『三國志14』武将能力:陸績の評価は?【三国志武将評価シリーズ・その212】|三国志14
『三國志14』三国志武将評価シリーズの第212回目は、呉の天文学者である陸績(りくせき)についてお届けします。前回の鄧芝は以下のリンクから。
人物について
陸績、字は公紀(こうき)。呉郡の人です。息子に陸宏・陸叡、娘に陸鬱生(りくうつせい)がいます。陸遜とは祖先がおなじで、遠い親戚にあたりますね。
父は陸康といい、廬江太守をつとめていました。
陸績は6歳のころ、袁術に目通りします。
袁術はおやつとしてミカンをあたえました。陸績はそのうちの3つを懐に隠し、お辞儀をして退出しようとしたとき、床にこぼれてしまいます。
袁術が「人に招かれた席で、なぜ盗みを働くのか」と咎めると、陸績は、
「母に持って帰りたかったのです」
と答えました。
袁術はこれを聞き、非凡な子だと思いました。
この話は、中国の親孝行の話をおさめた『二十四孝』にも取り上げられています。中国では近代まで子どもの教育に使われていましたが、内容がいまの価値観からするとあまりにもあまりなものがあり、いまでは『二十四笑』(「孝」と「笑」は中国語では同じ発音)といわれていたりします。
孫策は呉にいたころ、張昭・張紘らと天下について語り合いました。
天下が安定していないことから、武力による平定が必要との議論を交わします。
陸績はまだ若く、末席に座していたのですが、「文徳による統治が重要である」ことを説き、張昭らを感心させました。
陸績は男らしい風貌で、天文や算術に優れていました。龐統や虞翻も、陸績と親しく交わっていました。
孫権のころになると、召し上げられて奏曹掾となります。
しかし率直な意見をしていたことから、孫権に煙たがられ、中央から追われて鬱林太守・偏将軍となりました。
陸績は足が悪く、将軍職よりも文化的な仕事をしたかったため、軍務につくことは不本意でした。
しかしそのような中でも執筆活動は続け、『渾天図』を著し、『周易』や『太玄経』に注釈をつけました。これらは世に広く出回りました。
陸績はみずからの死期を予測し、また60年後に天下が統一されることを予言しました。しかしそれを自分の目で見ることができないのを心残りに思いました。
そして陸績は、33歳で死去しました。
ちなみに『三国演義』では、赤壁の戦いの前の舌戦で登場するも、諸葛亮に、
「袁術のミカンを懐に隠した陸郎とはそなたのことですか」
とジャブを食らったのちに論破されるという役割です。
今回はそんな陸績の能力を見ていきましょう。
基本ステータスについて
統率:15
武力:7
知力:65
政治:72
魅力:43
主義:王道
政策:戸籍整備(Lv3)(募兵担当官による兵士の上昇量が上昇)
親愛武将:虞翻、顧邵、全琮、龐統
『三国演義』のほうの、諸葛亮に論破されている陸績が基準になっているのかもしれませんね。
シリーズでは1からずっと登場している常連武将です。
個性について
名声:地域担当官に任命すると土地占領が拡大。捕虜になったときの身代金が増加。
学者:君主と自分の主義がおなじ場合、毎ターン主義経験値を獲得。
陸績の主義は王道なので、孫家とは噛み合わないという問題はありますね。
「占術」はありますが、ちょっと違うかもしれませんね。
陣形と戦法
魚鱗、衝車
兵器が使えるので、都市攻めの協力ぐらいはできるかと。
衝車:耐久ダメージ。対拠点可。
駆逐:ダメージ。
陸戦は基本兵器を使ったほうがよさそうですね。
総評
陸績は文官タイプの武将です。能力自体はそれほど高くなく、知力は60台、政治は70台、魅力は40台となっています。
個性としては「名声」「学者」がありますが、主義が王道のため、孫家とは噛み合いにくいでしょう。
「衝車」が使えるので、人手が足りないときの都市攻めに従軍させてもいいかもしれません。
次回は娘の陸鬱生です。