『Rule the Waves 3』評価は「非常に好評」 レビューと感想ーマニア向け海戦シミュレータ【Steam】
戦艦の設計から運用までを楽しめる海戦シミュレータ『Rule the Waves 3』。
Naval Warfare Simulationsが開発し、Slitherineによって2023年5月18日にSteamで配信されました。
派手さはありませんし、基本的にデータのやり取りに終始しますので、人をかなり選ぶ作品ですね。「遊び方がわからずに挫折」みたいなことにもなりかねない内容です。
今回は本作のレビューと感想、評価をお届けします。
どんなゲーム?
本作は第一次世界大戦前の1890年から、第二次世界大戦終了後の1970年までの期間を舞台にした、海軍シミュレーターです。
2つの世界大戦をまたぎますからね。
本作はもともと前作の拡張コンテンツとして開発されていたものなので、基本的には前作と似たシステムになっています。
プレイヤーは海軍船舶の研究・設計・建造をおこなったり、海戦の指揮をしたりといったことができます。『提督の決断』をさらに細かくした感じのゲームですね。
期間が長いので、戦艦がどんどん進化していく過程が楽しいです。設計が好きな人は、いくらでも時間が潰せるとは思います。逆にまったく興味がない人には、プレイできる段階までたどりつくがの困難でしょう。
本作は時代ごとに主力となる艦隊が変わってきます。たとえば巨砲主義が終わりを告げると空母優勢の時代に入り、その後は対空ミサイルの登場で空母の力も弱まったりと、歴史の流れを感じることができます。
あと射線をちゃんと通しておかないと、味方から攻撃を食らうこともあるので注意が必要です。
遊び方がわかれば楽しいのですが、そこにたどり着くまでがちょっと大変です。解説動画とかをアップされている方がいますので、(前作のものも含めて)そのあたりを参考にしてプレイするといいかと思います。
ユーザーの評価
本作のSteamでの評価ですが、「非常に好評(96%、126人中)」になっています。
本作の良かった点・悪かった点については以下のとおりです。
・前作同様、遊び方がわかれば中毒性の高いゲーム。
・圧倒的な情報量。見ていて楽しい。
・海軍史の移り変わりを追体験できる。
・年代によって戦術が変わるので、それに対応していくのが面白い。
・さすがに3作目になったので、UIの改良をしてほしい。
不満自体はあまりなく、前作プレイヤーだったら問題なく楽しめる続編になっていますね。
総評
本作はマニア向けのデータ主義海軍ゲームです。
海軍史を読んだり、データを見てニヤニヤできる人はかなりハマるのではないかと思います。
内容的には設計やマネジメントが中心になるので、戦術ゲーム的な要素は弱めです。かなり人を選びますし、値段も安くはないので、それなりに覚悟してプレイしたほうがいいとは思います。