわゆる「Ver.5」。拡張第4弾で、魔族の住む魔界が追加されています。
Ver.4までならオールインワンパッケージのようなものも発売されているので、それを買ってしまうのがいいでしょう。内容的にはレベルを稼いでいくタイプのよくあるオンラインゲームです。
ポイント:まさかの携帯機のあとの、まさかのオンラインゲーム。本体料金に加え、利用券が必要。内容的にはレベル稼ぎメインのよくあるオンラインゲーム。サーバ利用料はかかるが、逆にこれしかゲームを遊ばないのなら年間トータルのゲーム料金としてはお得かも?
初出:Wii
移植:Wii U/Windows/PS4/ニンテンドースイッチ
【追記】オフライン版についてはこちらを参照してください。
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて
おすすめ度:3
2017年7月29日にPS4とニンテンドー3DSで同時発売という異色の作品。
もちろんハード能力の差があるのでおなじグラフィックというわけではなく、3DSのほうはデフォルメの3Dモードと2Dモードを切り替えられるようになっています。PS4のほうは8とおなじようにリアルな頭身キャラです。
本作はSteam(内容はPS4版とおなじ)でも配信されていますが、日本からだと購入することができません。いわゆる「おま国」ですね。
買う方法がないわけではないのですが、あとでアカウントがバンされるなど面倒なことになるかもしれないので、普通にPS4版かニンテンドースイッチ版を買ったほうがいいかと思います(そもそも海外版は英語ですし)。
本作から戦闘は、ターン最初に行動を入力するのではなく、キャラクターの行動順になったときに入力する形になりました。ただ3DS版はいつもどおりターン最初に入力する形になっています。
PS4版と3DS版でストーリーの違いはありませんので、ストーリーを追うだけならどちらでプレイしても問題はないかと思います。
ただストーリーは、つまらないわけではないのですが平凡で、クリアしたあとしばらくするとどんな内容だったのか覚えてないみたいな感じでした。このあたりは8、9もおなじでしたね。
ポイント:まさかのPS4とニンテンドー3DSの同時発売。グラフィックやシステムに違いはありますが、ストーリー自体はおなじ。内容的には普通のRPGといった感じ。
初出:PS4/ニンテンドー3DS
移植:Windows/ニンテンドースイッチ
『ドラゴンクエスト11S』については以下の記事を参照してください。
まとめ
筆者のおすすめとしては、やはり『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』と『ドラゴンクエストV 天空の花嫁 』ですね。この2作品は、他のシリーズ作品に比べてキャラクターが立っています。
また「ロト」3部作である1~3もまとめてプレイしてほしいところです。
ストーリー的には、6以降はあまり面白くないというのが筆者の感想です。
つまらないわけではないのですが、印象に残るポイントみたいなのが少ないため、クリアしたあとに「どんな内容だったっけ」となってしまいます。
それと「ファイナルファンタジー」シリーズはSteamでわりと配信されているわりに、「ドラゴンクエスト」シリーズがあまり配信されていません。
シリーズ作品としてSteamで配信されているのは、現在のところは『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて 』だけですね(日本からは購入不可)。『ドラゴンクエストヒーローズ』や『ドラゴンクエストビルダーズ2』などスピンオフ作品も出てきてはいますが。
やはり海外での人気が関係あるのかもしれませんね。海外から見ればまだまだマイナーゲームの部類です。
1作目の海外版である『Dragon Warrior』も売れなくてソフトが大量にあまり、ゲーム雑誌の読者プレゼントに当てられたみたいな話もありました。リアリティを重視する欧米で、イラストが子どもっぽいのも受けが悪かったのかもしれません。
ただ8以降からは海外でも売れるようにはなってきました。キャラクターがデフォルメでなくなり、頭身が上がったことが理由かもしれません。しかし知名度の面ではまだまだこれからといったところです。日本のように、「子どものときに遊んだ」という記憶がないのも人気が出にくい理由かもしれません。
とはいえ、安定して遊べるシリーズではあるので、今後も新作に期待したいと思います。