「HUMBLE CHOICE」2月、どれがおすすめ?ゲームレビューとバンドル評価【2020年】
読んで楽しむバンドルレビュー。『HUMBLE CHOICE』2020年2月分が配信されました。前回の記事は以下を参照してください。また1月分についてはここから。【追記】3月分の記事ができました。この記事の一番最後にリンクがあります。
今回のゲームは先月とおなじく12本です。今後も12本で続くのでしょうか。前回とおなじくClassicプランでも10本まで、2本は選べないことになります。『HUMBLE CHOICE』の使い方についてはこちらの記事を参照してください。
今回は各ゲームのレビューとおすすめ、バンドルの評価をお届けします。日本語の有無についても言及します。
『HUMBLE CHOICE』の使い方についてはこちらの記事を参照してください。
Frostpunk + 1 DLC
2018年4月24日/3,090円/非常に好評 (93%:34,503人)/日本語有り/Steamストア
大人気のサバイバル系シムシティ。プレイヤーは指導者となり、人びとが極寒の地で生き抜いていけるように建設をおこなったり、法律を決めたり、ばあいによっては非情な手段に出たりなどといったことができます。
暖が取れなければあっという間に死んでしまうような世界で、正直絶望しかありません。とにかく少しでも人類が長く生き延びていけるように創意工夫をしてください。
スチームパンク的な世界観で、蒸気で動くロボットなども登場します。シミュレーションゲーム好きにはおすすめです。
DLCは新マップと橋が追加される「The Rifts」(520円)がついてきますので、アンロックしたら忘れないように登録しておきましょう。
Pathfinder: Kingmaker – Enhanced Edition
2018年9月25日/4,100円/ほぼ好評 (75%:10,509人)/日本語無し/Steamストア
人気テーブルトークRPG「Pathfinder」のRPGです。テーブルトーク要素が多く含まれていて、『Baldur’s Gate』などが好きな人は楽しめるのではないかと思います。
ただ難度はそこそこ高く、テーブルトークRPGを無理やりデジタルゲームにした感があり、そもそもゲームバランスがおかしい気もします。
あとゲーム内時間というものが存在して、これに振り回されることになるのが筆者的には厳しかったです。こういうゲームはまったり遊びたい派なので、期限付きのクエストとかはやめてほしかったです。
それと日本語もサポートされておらず、テキスト量も多いことから、英語力はそこそこ必要です。
定価自体は高いゲームなので、「Pathfinder」ファンはとりあえずキープしておいてもいいかなとは思います。
Book of Demons
2018年12月14日/2,570円/非常に好評 (92%:7,180人)/日本語有り/Steamストア
ローグライク要素のあるダンジョンクロール+デッキビルドRPG。ローグライクの定義については以下の記事を参照してください。
ハック&スラッシュ系のゲームで、村でクエストを受けてダンジョンに潜るという形になります。
カードにはスペル、アイテム、アーティファクトの3種類があり、これらを装備して戦うという形になっています。カードは最大10枚まで装備でき(アンロック形式で増えていく)、この組み合わせをどうするかを考えるのが本作のキモでしょう。
本作の問題としては、一度クリアしたダンジョンに再度潜ることができないという点です(クリア後は可能)。そのため、ばあいによっては詰むかもしれないので注意が必要になります。
ローグライクなので、RPGのような「稼ぎ」はさせたくないのかもしれませんね。
悪くないゲームですが、『ディアブロ』のようなハクスラRPGを想像するとちょっと違うということになるかと思います。ローグライク好きには適しているでしょう。
CryoFall
2019年4月4日/2,380円/ほぼ好評 (78%:801人)/日本語有り/Steamストア
見下ろし型画面のサバイバルRPG。オンラインゲームで、他のプレイヤーと殺し合いをしながら(協力してもいいですけど)なんとか生き延びてください。
殺し合いがつらい人には、PvEサーバもあります。最初のうちはこちらでプレイしたほうがストレスが溜まらなくていいでしょう。
クラフト要素もありますが、上位のものをアンロックするためのポイント稼ぎがかなりつらい。全体的に難度は高めで、根気のいるゲームです。サバイバルゲーム好きな人はどうぞといったところでしょう。
OKAMI HD(大神 絶景版)
2017年12月13日/3,046円/非常に好評 (92%:3,126人)/日本語有り/Steamストア
PS2でヒットした『大神』のHDリメイク版です。水墨画のような独特なグラフィックと、じっさいに筆で描くことで効果があらわれる「筆しらべ」とシステムが特徴です。
また主人公のアマ公こと「アマテラス」と、その相棒の「イッスン」との掛け合いも面白いです。
筆者はPS2でプレイしましたが、まだプレイしたことのない人はとにかくプレイしましょう。今回のバンドルの中で一番のオススメ作品です。
Eliza
2019年8月13日/1,520円/非常に好評 (95%:242人)/日本語無し/Steamストア
AIセラピストとその相談者が織りなすストーリーのビジュアルノベル。選択肢は少なく、テキストを読んで楽しむ電子書籍のような感じの内容です。
設定はなかなか面白く、主人公は心理カウンセリングに来た相談者とAI「Eliza」とをつなぐ仕事をしています。
主人公は心理カウンセリングの専門家ではなく、AIが分析した結果をただ相談者に伝えるというだけです。ぶっちゃけヘッドセットに出てくるセリフを読み上げるだけという仕事。専門家を使わないことによってコストダウンができるということなのです。
しかしそのことから、相談者とのあいだにズレが生じてきます。これがストーリーの中心部分ともいえるでしょう。「生身の人間と話したい。目の前にいるあなたと話したい」という相談者に対して、AIは生身の人間のふりまでしてくるといった状況です(そしてプレイヤーはそれを読み上げるだけ)。このあたりはなんだか怖さを感じますね。
日本語サポートがないことや、テキスト量が多いことから英語力が必要になってきます。ストーリーが面白いだけにもったいない気がします。
SHENZHEN I/O
2016年11月18日/1,480円/圧倒的に好評 (95%:1,858人)/日本語化可能/Steamストア
いわゆる電子工作シミュレーター。さきほど紹介した『Eliza』とおなじ開発元の作品です。
提示された仕様書にしたがって、電子回路を組んでいくといった内容です。コードを書き込んだりもしなければならないので、人を選ぶゲームだとは思います。
自由度は高いですが、そのぶんなにをすればいいのかわからないといった事態になるかもしれません。電子工作が好きな人にはおすすめしたい作品です。
Project Warlock
2018年12月7日/1,300円/非常に好評 (90%:827人)/日本語無し/Steamストア
レトロ調の『Doom』ライクなローグライクFPS。レベルアップでポイントを振り分けるなどの育成要素もあります。武器もアップグレードすることができますが、2種類から選択する形になっています。また魔法を使うこともできます。
内容的には進化型の『Doom』といったところです。迫りくる敵をとにかく撃って撃って撃ちまくるといった内容ですね。Steamストアページにデモ版がありますので、プレイしてみて合うか合わないかチェックするといいでしょう。レトロシューターにはおすすめの作品です。
The Hex
2018年10月17日/1,010円/非常に好評 (94%:637人)/日本語無し/Steamストア
ダークメタゲーム『Pony Island』の開発元Daniel Mullins Gamesの作品です。Fanaticalのバンドル「Hidden Gems 8 Bundle」のほうにも入っていますので、すでにそちらを購入した方はダブらないように注意してください。「Hidden Gems 8 Bundle」については以下の記事から。
ゲームですが、アドベンチャーゲームに各種ミニゲームが合わさったような内容です。メインとなるのはやはりストーリーですが、日本語サポートはありません。
ただそれほど難しい英語ではないため、そこそこ英語ができれば支障はないかと思います。ストーリーが理解できればおすすめの作品です。
Warstone TD
2018年5月24日/1,520円/非常に好評 (87%:1,564人)/日本語有り/Steamストア
典型的なカジュアルタイプのタワーディフェンス。正直よくあるタワーディフェンスゲームなのですが、遊びやすいよう工夫されており、やり込み要素も多いです。
またステージによっては敵側に攻め込んだりというのもあります。本当にタワーディフェンス以外の何物でもないので、タワーディフェンス好きの人はどうぞといったところでしょう。
Underhero
2018年9月19日/1,480円/非常に好評 (93%:332人)/日本語無し/Steamストア
16bit調グラフィックの横スクロールアクションRPG。『ペーパーマリオ』にインスパイアされて開発した作品だとのことです。
本作をプレイしていて、昔ファミコンで遊んだ『ポケットザウルス 十王剣の謎』を思い出しました。いまこのゲームを知っている人がどれだけいるかは知りませんが。
低年齢層でも遊びやすようにしているからなのか、ゲームの難度自体は低めです。そのためアクションが苦手な人でも問題はないかと思います。逆にコアゲーマーからしたらぬるいと感じるかもしれません。
ゲーム自体は可もなく不可もなくといったところです。
Night Call
2019年7月18日/2,050円/ほぼ好評 (72%:70人)/日本語無し/Steamストア
タクシードライバーが主人公のミステリーアドベンチャーゲーム。パリで起こった連続殺人事件に主人公が巻き込まれ、乗客に話を聞きながらその真相に迫っていきます。モノクロ調のグラフィックに、タクシー内で展開する乗客とのやり取りなど、独特な雰囲気のある作品です。
またタクシー運転手として生活費も稼がないといけないという世知辛い設定があり、「情報を取るか、金を取るか」という選択を迫られることもあります。
ストーリー重視のゲームなので、日本語サポートがないのがつらいですね。ゲーム自体は面白いです。
まとめ
全体的にアドベンチャーゲーム系や、日本語非対応のゲームが多い感じです。Fanaticalのバンドルみたいなノリですね。
この中で筆者的におすすめしておきたいのは、やはり『OKAMI HD(大神 絶景版)』でしょう。PS2の名作なので、ぜひともプレイしてみてください。
シミュレーション好きな人は『Frostpunk』『Warstone TD』がいいかと思います。
プログラミングや電子工作好きな人は『SHENZHEN I/O』を忘れずに。
レトロFPS好きなら『Project Warlock』がいいでしょう。
RPG好きな人は『Book of Demons』『Underhero』『Pathfinder: Kingmaker』を選ぶといいでしょう。コストパフォーマンスの面からすると、『Pathfinder: Kingmaker』は定価が4,100円なので押さえておきたいところです(日本語サポートはありませんが)。
アドベンチャーゲームはどれも良作なのですが、日本語サポートがないのがネックですね。『Eliza』はプレイしてほしいところです。
欲しいのが少なければ、今回はスルーするというのもありだとは思います。サブスクリプションでの購入している方は、今月をポーズすればお金を払わなくてすみます。
今回は日本人向けのものがちょっと少ないかなという気がしました。
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